
ライフプランシミュレーションで厳しい結果が出てしまい落ち込んでいる人はいらっしゃいませんか?
ライフプランシミュレーションで厳しい結果が出たとしても、必要以上に落ち込むことはありません。
なぜならライフプランシミュレーションは厳しめに作ることもあり、目的は今後の人生設計の問題点や課題を「可視化」することにあるからです。明確になった問題点を改善することで、あなたの将来はより良いものへなっていくはずです。
この記事ではライフプランシミュレーションの結果が厳しく出て、将来のお金に不安を感じている人のために「ライフプランシミュレーションで厳しい結果が出た時にとるべき行動や注意点」といったポイントを解説していきます。
ライフプランシミュレーションの目的は、今後の生活をより良くするための問題点や課題を見つけることです。
浮き彫りになった問題点を解決するためには、ぜひ専門家にご相談ください。
目次
1. ライフプランシミュレーションとは?
ライフプランシミュレーションとは、現在の人生計画が10年後20年後どうなっているかをシミュレーションして、お金の動きがどうなるかを「見える化」させることです。
結婚や出産、住宅購入など今後どのようなライフイベントがあるのか、その時お金はどのくらい必要なのか、ぼんやりとイメージしたことはあっても、具体的な金額まで計算したことのある人は少ないはずです。
例えば人生の3大資金である、「住宅資金」「教育資金」「老後資金」は大きな資金が必要になる項目です。これらの費用が必要になる時期は、ある程度予測がつきますから、ライフプランシミュレーションをすることで「いつまでに」「いくら準備するために」「今何をするべきか」がわかるようになります。
ライフプランシミュレーションでは、家族構成や収入状況、将来の計画を入力して将来の収支状況を可視化し、問題点や不安点を明確にするために活用されています。
なんとなくお金のことで不安を感じている場合、1度ライフプランシミュレーションを設計してみて自分の将来的な収支を確認してみましょう。
2. ライフプランシミュレーションは厳しめ?
実はライフプランシミュレーションを「あえて厳しめに作るケース」もあります。
というのも、ライフプランシミュレーションをした結果「余裕がありそう」だと判断してしまうと「もう少しお金を使っても大丈夫だろう」と散財してしまったり、貯蓄のペースが落ちてしまったりして、計画通りにいかず、本末転倒になってしまうケースもあるためです。
- 将来的な収入の上がり幅を少なく入力する
- 返済している住宅ローンの金利を数年ごとに上げていく
- 子どもの進学先を私立で想定する
- 老後の生活費を多めに見積もる
もちろん、FPがお客様の要望を無視して勝手に厳しめのライフプランシミュレーションを作ることはありませんから安心してください。
またライフプランシミュレーションは「作って満足」してしまっては、元も子もありません。作成したうえで、今何をするべきか十分な対策を取ることが大切です。
厳しい結果が出たからと言って、悲観しすぎることはありません。
「将来に向けてやるべきことが明確になった」と気持ちを切り替えて、希望のライフプランを実現するために対処していきましょう。
具体的に何をしたらいいのか分からない場合は、ぜひ専門家に頼ってください。
3. ライフプランシミュレーションで厳しい結果が出ても悲観し過ぎる必要はない
まず、ライフプランシミュレーションで厳しい結果が出ても悲観し過ぎる必要はありません。
ライフプランシミュレーションは将来を見通すものですが、aその通りになることが100%決定するものではありません。あくまで可能性のひとつです。
それに、厳しいシミュレーション結果が先に出ていれば、実際に何か問題が起こる前に対策を打てます。
お金の不安を持たない将来を実現するためには、あなたが希望する条件で事前にシミュレーションを行っておくのはとても重要なのです。
本章では、厳しい結果となったライフプランシミュレーションについて知っておいて欲しいことを3つ解説します。
- 厳しい結果は「あなたの家計の課題を早期発見できた」ということ
- あえて厳しめに作る場合もある
- 厳しい結果を利用されないように注意しよう
3-1. 厳しい結果は「あなたの家計の課題を早期発見できた」ということ
ライフプランシミュレーションの結果で厳しい結果が出ても、それは「あなたの家計の課題を早期発見できた」ということです。
あなたの家計や資金計画になにも問題がなければ、厳しい結果になることはありません。
ですから、「良い結果にならなかった…」と落ち込むより、「課題が早めに見つかって良かった!」と思いましょう。
例えば当社FPバンクでは、ライフプランシミュレーションを“家計の健康診断”と表現しています。
私たちが病院で健康診断を受ければ、病気の予防・早期発見・早期治療をすることができます。
同じように家計の健康診断は、家計が抱える課題や将来起こり得る問題を明らかにできるのです。その中には、あなたが自覚しているものもあれば、まだ気づけていないものもあるでしょう。
したがって厳しい結果が出たということは、そういった見えない課題を明らかにできたと言えるわけです。
医師による通常の健康診断 |
FPによる家計の健康診断 |
|
①問診 |
現在の体の状況や悩みを聞く |
現在の家計に関する悩みや将来の目標を聞く |
②診断 |
所定の検査を受ける |
ライフプランシミュレーションを作成する |
③処方箋 |
検査結果をもとに、予防や早期に治療が必要な病気に対して、医薬品等を処方する |
シミュレーション結果から判明した家計の課題について、解決策を提案する |
悲観するよりも、見つかった課題にどう対策するかを考えることが、シミュレーション結果を有効に活用するための第一歩です。
3-2. あえて厳しめに作る場合もある
そもそも「あえて厳しめに作る場合もある」ことについても、お伝えしておきたいと思います。
なぜそんなことをするかと言えば、人は「余裕がある」と思うと油断してしまいやすいからです。
そうなると、当初は想定していなかったこと以外にお金を使ったり、貯蓄ペースが落ちたりしてしまいます。
このような事態を避けるためには、あえて厳しめに作ることも有効なのです。
- 将来的な収入の上がり幅を少なく見積もる
- 返済中の住宅ローンの金利をX年毎に少しずつ上げていく
- 子の進学先を私立と想定する
ライフプランシミュレーションは数十年後の未来を予想するものなので、現在の「これくらいなら大丈夫でしょ」という油断が結果に現れてくるのはだいぶ先です。しかし問題が表面化した時に急いでなんとかしようとしても、どうにもできないこともあり得ます。
だからこそ、当初から厳しめに想定しておき、十分な対策に取り組んでおくわけです。
こういった意図もあるため、厳しい結果が出ても悲観しすぎる必要はないと言えます。
(※ただしファイナンシャルプランナー等に相談してシミュレーションを作成した場合、なんの断りもなしに条件を厳しめにすることはありません。必ず当人の意見を聞いた上で、厳しくするかどうかを判断します。)
3-3. 厳しい結果を利用されてしまう可能性もあることに注意
ただし、厳しい結果を利用されてしまう可能性もあることには注意が必要です。
例えば、健康診断の結果を見て「この数値はちょっと気になるから、早めに何か手を打っておいた方がいいでしょう」と言われたらすごく不安になりませんか?
同じようにライフプランシミュレーションでも、例えば、
「いまの貯金ペースでは子供の教育費がかかる〇年後に間に合いません。十分な教育費を準備できないので私立進学は難しいでしょう。さらに家族レジャーの回数も減らしたり、生活水準も落としたりする必要があるかもしれません。」
との結果になったら、あなたは「大切な家族のために何かやらないと」と思われるのではないでしょうか。
そのような時に、仮に「もっと積極的にリスクをとった資産運用をしていきましょう。」なんてことを言われたら、それまでやったことがないことでも考えてしまうかもしれません。
それがあなたにとって最善の解決策になれば良いのですが、残念ながら提案する側の都合で、課題にはまりそうなものを示しているだけという可能性もあるでしょう。
人は不安を感じている時、冷静な判断ができなくなってしまうものです。
こういった状況を防ぐためにも悲観しすぎる必要はないということは覚えておいていただきたいです。
4. ライフプランシミュレーションで厳しい結果が出た時にやるべきこと6つ
本章では、ライフプランシミュレーションで厳しい結果が出た時やるべきことをお伝えしていきます。
ただ単純にシミュレーションの結果を良く見せるのであれば、入力した数字をいじればいいでしょう。しかし、それでは何の意味もありません。
本当の意味で結果を良くするには、これからの自分の行動を変えていく必要があります。その時に考えるべきこと・やるべきことが、次の6つです。
- これからの生活で優先したいことを決める
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 貯金ペースを上げる
- 資産運用を取り入れる
- 専門家に相談する
それぞれ詳しく解説します。
4-1. これからの生活で優先したいことを決める
これからの生活で優先したいことを決めていきましょう。
なぜなら、実際には夢や希望を全部いっぺんに叶えるのは、時間の制約やお金の問題があって難しいからです。
したがって、たくさんある夢や希望の中から、
「これは絶対に実現したいと強く望むもの」
「これはできたらいいかな、くらいのもの」
といったように、優先したいことを決めるのが重要です。
具体的には、まず、欲しいものや実現したいことを思いつくままに出してみましょう。
欲しいものとしては、例えばマイホーム、マイカー、高級ブランド品といった物は分かりやすいですね。
他には、「子どもがたくさん欲しい」「のんびり過ごす時間が欲しい」ということも、欲しいものとなるでしょう。
また、実現したいこととは、例えば「年に1回は海外旅行に行きたい」「語学留学したい」「老後は故郷で野菜を育てながらのんびり過ごしたい」といった人生で実現したいビジョンのことです。
ライフプランを改善していくためには、先ずは、どのような人生にしたいのかをしっかりと思い描く必要があるのです。
4-2. 収入を増やす
収入を増やすことも有効な対策のひとつです。
- 副業をする
- 出世をする
- 転職をする
- 省外労働期間を伸ばす
- 配偶者が仕事をしていない場合、働いてもらう
また、奥様の出産や育児に伴う労働時間の制約による収入減少には、親の協力などで乗り切れないかも検討してみましょう。その後、職場復帰することで、世帯収入を増やすことができそうです。
奥様の働く期間が10年延びるだけで、たとえば年収200万円×10年=2,000万円の収入増となりますので、収入を増やすという観点から働く期間をどう考えるかはとても重要です。
4-3. 支出を減らす
支出、特に金額の大きい固定費を減らすことも効果が大きいです。
なぜなら金額の大きい固定費は、見直し効果が高く、維持しやすいからです。
まず、家計の支出における固定費と変動費は、主に次のように分けられます。
主な固定費 |
主な変動費 |
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変動費は、そもそも金額の振れ幅が大きいので、見直しをしたとしても効果は限定的なのです。変動費に手をつけるのは、固定費を見直してからにしましょう。
固定費の見直しのポイントは以下で解説しています。
住居費を削減するポイント
住居費を削減するポイントは、賃貸の場合は更新時の家賃交渉、持ち家の場合は住宅ローンの借り換えや引っ越し、などが挙げられます。
家賃交渉は、契約更新の時期が最も交渉しやすいタイミングと言われています。
例えば、建物自体に無視できない劣化が見られる、周辺の居住環境が悪化した、などの要素は交渉材料になります。引き下げできる金額としては、ひとまず近隣家賃相場との差額分が妥当でしょう。
持ち家で住宅ローン返済中なら、住宅ローンの借り換えを行うことで返済額を削減できる可能性があります。
金利が借りた当時のままであったり、変動金利制の優遇期間が外れて金利が上昇していたりするケースは見直しが必要です。
また金利以外にも、残金額と残年数によって効果がでるケースもあるので、借換シミュレーションを活用すると良いでしょう。
通信費を削減するポイント
スマホ料金や自宅のネット回線などの通信費も見直すことで、大幅に家計を節約できる可能性があります。
大手通信会社の通信量3GB〜20GBだと、5,100円〜7,200円が月額利用料金です。
大手のサブブランド【povo(au)・ahamo(ドコモ)・LINEMO(ソフトバンク)】だと、2,700円〜2,900円が月額利用料金となっており、半額で利用でき、年間2.8万円以上通信費を削減できます。
ご家族のスマホ利用人数や使用通信量などから現状に合っているかどうか確認しましょう。
自宅のネット回線は、契約スマホ会社と揃えることで割引があったりしますので、スマホ料金と合わせて考えるのがおすすめです。
他にも、キャリアを家族で統一することで、家族割が使えたり、通話時間やGBをシェアすることも可能です。スマホの買い替えや、お子様のスマホデビューのタイミングでぜひ検討してみてください。
光熱費を削減するポイント
光熱費を削減するポイントは、契約プランの比較と変更です。
光熱費は、電力・ガスともに「自由化」によって、利用者が契約先を自由に選ぶことができるようになっています。企業間の健全な競争があることで、サービスの向上・利用料金の引き下げといったメリットを享受できるようになりました。
光熱費を単体に見直す他に、スマホやネット回線と光熱費の契約をまとめることでコストを削減できるプランもあるので、ぜひ検討してみてください。
現在の家庭の利用量を基に、複数の会社のプランを比較検討してみましょう。
ただし、セット割や2年縛りなどがついている中で解約すると1万円前後の違約金が発生してしまうこともありますので、プラン内容はしっかり確認しましょう。
保険料を削減するポイント
保険料の削減ポイントは、不要な保険の見直しです。
例えば掛け捨ての医療保険ですが、目的は掛かった治療費に対して保険がカバーしてくれるものとなっています。
しかし、そもそも治療費があまり掛からないことを知っている人は多くはありません。社会保障制度の高額療養費制度により、ひと月当たりの治療費の上限を超える額は国が負担してくれます。
入院や手術を行うこととなった際には、医療保険に加入していることで保険会社から保険金を受け取ることで、「儲かった♪」と思われる人もいますが、あなたが保険会社に支払う保険料総額以上に保険会社から受け取る保険金が多く受け取れる人はごくわずかです。つまり、大体の人が損をしていることに気づいていません。
とはいえ、保険は年齢や個人が必要とする治療の選択幅によって違いがあり、加入している健康保険組合のカバー範囲でも見直すポイントは変わってきます。
相対的に見て、自分に必要なもの、不要なものを見極めることが大切です。
保険は、万が一起こってしまったときに家計にダメージが大きいもの、守る価値のある大切な物にだけ掛けることで保険料の削減は可能です。
4-4. 貯金ペースを上げる
貯金ペースを上げることも、ライフプランシミュレーション結果の改善に繋がります。
ただし単純に貯金額を増やそうしても、収入が増えることがない限り、支出を減らすしかなく、結構難しいです。
- 自動的に貯金ができる仕組みを活用する
- いつ・いくら必要なのかを明確にする
以上の2つに取り組むことをおすすめします。
4-5. 資産運用を取り入れる
資産運用を取り入れてみましょう。
ライフプラン上必要な金額に向けて財形やその他の積立で準備していくのが一般的です。
ただ最近は、国が勧めるiDeCoやNISAなど税金面の優遇もあり、投資に興味を持つ人も増えてきました。
長期投資・積立投資・そして分散投資を行うことで、一定の利回りを上げることができる可能性があります。
資産運用によりライフプラン上必要な資金確保に繋がりますので、取り入れてみましょう。
とはいえ、過度に高いリスクのものを設定したり、短期的な視点で無理な金額設定をすると、後々後悔することも。
長期的な視点で、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
4-6. 専門家に相談する
専門家に相談してみるのも有効です。
その際には、まずは独立系ファイナンシャルプランナーなど、ライフプラン関連の相談を得意とする人に相談してみましょう。
なぜなら、ライフプランシミュレーションの結果を改善するには、まずはどんな解決手段を実施するべきかを見極めることも必要だからです。それをするには、ライフプランの全体像を把握した上で幅広い提案を行えるファイナンシャルプランナーが適任です。
銀行・証券会社・保険会社など金融機関や住宅会社等などにもお金に関わる専門家はいますが、所属先によって解決策が限定されてしまうことがあることに注意しましょう。
例えば保険会社の営業員は、保険商品を販売するためにお金の知識を取得した専門家です。
ですから保険商品について相談するならともかく、将来の資金相談、特に家計からみたリスクの判断といった相談をしても、最終的には「生命保険の加入で解決しましょう」という話になってしまう可能性があります。
生命保険によって改善することも、ないとは言えません。
しかしその課題を解決するための最適な方法は、抱える課題や個々人・世帯によって全く違います。
その点を見極めるためにも、ライフプランの分析を得意とするファイナンシャルプランナーに相談することは、非常に有効と言えるでしょう。
ファイナンシャルプランナーへの相談にどんな効果があるのかは、こちらの記事で詳しく解説しています。 |
5. 厳しいライフプランシミュレーションを改善する上での注意点3つ
厳しいライフプランシミュレーションを改善する上で注意していただきたいことは、3つあります。
この3つを見落としてしまうと、実現の可能性が極めて低い改善策になってしまったり、結果が改善されなかったりする可能性があります。
- 自分ひとりで考えず、家族と話し合う
- 改善のためにどうしても叶えたい夢や希望を諦めるのは本末転倒
- 実際に行動する
それぞれ詳しく解説します。
5-1. 自分ひとりで考えず、家族と話し合う
厳しいライフプランシミュレーションを改善する上での注意点として、”自分ひとりで考えない”ことが挙げられます。
なぜなら将来のイベントを考えるときは、家族がいる場合、まずは家族間で共通のイメージを持つことが非常に重要だからです。
「子供の進路は大学も含めてオール公立で考えよう」
「妻は60歳くらいまで働いてくれるだろう」
「主人には定年後も何かしらの仕事に就いてもらおう」
など家族の生き方や思いを尊重することなく自分ひとりで考えても、その通りにできる可能性は極めて低いでしょう。
FP相談で良くあるのが、住宅購入をすることは夫婦で一致していても、よくよく聞いてみると双方の希望が全然違うケースです。
例えば、夫は「実家が持ち家で戸建てだったし、戸建てがほしい!」と思っている一方、妻は「もし買うなら、ごみ捨てや掃除が楽なマンションがいい」と秘めた想いを持っていた、なんてことがあります。
その場合、物件探しの際に意見が対立することもあります。
事前に家族でお互いの想いを伝え、相手の意見を尊重し話し合うことで共通のイメージができていれば、対立は回避され、実現の可能性が高い改善策を作ることができます。
自分ひとりで考えず、ご家族と話し合いましょう。
5-2. 改善のためにどうしても叶えたい夢や希望を諦めるのは本末転倒
また、シミュレーションの改善のために、どうしても叶えたい夢や希望を諦めることは本末転倒です。
ライフプランシミュレーションは、本来、未来の夢や希望を実現するためのツールです。
厳しい結果を受けたことによって”諦める”という選択をし、結果だけを良くしても”あなたの人生が良くなることはない”からです。
たとえば「家族と過ごす時間が何より大事」という人であれば、全国転勤のない仕事やリモートワークを推進している企業を選ぶというように人生の選択における指針となるのです。
また、「退職後、夢の海外旅行に行く資金が足りない、、、。この夢は、どうしても実現したい!」という人で、それに比べて優先順位が低い「外食費・交際費」をグッと抑えて貯蓄に回すことで、夢の海外旅行が実現する可能性が高まります。
夢や希望を諦めるのではなく、家族の価値観に基づいてライフイベントに優先順位をつけると、人生の選択が迫った時に、何を優先して何を後回しにするかという取捨選択がしやすくなります。
5-3. 実際に行動しよう
ライフプランシミュレーションに沿って実際に行動しましょう。
ライフプランシミュレーションはただ作るだけでは全く意味がありません。
実際に行動し現実のものにしていくことで、はじめてライフプランシミュレーションを作る意味が生まれます。
現実のものにしていくためには、そのための具体的な手段を選び、実行する必要があります。
具体的な手段を選ぶ際には「なぜその手段を選んだのか」を理解することが重要です。
どんな手段を講じるにしても、解決の第一歩は本人が意識して行動を変えることです。
そうでないと、行動には移せません。
具体的な手段として「やるべきこと」については2章で書きました。
あなたが意識して行動できることから始めてみましょう。
6. まとめ
ライフプランシミュレーションで厳しい結果がでて、「どうしたら良いんだ!」と不安になる気持ちは良く分かります。
しかし、悲観し過ぎることなく、あなたが取り組める事から一つ一つ実行していけば、将来はきっと現時点での結果よりも良くなることは間違いありません。
ご家族と良く将来のことを話し合いながら理想の未来を築くために行動していきましょう。
「具体的にどこから手を付けたら良いんだろう?」という人は、是非ライフプランの専門家であるFPに相談してみることをおすすめします。
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