ライフプランを作成するといいよとは言われるけれど、それがどんなものなのか、自分にとって役に立つものなのか、具体的にはイメージ出来る方は少ないと思います。
そこでこのコラムでは、ライフプランとは何かが具体的にイメージできるように、実際にあったFPバンクへのご相談事例を取り上げました。
この事例をもとに、ファイナンシャルプランナーによるライフプラン作成の効果やメリットを解説していきます。
目次
1.【事例紹介】ライフプランで安心して住宅購入を決断できた30代夫婦・E様
本章では、FPバンクにご来店いただき、実際にライフプランを体験されたE様ご夫婦のライフプランを作る過程と、その前後でどのような変化があったのかをご紹介します。
ご自身のライフプランと照らし合わせてご覧いただくとイメージしやすいかもしれませんが、まずは論より証拠ということで、事例をみてみましょう。
1-1. ご相談内容
E様ご夫婦の相談内容は、次の通りでした。
【E様ご夫婦のご相談内容】
「マンションの購入を検討していますが、自分たちにとって無理のない予算を知りたいので、相談したいです。」
多くの人にとって、マイホームは一生で一番高いお買い物です。だからこそ、慎重に計画的に、安心して購入したいですよね。
E様ご夫婦もまさにそのように考えて、住宅購入のご相談にいらっしゃいました。
まずはご夫婦の現状について、もう少し詳しくお話を伺ってみました。
1-2. ご来店時のE様の状況
ご来店時のE様ご夫婦のお住まい探しの状況は、次の通りでした。
E様ご夫婦の状況
- 夫婦とも30代前半、2歳の子が一人
- 夫婦合計の年収は約1,000万円、預貯金は約1,200万円
- 都内の新築マンション購入を検討している、リサーチしている物件の予算は5,000万円~6,000万円
マイホーム探しは予算をしっかり決めてから始めたいので、まだ内覧や不動産屋には行っていないとのことでした。
もともと「慎重な性格」とご自身で仰っていたご夫婦でしたが、しっかり予算を決めてから不動産屋に行った方が、より安心して納得してお住まい探しができると思い、ご相談に来店されました。
1-3. ご夫婦のライフプランのヒアリング
次に、E様ご夫婦のライフプランをヒアリングしていきました。
ライフプランは3つの要素で構成されています。
E様ご夫婦の人生の夢や希望とは何でしょうか。当然、マンションの購入もその一つですが、その他にも、E様ご夫婦にはこんな夢や希望がありました。
E様ご夫婦の人生の夢や希望
- 近い将来、2人目の子どもが欲しい。学費は大学までしっかり工面してあげたい
- 年数回の旅行とお互いの実家(地方)への帰省は毎年行きたい
- 仕事のリタイアは65歳、身体が元気であれば70歳くらいまで続け、老後は地元に戻って暮らしたい(夫婦とも同郷)
このような人生設計をイメージされていました。そして、それらをヒアリングしている中で、ご夫婦のライフプランにおける優先順位をヒアリングしていきました。
ご夫婦の優先順位
- 車はあったらいいけど、都内で駅近のマンションなら無くてもいいかな(車よりマンション)
- 帰省や旅行には毎年行きたいので、最近夫婦で旅行積立を始めた(生活費より旅行・帰省)
- 子どもの学費は大学までしっかり工面してあげたい、そのために、無理のないマンションの予算を知りたい(マンションより教育費)
このような発言が会話の節々にありましたが、実は優先順位は既に決まっていることが殆どです。
しかし、普段はなかなかそういったことを考える機会がありません。ライフプランを作る過程で優先順位を考えることで、潜在化されていた「あなたにとって人生で本当に大切にしたいもの」に気付くことができるのです。
人生で実現したい夢や希望とその優先順位が決まったら、その実現に向けてお金の計画を立てていきます。それが、ファイナンシャルプランニングです。
ファイナンシャルプランニングとは、具体的にお金の計画を立てていくことですので、収入や支出、資産状況といった家計状況を把握することが必要になります。そして、家計状況をヒアリングしていく中で、いくつか気になるポイントがありました。
E様ご夫婦の家計状況
- 家計管理をしておらず、毎月どれくらいお金を使っているのか分からない
- 毎月の貯金額も決まっておらず、将来に向けてどれくらい貯金したら良いのか分からない
- 将来に向けて投資や資産運用の必要性を感じているものの、よく分からなくて始められていない
このような状況で、将来のお金の計画を立てることは難しいですよね。
しかし、裏を返すと、これらのことが分かればファイナンシャルプランニングができるので、マンションの予算を決められる、お住まい探しを始められるということです。
分からないところは後日お調べいただきながら、A様の人生の夢や希望とその優先順位を伺い、その実現に必要なお金の計画を一緒に立てていくことになりました。
1-4. ライフプラン分析の結果発表
後日、ヒアリングしたライフプランの分析結果を、E様ご夫婦にお伝えしました。
結果発表はキャッシュフロー表を使用します。今のお金の使い方はもとより、マンション購入後の住宅ローンの返済に無理はないか、2人のお子様が高校生・大学生になる頃どれくらい学費が必要になるのか、といったことも織り込んでいます。
※キャッシュフロー表の例
そして、ライフプランを分析した結果が以下の内容です。
E様のライフプラン分析の結果
- マンション予算は6,000万円で問題なし、教育費も工面できる
- ただし、貯蓄額が決まっていないので決める必要がある。目標は年間250万円。
- 今後は投資や資産運用も織り交ぜながら、物価上昇など将来に備える。
このように、E様ご夫婦がマンション購入をはじめ、どんな人生にしていきたいのか、その実現のためにいくら必要で、どんな方法でお金を貯めていけば良いのかが分かりました。
なお、今回のご相談のメインテーマではありませんが、E様ご夫婦は投資や資産運用にも興味があるということでしたので、そのお話しもさせていただきました。
1-5. ライフプラン終了後にいただいたご感想
ライフプランを通じて無理のない住宅予算が分かり、安心してお住まい探しをスタートできたE様ご夫婦。実際にライフプランを体験いただき、次のようなご感想をいただきました。
ライフプランを体験された感想(ご主人様)
住宅の予算だけでなく、お金の貯め方や投資・資産運用の必要性、子どもの学費の準備に至るまで、トータルの視点で計画を立てることができました。
これから何をどうしていくべきか、それに伴うリスクや対応策まで具体的にアドバイスいただき、自分たちだけでは気付けなかった、漠然とした不安が解消されました。
長い目で、広い目で将来の見通しが立てられたので、安心してマイホーム探しを始められそうです。
奥様からも嬉しいご感想をいただきました。
ライフプランを体験された感想(奥様)
初めは気軽な気持ちで来店しましたが、ライフプランを作る過程で、次第に自分たちの人生設計を真剣に考えなきゃという気持ちが高まっていきました。
お金の流れが整理され、数字で分かったので安心できましたし、もっと早く相談にくれば良かったと思っています(笑)
私の弟も家を買おうかという話をしていたので、ぜひ紹介したいと思います。
E様ご夫婦からはこのようなご感想をいただきました。
ライフプランは形あるものではないからこそ、旅行やレジャーのように、体験によってはじめてその感動を感じられるものであると筆者は思います。
今回、E様ご夫婦のライフプラン体験、感じていただけたお気持ちを、本コラムをご覧いただいているあなたに少しでもお届けできたら嬉しいです。
他にも、当社でライフプランを作成したことにより、抱えていた悩みを解決できたお客様は数多くいらっしゃいます。
ぜひ以下の事例集や動画を見て、ライフプランの効果を実感してください。
2. ファイナンシャルプランナーと一緒にライフプランを作る3つのメリット
前章で、E様の事例をもとにファイナンシャルプランナーによるライフプランの作り方について解説しました。
ですが、
「ライフプランを自分一人で作るのは不安…」
「何か見落としている大事なことがあるのではないだろうか…」
「そもそもちゃんと作れているのだろうか…」
こんな不安のある人も多いのではないでしょうか。
こんな不安のある人は、ファイナンシャルプランナー(以下、FP)と一緒にライフプランを作ってみましょう。
FPとは、あなたのライフプラン作成においてお金に裏打ちされた人生設計をサポートしていく、いわばライフプランのプロフェッショナルといえます。
FPと一緒にライフプランを作ることで、次のようなメリットが期待できます。
FPと一緒にライフプランを作る3つのメリット
- 正確なキャッシュフロー表が作れる
- ライフプランに客観的かつプロの視点が加わる
- ライフプラン実現のための最適な手段を選択できる
本章ではこれらの詳細について解説してまいります。
また、FPに関する関連コラムは下記のコラムも参考にしてください。
ファイナンシャルプランナーに何を相談できるのか?【あなたの課題を解決してくれる】FPの選び方
2-1. 正確なキャッシュフロー表が作れる
FPと一緒にライフプランを作ることで、正確なキャッシュフロー表が作れるようになります。
キャッシュフロー表が正しく作れていないと、ファイナンシャルプランニングと現実にズレが生じてしまい、ライフプランの実現を遠ざけてしまう恐れがあります。
キャッシュフロー表が誤っていることで起こり得る問題の例
- 貯めるべき額が現実とズレが生じ、将来思っていたほど貯金できていない可能性がある
- 住宅予算が予算オーバーになってしまう可能性がある
- 本来使えるはずのお金が使えなくなってしまい自由度が下がる可能性がある
キャッシュフローを正しく作れていないと、このような問題が起こることが想定されます。
また、然るべきライフプランソフト等を利用すれば心配ないかもしれませんが、ソフトを使わずキャッシュフロー表をExcel等で作る場合、税金や社会保険料の計算に誤入力も起こり得ます。
しかし、FPと一緒にキャッシュフロー表を作ることで、こういった問題はなくなるでしょう。FPは家計や将来のお金の計画のプロです。様々なデータや知見などを駆使しながら、正確なキャッシュフロー表を作るプロでもあります。
キャッシュフロー表はあなたの具体的な将来のお金の計画の指針といっても過言ではありません。
より精度の高いライフプランを求める方、慎重な方、自分たちだけでは不安という方は、FPと一緒にキャッシュフロー表を作る方が良いといえるでしょう。
2-2. ライフプランに客観的かつプロの視点が加わる
FPと一緒にライフプランを作ることで、主観的になりがちなライフプランに、プロの客観的な視点を加えることができます。
ライフプランを一人で作ろうとすると、どうしても主観的になりがちです。
そうなると、過度に楽観的なライフプランになってしまったり、反対に、過度に悲観的なライフプランになってしまう可能性があります。
計画は甘すぎないか、反対に厳しすぎるものではないか、優秀なFPであれば、あなたのライフプランを客観的に見てくれることでしょう。
それだけでなく、一人でライフプランを作る場合と比べて、自分一人では判断できない部分に明確な答えをくれることも、FPと一緒にライフプランを作るメリットといえます。
自分一人では判断できない部分の例
- 住宅ローンの資金計画・返済計画は本当に無理がないか
- 投資の手段は今の方法で良いのか、資産運用の状況は今のままで良いのか
- 保険の内容は今の保障内容のままで良いのか
FPと一緒にライフプランを作ることで、あなたのライフプランを、長い目で広い目で、複合的に俯瞰的にみることができるため、よりあなたのライフプラン実現に合った選択や判断をすることができるようになるため、安心感や納得感のあるライフプランが作れるでしょう。
2-3. ライフプラン実現のための最適な手段を選び、実行できる
ライフプランやキャッシュフロー表はただ作るだけでは意味がありません。作ったライフプランを現実のものにしていくことではじめてライフプランを作る意味が生まれます。
現実のものにしていくためには、そのための具体的な手段を選び、実行する必要があります。
あなたのライフプラン実現において最適な手段を、プロであるファイナンシャルプランナーと一緒に選択していくことで、ライフプランを現実のものにしていきましょう。
そのためには、ライフプランの実行支援までできるFPに相談しましょう。
ライフプランのご相談はFPバンクへ
最近は、数年前に比べて、世の中で「ライフプラン」という言葉を耳にする機会が多くなったように思います。
それだけ多くの人が、ご自身のライフプランに関心を持ち始めたということでしょう。
ライフプランは、あなたのお金の不安を解消できる最強ツールであり、人生の設計図です。
ですが、ライフプランが楽観・悲観に偏り過ぎては、人生の岐路で正しい判断をすることが難しくなってしまいます。
「本当はこんなことがしたかった…」と後悔を引きずらないためにも、まずは一度私たちFPバンクへ、お気軽にご相談ください。
あなたの理想のライフプランの実現を、全力でサポートさせていただきます。
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