FP相談で効果を最大にする6のポイント

住宅の購入や資産運用など専門家の意見も聞いてみたいって思うことありますよね。そんな時、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談する人が増えています。ただ新しいサービスゆえに、FPの相談ってどんなことするの?本当に相談の効果はあるのかなあ?自分なんかがこんな相談をしておかしくない?といった疑問や不安な点がある方は多いのではないでしょうか。
実は、FP相談は絶大な経済効果を生み出す力があります。一方で、FPの種類は様々で、相談できる範囲もFPによって全く違うというのも確かです。相談に行ったら「そういう相談はやっていません」とか、相談に乗ってくれたけど実は専門外だったなんてことにならないようにしたいですね。
この記事では、FPが的確に(自分が望んでいる通りの)相談にのってくれるのか、相談料に見合った効果や価値はあるのかといった「そもそも論」から、自分にぴったりのFPはどんな人で、どんな基準で選べばいいのかといった解決策まで一気にわかるようになっています。貴重な時間を使って行く相談が成功するように、サクッと読んで、スッキリ解決しましょう!

1. FP相談ってどんなことするの?

(1) FP相談とは

FP相談とは、例えば老後海外に移住したい、子供に留学させたい、マイホームがほしいなど、人生の夢や希望を実現するためのライフプラン(人生設計)に対して、経済的な側面からアドバイスするファイナンシャル・プランニングのことです。FPはどんな資金計画を立てたらその夢や希望をかなえられるのかを一緒に考え、最適なプランが立てられるようサポートしてくれます。

数字や金額だけでなく、相談者の価値観や想いも加味して、課題解決の資金計画を立て、その実行のサポートによって、夢の実現に近づけていきます。その結果、将来の資金を計画的に準備することが可能になり、漠然としたお金の不安を解消することができるのです。

(2) ライフプランのシミュレーションが要

ファイナンシャル・プランニングは、まず課題を明確にすることから始まります。家族構成や家計の収支状況、資産・負債など様々な家計のデータから現状分析し、さらに将来の収支の見通しを立てるために、ライフプランに基づくシミュレーションを行います。

FPはライフプランシミュレーションのプロフェッショナルです。毎年の家計の収支や貯蓄残高が、将来(生涯にわたって)どのように推移していくのか、家計の姿がはっきりと見える化できるから、普段気づかない課題が明確になります。FP相談では必須の人生設計ツールなのです。

以下のようなシミュレーションもできるので、人生の岐路における選択に対して、根拠のある判断材料を提供してくれることになります。

  • 子供をもう1人産んでもやっていけるか?
  • この住宅買っても家計は大丈夫?
  • 老後資金はいくら貯めたらいいの?
  • 結婚したら家計はどうする?

2. FP相談で効果を最大にする6つのポイント

相談そのものや家計改善・金融商品は手段であって目的ではありません。FP相談の本当の目的や効果はそれらのサービスを通じて、相談者がどのような状態になれるかです。その効果を最大限に引き出すためには以下のポイントを押さえておくことが大切です。

(1) 相談の目的を家族のHappyに設定する

Happyな状態の具体例:
□ 漠然としたお金の不安が解消できてHappyに
□ 将来が見通せるから、もやもやがスッキリ!
□ 教育方針など夫婦で話し合えてGood!
□ いくら使って良いかわかり、罪悪感が消える
□ 無理なく節約できて、負担感から解放される
□ 安心して住宅の購入ができるようになる
□ 転職や第2子の判断ができるようになる

(2) 家計の健康診断で課題を見える化

課題のないところに改善はありません。単なる商品選びで終わらせないためには、本当の問題は何なのか、洗い出すことから始めることです。キャッシュフロー表を使って、家計の収支や貯金残高を将来に渡ってシミュレーションして家計を可視化します。これが家計の健康診断です。ここまでやるから、貯金ができなかった理由など、自分では気づかない課題を、発見できるのです。

(3) 自分だけのオリジナルな改善策にする

家計の健康診断によって、自分の固有の課題が明確になります。そこから導き出される改善策は、万人向けの一般論でなく、自分だけのオリジナルな対策になります。家計がどう変化するか見えるので、どんな対策を打つべきか、自ら判断できるようになるでしょう。そして、目的を持って具体的な行動に移せることになるから、着実に相談効果を引き出せる、ここが大きなメリットの1つです。

(4) 将来の夢や想いを載せたプランに

「今だけ・数字だけ」でなく、子供に留学させたい、一戸建てがほしい、早期リタイアしたい、老後は海外移住したいなど、叶えたい夢や家族への想いを形にする、つまり未来の姿=ライフプランに合わせて、プランを考える。だから「我慢して、仕方なく」ではなく、「自分がやりたい、最適な対策」が打てるのです。

(5) 6分野の幅広い観点で相談する

例えば、家計改善のために保険の見直しをしたいと思った時、保険だけに焦点をあてるのでなく、ライフプラン、保険、資産運用、税金、不動産・住宅ローン、相続。これらFPの6分野全ての観点から検討するようにFPに要望しましょう。生涯にわたる大事な判断をする訳ですから、視野を広げて多面的で、トータルな分析やプランにすることが大切です。

(6) 面倒な分析は全て任せて楽々!

FP相談では、ライフプランシミュレーションによるキャッシュフローの分析や、税金や社会保険料、年金の試算、保険証券分析など、非常に複雑な手順があるので、個人で考えるのは限界があるでしょう。面倒なことや複雑なことはFPが全てやってくれます。自分や家族の希望や想いを伝えることに専念しましょう。

(7) 定期的に見直しをしてもらう

ライフプランは、30年を超える長い計画です。一度立てたら終わり、ではありません。年齢とともに家庭の状況にも変化が出てくるでしょう。定期健康診断を受けるのと同じような感覚で、数年に一度、家計の健康診断をしていくと、何か問題が生じていても早期発見ができます。そうすることで、かかりつけ医のように、何か不都合があればすぐに相談に乗れるといったメンテナンスが可能になります。当初にライフプランを立てるからこそ、そこからずれたかどうかのチェックができるのです。

以上のようなポイントに対応してくれるFPかどうか、ホームページ等でチェックしましょう。または、初回相談無料の制度があれば利用して、本当に相談相手として相応しいかどうか見定めてから有料相談に進むかどうか決めるのもお勧めです。

3. FPに相談できること、できないこと

(1) こんな相談いいの?FPに相談できること

ファイナンシャルプランナー(FP)に相談する時、「こんな事相談していいのかなあ?」「こんな要望に応えてくれるかなあ?」など、ためらってしまうことがないように事前に知っておきましょう。

(2) できない相談はあるか

税理士や弁護士が行っている業務については税理士法や弁護士法で禁じられています。例えばFPは一般的な税制の仕組みなどは説明できますが、税務代理や税務書類の作成は税理士の業務範囲になります。

(3) たとえばこんな相談ができます

家計管理
□ 家計診断と家計見直しの処方箋
□ 節約・節税して貯蓄を殖やす方法
□ 扶養範囲内で働ける金額って
□ 結婚したら、夫婦でお金の管理はどうする
資産運用
□ 初心者向けの投資信託の選び方は
□ 資産運用の初心者におすすめは
□ 資産運用の方法について相談したい
□ iDeCoやNISAについて知りたい
住宅購入
□ この物件買っても家計は大丈夫か
□ いくらの物件なら購入できるか相談したい
□ 今の時期、不動産は買うべきか
□ 住宅購入資金準備
住宅ローン
□ おすすめの住宅 ローン教えて
□ 変動金利と固定金利、自分の場合は
□ 住宅 ローンの選び方
□ 借り換えか繰り上げ返済か相談したい
教育資金
□ 子供の教育資金はどう準備する
□ おすすめの学資保険を知りたい
□ 住宅ローンと教育費の両方を払えるか不安
□ 留学させたいが、いくら貯めたらよいか
□ 生命保険の見直し方法を相談したい
□ 生命保険の選び方を知りたい
□ もっと保険料が安くならない
□ おすすめの保険を知りたい
相続・贈与
□ 遺産を受け取った。どう運用すべきか
□ 遺言など、相続の準備について知りたい
□ 相続でもめないようにするにはどうする
□ 生前贈与で相続税の対策をしたい
老後資金・年金
□ 老後の生活費はどのくらいかかるの
□ 老後資金はどのように準備したらいいか
□ 年金はいくらもらえるの
□ おすすめの個人年金を知りたい

4. FPの相談料ってどのくらい?

(1) 相談をするなら独立系FPに

適正な相談料を理解するためには、まずFPの種類を知ることがはずせません。FPは所属先によって、大きく分けて2種類に分けられます。1つは銀行など金融機関に所属している「企業系FP」です。もう1つは金融機関の資本も入らず、独立した立場で運営されている「独立系FP(事務所)」です。

企業系FPは立場上、自社の商品しか提案できません。一方、独立系FPは金融機関に所属していないので、金融機関の販売方針や商品戦略に縛られません。そのため、相談者の購買代理的な立場に立って、より顧客本位のアドバイスが可能になります。

(2) 有料相談の料金相場

独立系FPへの相談は「相談そのもの」が商品になりますので、基本は有料です。一般的な料金相場は、時間当たりの料金に換算すると、おおよそ5,000円~20,000円の範囲に集約されます。FP業界として、定められた料金規定はなく、ビジネスモデルや相談内容などによって、各FP事務所が独自に設定しており、実際の料金設定方法や料金体系は様々です。

(3) 無料相談でどこまでできる?

①企業系FPの場合:その会社の金融商品の提案が前提になっていますが、その分相談料は無料です。
②独立系FPの場合:独立系FPでも無料相談はあります。例えば乗合の保険代理店では、保険会社から独立した立ち位置にあり、例えば複数の保険会社の商品の比較・提案について公式な資格を持っています。

では、独立系FPに無料相談することのデメリットは何でしょうか?それは例えば、乗合いの保険代理店では保険の提案しか、またIFAでは証券の提案しかできないということです。やっかいなのは、例えば乗合いの保険代理店で「住宅ローンの相談できます」と謳っていることがあることです。複数の業種に関して、公式な提案ができる資格を保有しているかチェックしましょう。

例えば、投資信託の商品内容の説明や取得の提案には、金融商品仲介業の登録が必要です。資格がないと、具体的な商品について提案することはできません。

(4) 有料相談のデメリット

①二重コストを払う恐れがある
日本の金融商品には販売手数料が含まれています。ということは、もしFPに支払う相談料が高過ぎると、最終的に解決手段として金融商品を使う際に二重にコストがかかることになります。

②二重相談の恐れがある
有料相談は相談者にとって良質な情報を得やすくなりますが、課題解決の手段として、金融商品を購入する際に、結局企業系のFPに相談するという展開になるので、後出しの提案に染まってしまう人が多いということです。これではせっかく独立系FPに有料で相談しても、期待された効果を得られないということになってしまいます。

5. FPに相談するデメリットと注意点

本当にあなたのためになることをアドバイスするので、例えば、今回の住宅購入は身の丈に合っていませんなど厳しい判断をお伝えするケースもあります。但しそれだけでなく、どうすれば安心して購入できるか改善策もご提案します。むしろそれこそが独立系FPへの相談メリットなのです。

6. FP相談の流れと準備すること

(1) FP相談の流れ

①現状分析
まずは、ご相談内容をじっくりと伺い、夢や希望を一緒に整理します。そ状分析のために、ライフプランシミュレーションを行います。

②家計見直しのご提案
ライフプランシミュレーションの結果から家計見直しが必要かどうか確認します。必要に応じて見直しのプランを提案します。

③実行支援
収支の改善や貯金のしくみなど、見直しプランの実行支援を行います。

★アフターサポート
ライフプランや環境の変化の際、または定期的に相談し、家計見直しが必要かどうかチェックします。まさに家計の定期健康診断ですね。

事前に準備をしておくことでスムーズな相談ができます。限られた時間を有効に使うために、現在の貯金額やローンなど資産・負債の状況や収入・支出の状況がわかる資料を用意しておきましょう。また、どういった内容の相談をしたいか、事前におおまかに伝えておくと良いでしょう。

(2) 相談当日の持ち物

ご相談の際には、以下の資料があるとスムーズにアドバイスできます。もちろんご用意できる範囲で大丈夫。FPがしっかりヒアリングいたします。

家計相談

  • 家計簿(毎月の支出がわかるもの)
  • 預貯金の明細
  • 源泉徴収票

住宅ローン相談

  • 住宅ローン返済予定表
  • 住宅ローン残高証明書
  • 源泉徴収票

保険相談

  • 保険証券またはご契約内容のお知らせ

老後資金・年金相談

  • ねんきん定期便
  • 年金保険やその他積立保険商品の証券

資産運用相談

  • 金融資産の明細
  • 運用可能な資金額

7. 最後に

家族一人一人の人生を応援してもらえる
FPは、お金の専門家ではありますが、お金のことだけをサポートしているのではありません。
お金の計画を含めた、ライフプランニングを大切にするために、相談そのものを大切にしているのです。
そのお客様にとって、本当に良いプランを提案するためには、真摯に話を聞き、どんな人生を送りたいのか、深く理解しなくてはなりません。
環境の変化があってもすぐに的確なアドバイスができるのも、家族一人一人のことを理解しているからです。長きに渡って家族みんなをサポートする、それが本来のFPの役割です。

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