マンション購入を後悔してしまう理由とその解決法を、現役FPが解説!

私は、長年FPとして住宅購入の相談を受けており、通算では1000世帯以上の相談を聞いてきました。

そんな中でマンション購入が不安という方は、相談件数のうち実に8割にものぼります。
人生で一番高い買い物であり失敗したくない、後悔したくないという気持ちが強いからだと思います。

せっかくの楽しいマイホーム生活を後悔で台無しにしないために、本記事ではマンション購入の後悔の理由とその解決方法を明らかにし、マンション購入で後悔しない実践すべきステップを具体的に解説していきます。

この記事を読めば、マンション購入で後悔する確率を劇的に下げていただけるでしょう。

 

1. マンションを購入して後悔する最大の要因

マンションを購入して後悔する最大の要因は、賃貸と違い簡単には住み替えができないことです。

賃貸であれば、何か後悔する理由があっても期間限定ということで我慢できる、我慢できなければ引越費用は掛かかるものの新しい物件に転居すればよいと考えられるでしょう。

これが購入したマンションの場合、住み替えにはまず居住物件の売却が必要となり、そこで仲介手数料など多額の費用がかかります。また借り入れている住宅ローンの残債より売却価格が高くならなければ、手元の貯金を住宅ローン返済に出さなければいけない可能性もあります。

新しく購入する物件に関しても同様に物件価格以外に大きな諸費用がかかります。そして当初購入した物件にかかった初期費用もばかにならないですよね。

費用的な負担はもちろん、購入を失敗してしまったという後悔の念や、新しい住まいを探さなければというストレスなど心理的な負担もかなり大きくなります

このように、購入したマンションの住み替えには費用的にも心理的にもかなりの負担がかかってしまう可能性があることが、マンションを購入して後悔する最大の要因となるのです。

2. マンションを購入して後悔する7つの理由

マンション購入の後悔がダメージが大きいのは賃貸と違い簡単には住み替えができず、後悔を引きずり長引く可能性が高いからです。

この章では具体的な後悔の理由を解説しマンション購入にあたって意識してほしいポイントを洗い出します。

2-1. 隣人トラブル

まずは近隣住民とのトラブルやマナー違反です。

具体的には以下のような事例が挙げられます。

  • バルコニーでの喫煙やバーベキューなどにおいや煙の問題
  • 玄関先、アルコープの使い方
  • 共用部の使い方(ごみの出し方、駐輪場、駐車場の使い方)
  • ペット飼育に関すること(ペットの大きさ、迷惑行為など)

感じ方の違いやルールやマナー違反は、多くの家族が暮らすマンションならではの悩みといえます。
バルコニーやアルコープの使い方などは管理規約で厳しく制限されている場合も多く、自分の家だからという感覚で使ってしまうと近隣とのすれ違いが生じやすいといえます。

隣人トラブルは一度気になりだすとモヤモヤやストレスはずっと続きます。せっかく高いお金をかけたマイホームできれば隣人トラブルは避けたいところです。

どんな人が周りに住んでいるか事前にはわからないじゃないかと思われるかもしれません。
100%完璧に調査することは難しいですがある程度リスクがあるかどうかは調査可能です。

2-2. 騒音問題

子供の声やテレビの音、足音などの生活音、廊下を通るときの物音、最近ではリモートワークなど在宅勤務も増えてきたため、この音の問題がより一層顕在化しています。

アパートなどと比べ鉄筋コンクリート造のマンションは音の対策はしっかりされていることが多く、隣の部屋の会話が丸聞こえなんてことはないですが、振動音などの響く音や高い音などすべての音を防いでくれるわけでありません

また、隣接している部屋からの音ではなく廊下からの音が以外と盲点だったりします

以前住み替えの相談にのらせていただいたお客様では、「日中活動している時間帯は気にならないけどベッドに入った時に近隣の地下鉄の振動音が伝わってきてしまい、気になって眠れない」という方がいらっしゃいました。振動系の音ではエレベーターのモーター音が聞こえるというケースもあるそうです。

他にも、同じフロアの3つ先の部屋に新しい住人が転居してきたら、毎朝早い時間にカツカツカツという足音が必ず聞こえてくるようになってしまった、という相談を受けたこともあります。
このケースでは、もともと足音が響きやすい廊下だったということもあり、廊下側の窓を2重窓にするという選択をされました。

生活音や音に対する感じ方の違いや生活時間帯の違いはそう簡単には解消できるものではなく、一度気になってしまうと大きなストレスになってしまいます。
騒音問題に関してはすべてを防ぐことは難しいですが事前と事後の両面からできる対策はあります。

2-3. 金銭的な負担

マンションを購入するときには、

「購入時にかかる諸費用(初期費用)がいくらで、毎月の住宅ローンの支払が〇〇円、管理費が〇〇円、修繕積立金が〇〇円、その他町会費などの支払いが○○円、年間経費として固定資産税が〇〇円etc…」

と、購入後にいくら支払っていくのかを把握されると思います。

こういった金銭的な負担が、マンション購入後の後悔につながってしまう2つのケースをお伝えします。

月々の維持管理費の支払が想定よりも上がってしまうケース

特に想定外との声が多いのが、修繕積立金の値上がりです。
最近のマンションでは、当初の修繕積立金の月々の負担は低く設定されており5年ごとに上昇していく計画になっていることが多いです。
とすると想定より負担が上がるというのは織り込み済みで、想定外にならないかもしれません。

それでも想定より上がってしまったと感じるのは、以下の2パターンが当てはまることが多いです。

  • 計画は事前に知っていたとしても、長期修繕の計画が予定通りに進んでいないパターン
  • 長期修繕計画の見積もりが甘く、次の長期修繕に積立金が不足し、急に修繕積立金が値上がりするパターン

長期修繕の計画は購入当初は販売事業者が作成した計画をもとに進んでいきますが、その後の維持管理は住民で構成される理事会で協議されていきます。

仮に長期修繕積立の計画が遅れが生じていたとしても住民の負担増につながる想定外の修繕積立金の値上げは簡単には承認されません。結果値上げが先延ばしされ、いよいよ上げなければいけないといったときに大きな値上げ幅になってしまうのです。

マンションの維持管理にはこの長期修繕の計画と実施がとても大切です。お金が足りないからといって長期修繕の計画を修正してしまっては、マンションの価値を損なうことになりますまた配管や防水など共用部の劣化などで生活に支障がきたしてしまうこともあるのです。

住宅ローンの支払が想定よりも上がってしまうケース

住宅ローンの支払は金利が変わらなければ、基本的には支払の負担は変わりません。
一応、変動金利の住宅ローンは6か月ごとに金利が変更になり5年ごとに返済額の変更があります。ただ、ここしばらく変動金利の基準金利は変動しておらず、この先の未来の後悔につながる可能性はありますが、実際にマンションを購入された方の後悔はこの変動金利に起因するものではありません。

マンション購入者の後悔につながっているのは固定金利期間選択型の住宅ローンになります。
10年固定ローン、5年固定ローンなど、一定期間金利を固定し期間終了後には再度金利プランを選択するというローンになります。

現在の住宅ローンは、基準金利から優遇金利という割引があって実際の適用金利が決まるのですが、この優遇金利のマジックによって想定外が生じてしまうのです。

具体的には、固定金利期間選択型の住宅ローンは、この固定期間中の優遇金利幅はとても魅力的に設定されているケースが多いのですが、固定期間終了後の優遇金利幅が小さく設定されているケースも多く、固定期間が終了した途端に、金利が上がってしまったということが起こってしまうのです。

  • 全期間一律優遇金利タイプ→店頭金利から優遇される金利は、全期間一律。

住宅ローン金利決定のイメージ図 全期間一律優遇金利タイプ

  • 当初期間優遇金利タイプ→所定の当初期間が終わると、優遇金利が小さくなる可能性がある。

住宅ローン金利決定のイメージ図 当初期間優遇金利タイプ

目先の金利の安さにつられるのではなく、自分自身の返済計画と金利の変更の仕組みを理解することがとても大切になります。

2-4. 部屋選び

部屋選びがマンション購入後の後悔につながるのは、主に3つのパターンがあります。

部屋数や広さが足りない

お子様が小さいうちは子供部屋が必要なくても、成長とともに子供のプライベート空間も大切になってきます。また、当初は子供1人で計画していたけれど、2人目が欲しくなったという話もよく聞く話です。

そんな時には当初の部屋数では足りないとなります。それ以外でもリモートワーク用のスペースが欲しい、趣味の部屋が欲しいなど生活環境や価値観の変化によってもう1部屋欲しいというニーズは生まれてくるものです。

住み替えの相談にいらしたお客様のケースでは、お子様は1人という計画を立てていたけれど、子育てをしているうちに兄弟を作ってあげたいという気持ちが強くなり2人目を考えて住み替えをしたいという方がいらっしゃいました。

じゃあ最初から部屋数も広さも十分なところを購入すればよいのかというと、一般にマンションの広さと価格は比例するため、予算との相談になってきます。

収納が少ない、家事導線が悪い

次に後悔につながるのが収納や家事導線の問題です。
戸建てと比べるとマンションの間取りにはセオリーがあり、この手の問題は少ないとも言えますが、それでも部屋数を重視するがゆえに収納スペースが極端に少ない物件も存在します。

一般的な収納スペースを備えていても、趣味や仕事の都合で広めの収納スペースが必須という方もいらっしゃいます。

実際に相談があったケースでは旦那の趣味がエスカレートし、リビングにまでに趣味の荷物が進出してきており何とかしたいんですという方がいらっしゃいました。

家事導線がイマイチな物件も存在します。ここは普段家事を担っている人に必ず転居後の生活をイメージをしてもらい確認をしましょう。セオリーにのっとった間取りだったとしても生活スタイルや好みの問題で合わないということもあり得ます。

日当たり眺望が想定外だった

中古マンションの場合にはある程度実際に住む部屋の日当たりや眺望を確認できます。
しかし、開発中の新築物件の場合、周辺の開発で想定していなかった建物が隣に建築され、期待していた日当たりや眺望が望めなかったなんてことがたまにあります。

眺望や日当たりを重視しないのであればよいですが、眺望や日当たりが気に入って購入したのであれば大きな後悔につながります。

2-5. 周辺環境・立地

周辺環境や立地もマンション購入の後悔につながる要因です。
不動産業者の営業車に同乗してマンションの内見を行えば、実際の駅からのアクセスやマンション周辺の環境が実感できないこともあります。

例えば実際に歩いてみた結果、

  • 最寄り駅からマンションまでのアクセスが意外と遠く感じる
  • 坂が多い
  • 街灯が少ない
  • 信号が多い
  • よくないお店の前を通らなければいけない
  • 車の通行量の多い大通りを渡らなければならない

などなど、発見されうる想定外はいくらでもあります。

他にも、

  • 使い勝手の良いスーパーやコンビニまでのアクセスが悪い
  • 閉店時間が早いなど生活の利便性に不満を感じる
  • 購入したマンションの目の前の道路の通行量が多い大型車が通りうるさい
  • 学区内の小学校・中学校の評判が悪い
  • 子供の通学に時間がかかる

など、お子様の学校も意外と大事な要素です。

それ以外にも隣の空き地に大きなマンションが建ってしまったなど、周辺の開発計画が想定外だった場合、開発が進むと聞いていた最寄り駅の開発が進まず生活の利便性がなかなか解消されない、なども後悔につながりやすい要因です。

この辺の情報は事前に調べることができるものも多く、防げる後悔といえます。

2-6. 設備面の不満

マンションの設備面、特に共用部の設備が後悔につながるケースがあります。
住民の数に対してエレベーターの数が少ない場合、朝の通勤時間帯などになかなかエレベータが下りてこない、乗ってからも各階に止まるため時間がかかってしまうなんてこともあります。

また敷地を有効活用できる機械式駐車場も不満が出やすいです。

  • メンテナンスにお金がかかり、維持管理が大変
  • 車の所有者と非所有者とで不公平が生じる
  • 車を持たない人が増えたことで駐車場の稼働率が下がり、回収する駐車場代ではランニングコストや修繕費用がまかなえない

など、お荷物設備になってしまうこともあります

あるかないかで差が分かれるのが、最近では宅配ロッカーの有無、高速ネット回線の整備状況なども、マンションによって差が分かれるところです。

設備そのもののではないですが、維持管理状況で不満につながりやすいのが、集合ポストやゴミステーションです。
きれいに管理されていればよいですが、意外と管理状況の良くないマンションもあり、この場合には要注意ということになります。

2-7. マンションの老朽化

築古のマンションを購入してリノベーションする。リノベ済のマンションを購入するなど、少し築年数の古いマンションを購入するケースも増えてきました。

リフォームやリノベーションをすれば、ご自身の居住スペースの設備は刷新され奇麗になるかもしれません。ただ、共用部の管理状態や居住スペース内でも見えない部分の状態というのは、なかなか外からは分かりません。

築年数がたてばたつほど、適切なメンテナンスを怠っていればマンションは劣化します。
外壁は傷み下手をすればそこから浸水して内部のコンクリートも劣化します。内部の配管もそうです、高圧洗浄を定期的に実施しているか、一定年数を経たら交換をしているのか、配管の劣化も放置すれば水漏れを起こします。

劣化による不具合はいつ起こるか分かりません。起こってしまえば当然後悔につながってしまうのです。

3. マンション購入を後悔しない情報収集の5つのステップ

マンション購入を後悔しないためには情報収集が一番のポイントです。

しかし、そうは言っても不動産に関する情報は複雑でわかりづらく、必ずしも誰かが丁寧かつ分かりやすく説明してくれるわけでもありません。

ただこの情報収集が隣人トラブルや騒音問題がないどうかを事前に気づくきっかけになりますし、そのマンションが適切に管理されているかどうか、共有設備はきちんとメンテナンスされているか、老朽化が進んでいないかなどをチェックするためには必須となります。
またそのマンションだけでなく、周辺の環境・立地などの問題もこの情報収集によって後悔を未然に防げる可能性が高いです。

そこでこの章では、マンション購入を後悔しない情報収集の5つのステップを解説します。

マンション購入を後悔しない情報収集の5つのステップ

ステップ1:良い不動産業者(担当者)を味方につける

良い担当者を味方につけること、これができたら情報収集の成功率は格段にあがります。

良い担当者とは、まずコミュニケーションが取りやすいことが重要です。決して話が上手な担当者がいいということではなく、あなたの話や本音をしっかり引き出してくれること、これが一番大切です。

そして重要なポイントがもう一つ、できれば売主と同じ不動産業者に依頼しないことです。
新築マンションなど売主から直接購入するマンションであれば致し方ないですが、中古マンションは売主側に仲介をする不動産業者がついています。この業者に直接依頼することもできますが、その場合必ずしも買主であるあなたに味方になってくれるとは限りません。

物件の売買を成就させるために売主側に味方した方が得と判断されてしまえば、売主にとって不都合な情報を買主側に積極的に開示してくれない、ということが起こり得ます。

不動産業者としては、売主と買主の双方から仲介手数料をもらえれば収益が2倍になります。自社で直接扱っている物件ばかりお勧めする不動産業者も、できれば避けた方がよいでしょう。

ただし人気物件の場合には、売主側の業者に直接依頼しないと購入しづらくなるケースもあります
不動産業者としては両方から手数料をもらった方が収益があがるため、別の不動産業者から問い合わせの連絡があった場合、すでに申込があったと嘘をつく、居留守を使うなど、自社に直接問い合わせてくれたお客様を優先するケースがよくあるからです。

売主側としては勝手にお客様を断られているので機会損失になっているはずですが、人気物件であれば自社のお客様で成約できる自信があるのでしょう。

不動産に関する情報や知識については、不動産業者の方が豊富なのは当たり前です。
この事実に対して、

  • その情報格差を埋めるためにわかりやすい言葉で説明してくれるか
  • お客様の声にならない不安をわかってくれるか
  • お客様の気づいていないデメリットをきちんと説明してくれるか
  • 常に味方になってくれ背中を押すときは押してくれるか

といった行動や姿勢を示してくれるかが重要と言えるでしょう。

また、不動産と同じで完璧な担当者はいませんが、

  • コミュニケーションが取りやすいと感じる
  • 本音で話せると感じる

こんな感覚をあなた自身が持てるかどうかも大切にしてもらいたいと思います。

逆に、コミュニケーションがとりづらい、いまいち信用ができないなど、不満がある担当者とは無理に付き合わず、担当者を変えてもらう、不動産業者を変更する、など遠慮をせずに実施しましょう。

担当者にしてみれば、あなたは数あるお客様の一人にすぎませんが、マンションを購入する側に立って考えれば一生に一度あるかないかのお買い物です。遠慮をしている場合ではありません

ただし、不動産業者も営利企業ですし、担当者も一人の人間です。こちら側の希望を主張するばかりでなく担当者に対する配慮も味方になってもらうために大切です。ですが、これはそんなに難しいことではありません。

  1. 担当者からの連絡に返事をきちんとする
  2. 断ることはしっかり断る
  3. 信頼関係が築けた後はしっかり情報開示をし、希望を伝える
  4. 早い段階で住宅ローンの事前審査を進める

以上の4点は是非実施して欲しいと思います。

担当者の本気度が変わって、あなたの強力な味方になってくれるはずです。

ステップ2:マンションを見に行く(内見)ポイントを押さえる

良い担当者に巡り合えたら、本格的に実際の物件を見に(内見に)行きましょう。

マンションの内見はできれば複数回がベスト

中古マンションかつ居住中の物件の場合には希望通りの日時に何回も内見できるわけではないですが、できれば内見する時間帯を変えてみる、曜日を変えてみるといったことはトライしてほしいと思います。

時間帯が変われば日当たりも変わりますし聞こえる音も変わります。新築マンションや現在空室の中古マンションであればこの複数回内見は実施しやすいはずです。

また自分たちのマンションに対する希望を見極めるためにも色々なタイプの物件を見に行くことも大切です。遠慮はいりませんどんどん内見に行きましょう。

内見に行ったらまずマンション内の掲示物をしっかり確認

トラブルや住民から不満の表明のある場合には注意喚起の張り紙がしてあることが多くその兆候をつかむことができます。

中古マンションで売主が居住中の物件の場合には、売主にどんどん質問

今居住している売主の生の声はとても重要な情報源です。すべて希望通りの回答はあるわけではありませんが、なぜ売却するのか、注意喚起の張り紙について聞いてみるのもありです。

  • 隣の部屋にはどんな方が住んでいるのか
  • 上の階や下の階にはどんな方が住んでいるのか
  • 普段使うスーパーはどこなのか
  • 何か気になっていることはないのか
  • マンションの理事会はどうなのか etc.

売主さんは売りたいと思っているのでネガティブな情報はあまり出てこないかもしれません。
ただちょっとした言葉の端々に本音は垣間見えるものです。基本的には丁寧に答えてくれるケースが多いですが、直接聞きにくい場合は、担当の不動産業者に聞いてもらいましょう。

できる担当者であれば、あなたが聞かなくてもかわりに売主に対して適切な質問を投げかけてくれます。

物件の内見をする際には最寄り駅から歩いてみる

街の雰囲気はどうか、買い物はどこでするのか、駅までの経路で危ないところはないのか、スーパーや学校までの距離は、マンション周辺の交通量や騒音に問題はなさそうか。マンションの部屋以外にもこの周辺環境の調査も時間帯や曜日を変えて複数回実施することが理想です。

土日は静かでも平日は近くの学校が意外とうるさかったり、交通量がガラッと変わったりということはよくあることです。

周辺環境や周辺の開発状況、インフラの状況を担当者に調査してもらう

周辺の環境、ハザードマップ、最寄り駅周辺の開発計画、隣地に高い建物が建築される可能性がないのか、小学校、中学校の評判はどうかなどの情報も自分で調べるのと同時に、不動産業の担当者にリサーチを依頼しましょう。

不動産業者は新築マンションであれ、中古マンションであれ販売によって大きな収益になります、遠慮することなく働いてもらいましょう。この辺のリサーチを面倒くさがる担当者であれば容赦なくチェンジしてしまってよいと思います。

ステップ3:マンションの管理状況をチェックする

不動産業者の担当者にリサーチしてもらうもう一つ大事な項目が、マンションの管理状況です。

  • 管理費、修繕積立金の支払状況、滞納が発生しているか
  • 長期修繕の計画がしっかりあり計画通り実行されているか
  • その計画に基づいて過不足なく修繕積立金がたまっているか
  • 今後管理費や修繕積立金の値上げの予定はあるのか
  • 共用設備のメンテナンス状況はどうか

しっかり不動産業者に資料を取り寄せてもらいチェックしてもらいましょう。

自分で確認できる項目としては、集合ポスト周りがきれいに掃除されているか、ごみ置き場の管理状況はどうか、機械式駐車場や共用部にさびや汚れが目立っていないかこの辺も大事なチェックポイントです。

この管理状況がよくないマンションは、きちんと管理や修繕がされていない可能性や住民のモラル意識が下がっているなどマンションの寿命に大きなマイナスになっている可能性大です。

ステップ4:リフォーム・リノベーションを検討してみる

ステップ3まで情報収集ができれば、ほぼ目的は達成できたと考えてもOKです。
しかし、それでも自分たちの基準に合うマンションが出てくるとは限りません。

そこで妥協しないなら、次のステップとしてお伝えしたいのは、リフォーム・リノベーションの情報収集です。

  • 間取り変更で部屋数や生活導線を改善することができるのか
  • 二重窓や防音設備で音の問題が解消できるのか
  • キッチンやお風呂、トイレなどを水回りを刷新することで設備面の不満を解消できるか

などが挙げられます。

不動産の担当者がリフォーム・リノベーションに詳しい方であれば相談してもよいですし、そこまで詳しくなさそうであれば専門業者に相談してみましょう。自分では気づかないアイデアを提供してくれることもあります。

ステップ5:マンション以外の選択肢も考えてみる

ステップ4まで進んでも自分たちの希望に合うマンションが出てこなければ、慌てて購入するのではなく賃貸で様子を見るというのも一つの選択肢です。

  • 自分たちにはどんな街やエリアがあっているのか
  • どんな間取りがあっているのか
  • ライフプランはみえてきているのか

など、もう少し視野を広げてゆっくり情報収集してみましょう。
住宅は絶対に購入しなければいけないということはありません。ずっと賃貸だったとしてもあなたが満足していればそれでも良いのです。

最後に戸建の購入という選択肢の情報も集めてみましょう。
マンションにはマンションの良さが、戸建には戸建の良さがあります。

  • ペットを自由に飼いたい
  • 楽器を演奏したい
  • 子供に自由に走り回らせたい
  • 駐車場代の負担を減らしたい etc.

必ずしも戸建でなければ実現できないわけではないですが、戸建が有利なケースもあります。戸建購入と比較検討したうえでマンションを購入しても遅くはないです。

4.マンション購入を後悔しないための2つの事前準備

2章ではマンション購入を後悔してしまう事例、3章では後悔しないための情報収集のステップについてお話ししてきました。

この章では後悔する確率を更に減らすために、2つ事前準備とその必要性について解説します。

4-1. マンション購入でかなえたい希望の優先順位を夫婦で話し合う

マンション購入で後悔しないためには、しっかり夫婦間でマイホームに求めることを話し合うことがとても大切です。

夫婦間でも価値観は違うもの、お互いの希望をしっかり把握していないと声の大きい方の希望だけが通ってしまい、どちらかの後悔につながることになります。

また「特にこれは譲れない」ということをしっかり話し合っておくことも大事です。
いざマンション購入に向けて動き出すと不動産業者からのプレッシャーや他の購入希望者がいる場合の焦りなど意外と早い決断を求められます。
自分たちの基準がしっかりしていないとこの速い時間軸に流されてしまうことになります。

ただしすべての希望がかなう物件は存在しないもの、時には立ち止まる勇気も必要です。
妥協できるポイントまでしっかり話し合うことも大切になってきます。

部屋選び、周辺環境・立地、設備面の不満は、この夫婦間の話し合いをきちんとしておくで、おおよそ防ぐことができます。

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4-2. 短期&長期の資金計画・ライフプランをきちんと立てる

マンション購入での後悔を事前に防げる可能性が高いのが金銭面の負担です。

まずは購入時にかかる諸費用のチェックが必要です。

マンション購入時には様々な費用がかかります。

  • 不動産業者に支払う費用
  • 銀行に支払う費用
  • 登記をするのに必要な費用
  • 火災保険
  • 固定資産税 etc.

色々な費用があるがゆえに一つ一つのチェックがおざなりになり、無駄なオプションサービスを契約してしまったりということがよくあります。

そして意外と意識から漏れがちなのが、諸費用明細にのらない引越や新たに購入する家具家電の費用です。新生活に希望が膨らむがゆえに当初予算を大きくオーバーしてしまっては、後々に響いてしまいます。

それを防ぐためには、マンション購入する際に、長期の資金計画・ライフプランを必ず立てることをお勧めします。

  • 世帯年収がどう推移していくのか
  • お子様は何人欲しいのか
  • 教育プランに理想があるのか
  • マンション購入以外にかなえたい希望はあるか

など、しっかりと将来の計画を盛り込んだ資金計画・ライフプランがたてられれば、マンションを選ぶ基準や選ぶべき住宅ローンや必要な自己資金が明確になり失敗が少なくなります。
場合によっては、リフォームやリノベーションを視野に入れることで自分たちの求める基準に合わせることもできるかもしれません。

ライフプランをもとにまずは適正なマンションの予算を割り出しましょう。
そのうえで予算とマンションに求める希望を調整していきます。広さや間取り必要な設備もライフプランをもとに考えれば選ぶ基準が明確になります。

そしてこのライフプラン・資金計画に基づくマンション選びは、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーと、マンションの専門家である不動産業者の双方の意見を参考にするのがベストです。

自分だけで判断しようとすると、どうしてもぱっとみ魅力的な物件に流されてしまいます。マンションは見に行けば見に行くほど欲しくなるもの後悔しないためには第三者の客観的なアドバイスが有効です。

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5. マンション購入後の後悔を解消する方法

マンションを購入してから後悔をしてしまったらもう後戻りできないのでしょうか。

この章では後悔を希望に変える方法をお伝えします。

5-1. リノベ&リフォーム

広さや部屋数が足りない、収納が足りない、家事導線がしっくりこない、居住スペースの設備に不満があるなど、すべてを解決できるわけではないですが、リフォームやリノベーションで解決できる可能性があります
当然費用はかかりますがその可能性は無限大です。

広さそのものは、リフォームやリノベーションでは変えられませんが、空間の使い方を工夫して広さや部屋数、収納の不足を解消できる可能性があります

例えば、フルリノベーションで間取りを変え、家族が集まるリビングを広くとり、それぞれの居室はベットと簡単な収納とデスクだけの最小限にするとどうでしょうか。

家族が基本的にリビングで過ごす家庭であれば、居住空間の狭さを感じづらいはずです。家事導線も考えた間取りにすればこの問題も解決します。

収納に関しては、デッドスペースを活用する、空間の上部をうまく活用する、寝るスペースを上に上げることによって下の空間を確保するなど空間をうまく使うことで創出できるケースもあります。

居住スペースの設備自体に不満があれば、新しい設備を導入するなど部分リフォームだけで解決するケースもあります。住宅設備は日々進化しています。

ただし注意点もあります。
マンションの場合、窓や玄関ドア、バルコニーは実は共用部なので、それそのものの変更はできないので工夫は必要です。
また、配管など動かせないものもありすべての間取り変更が自由自在というわけではありません

なかなか自分だけではアイデアは浮かばないかもしれませんが、リフォームやリノベーションのプロの力を頼ってみましょう。きっと解決策を提案してくれるはずです。

5-2. 住み替え

それでも解決しない場合は住み替えを考えましょう。

当然住み替えにも費用は掛かりますが、ご家族が一生の大部分を過ごす居住空間で大きな後悔を抱えたままで行くよりも、資金面の負担は重いですが住み替えでその後悔を解消するのも一つの方法です。

5-3. 住宅ローンの借り換え

住宅ローンの負担が重い場合には、借り換えをすることによって負担が減る可能性があります。

住宅ローンの借り換えはハードルが高いイメージをお持ちの方も多いですが、ネットで借換手続きの大部分が進む金融機関など昔よりも借り換えのハードルは下がっています。

5-4. 管理費・修繕積立金の見直し

管理費や修繕積立金の負担も見直せないわけではありません。

マンション住民で構成される管理組合でその内容は変更することは可能です。
安かろうの内容変更は良くありませんが、管理費用にしろ、大規模修繕にしろ合い見積もりを取るなど適正化できる方法はないわけではありません。

管理組合だけでは重たい仕事かもしれませんが、この改善をコンサルティングサポートしてくれる会社も存在しますのでプロの手を借りるというもの一つの選択肢です。

6. まとめ

まずは、事前に夫婦でしっかり話し合うこと、そのうえで、我慢できないこと、ストレスがかかっていることは、正直にカミングアウトしましょう。夫婦間で話すこともそうですが、第三者である専門家の話を聞いてもらうことで、自分たちでは考えつかなかった解決方法をアドバイスしてくれることもあります。

人生のうちかなりの時間を過ごすことになるマイホーム、我慢しないことが大切です。楽しんでマンションライフを送れるよう、事前事後としっかりストレスのもとを排除していきましょう。

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