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2020.6.9
家計・ライフプラン

かんたん節約術、手間いらずで頑張らない節約のポイント

こんにちはFPバンク編集部です。
今月も給料日までなんとかしなきゃ、お金がたまらない、節約しないといけないことはわかっているんだけど、そんな声をお客様からいただきます。

節約はできるにこしたことはないけれど、節約ってストレスがかかるし大変ですよね。そんなあなたに1000組以上のお客様の相談から導き出したかんたん節約術を伝授します。このコラムを読むことでかんたん節約術がみにつき気持ちよくお金を使えるようになります。
頑張りすぎない、楽しく長続きする節約術をぜひ試してみてください。

1.かんたん節約術のポイントとは

(1)ポイントその1・しんどい節約術はつづかない

まず皆さんには節約はがんばらなければいけない、我慢しなければいけないという概念をできれば捨ててもらいたいと思います。頑張ることや我慢することはいけないことではありません。

でも頑張りすぎた節約や我慢しすぎた節約は結果的につづかないことが多いのです。したがってこのコラムではいかにかんたんに節約するかというテーマで実際に相談にいらしたお客様が実践した節約術を解説しています。

(2)ポイントその2・節約とは気持ちよくお金を使うことである

次に考えていただきたいのが節約とお金を使うことはウラオモテの関係にあるということです。皆さん節約はなんのためにしますか。節約自体が目的ではなく将来お金を使いたいと思うことがあるからこその節約ではないでしょうか。

もちろん赤字にならないようにという人もいるかもしれません、この場合には赤字解消が目的ということになります。やみくもに節約するのではなく目的をもって節約をするそして気持ちよくお金を使えるようになるというのがこのコラムの目的です。

2.かんたんストレスフリーの節約術がじつは大切な理由

(1)しんどい節約術を否定するのは結果としてつづかないことが多いからです。これが何を意味するかというと、つづかないということは短期的にしか節約の効果がなく長期的にみて本来節約をしようといった目的達成には程遠い結果になっていることが多いからです。つづかない節約この場合にはそもそも方法論を見直さなければ行けません。目的を達成できない節約術に意味はないのです。

(2)かんたんストレスフリーの節約術が大切な理由は目的を達成する為に長続きする節約術であると同時にストレスフリーであることもとても大切です。かんたん節約術が実践できていても日々楽しくお金が使えていないお金を使うことに罪悪感がある、これではつまらないし息がつまりますよね。楽しくお金を使う、楽しく節約する、家計管理に気をつかいすぎない、こんな状態になればもう心配はいりません。

3.1000組のお客様から聞いたうまくいっている節約術ベスト5

ここからは、私がFPの仕事を始めて通算1000組以上の家計相談にのってきたなかで、これはうまくいっていると実感したかんたん節約術を公開します。

(1)第1位 税金を節約する

みなさんはお給料から所得税や住民税が引かれ手取りが・・・と思ったことはありませんか。

この所得税や住民税を将来への貯蓄をしながら節約できる方法があることをご存知でしょうか。その名はiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)例えば、年収500万円(所得税率10%)の方が毎月1万円iDeCoで積立をした場合、所得税が12,000円住民税が12,000円節約できます。メリット・デメリットなど詳しくはiDeCoを解説したコラムをご参照*ください。

この節約術が第1位になったポイントはこの制度を申し込んで始めるだけその後は苦労いらずで効果が大きいからです。もちろんiDeCoの中でどんな運用をすればよいのかなど少し工夫は必要なのですが。基本的には、はじめてしまえば手間いらずです。

ちなみに私もこのiDeCoはしっかり活用していて月々の積立上限金額の23,000円を毎月積み立てています。iDeCoは難しいものリスクのあるものだと思い込んでしまっている方もいるのですが、はじめる勇気さえあればしっかり大きな効果がでるというのが第1位になったポイントです。

ちなみにお勤めの会社が確定拠出年金の制度を採用している場合には、マッチング拠出や選択制確定拠出年金といった制度を活用することもiDeCoと同様の効果があります。ぜひお勤めの会社に制度の有無を問い合わせてみてください。

〈参照サイト〉イデコ公式サイト
〈関連コラム〉ズバリ!今話題の確定拠出年金(401k)のデメリットとは?

(2)第2位 携帯電話料金の見直し

月々の携帯電話料金は意外と差がでる支出なんです。多い方で一人当たり月々10,000円~20,000円。少ない方だと最近は月々が3,000円~7,000円に収めている人も増えてきました。

ポイント1・格安モバイルをうまく活用する

最近は通信の安定性も確保されてきていますし、格安モバイルに変更して不便になったという話はあまり聞きません。

ポイント2・動画など大きなデータを利用する際にはポケットWi-Fiを併用する

ポケットWi-Fi料金データ容量無制限でも3500円~4500円程度、youtubeなど動画サイトをヘビーに使っても不自由しません。
お客様だけでなく私も実際に格安モバイルとポケットWi-Fiの併用をしていて、月々の通信費は携帯に1通話10分の無料通話もついて月3,000円程度。ポケットWi-Fiが月4,000円程度と合計7,000円強で済んでいます。

なぜ、第2位になっているかというと、一度見直してしまえば基本的にはそのあと苦労することなく費用が節約できるというのが大きな理由です。がまんとか頑張るというキーワードとは無縁です。慣れ親しんだキャリアとお別れする勇気さえあれば。節約できるかんたん節約術の代表格です。金額的にも継続して大きな節約効果が見込める節約術です。

(3)第3位 電気料金の見直し

2016年に電気の小売事業が全面的に自由化され、今まで皆さんが使っていた電力会社だけではなく、電力小売り事業に参入している他の会社と電気の契約ができるようになっています。
節約金額は年間1000~3000円程度が多く携帯電話料金ほど大きな削減効果はでないのですが。これも携帯料金と同じように一度見直してしまえばあとはやることはなし、変更手続きも意外と簡単です。

ただし電気料金の比較サイトは沢山ありますが、メリット金額が乗り換えキャンペーンなどキャッシュバックなどを含んだ表示になっており長い目でみて本当に節約できるのか、キャンペーンが終わった後の料金体系にしっかりと着目する必要があります。また、現在ご契約中の電力会社でも電気の使用傾向によって同じ会社のなかでプラン変更をすることによって電気料金の節約ができる場合があります。いちど各会社のもうけているプランニングページを利用してみるとよいでしょう。

(4)第4位 生命保険の見直し

第1位~第3位の節約術と同じく、一度しっかり見直せば、その後基本的にはひんぱんに見直さなくてもよい節約方法というのが生命保険の見直しです。じつはいろいろなお客様に節約や家計改善のアドバイスをしているなかでトータルで大きな節約効果がでるのがこの生命保険の見直しです。

効果の多い人で総額500万円程度の節約効果がでることもあります。なぜこんなに大きな効果がでるのかというと、加入時に本当に自分の人生設計にあった保険に加入しているという方が意外と少ないんです。

お付き合いで入った、保険ショップでお勧めのままに入ったなど、大体みなさんこのくらいの保険に入っていますというセールストークを参考に加入していることが多いため実際には本来その人に必要な保険とずれているケースが多いのです。

ただし、生命保険の見直しは結局さらにセールスを受けてしまうのではという恐怖心もあり取り組めていない方が多いのも事実です。実際に私が相談をうけたお客さまでも、無料の保険見直し相談サービスを利用してみたところ、毎月のお小遣い3万円を削ってでも追加で保険に入るべきと強くお勧めされげんなりしたという方がいました。

ちなみにその方は加入時にしっかりとライフプランを作成したうえで生命保険に加入していて内容的にもバランスの取れたよいものでした。効果が大きいのにもかわらず第3位になっているのは、信頼できる方に相談しないと生命保険の見直しが逆効果になってしまうからという理由です。

〈関連コラム〉【保存版】“生命保険見直し”の絶対押さえておくべきポイント

(5)第5位 マイカーの見直し

節約術の中で生命保険と同じくらい節約総額のインパクトが大きいのがマイカーです。まだまだカーシェアやレンタカーが不便なエリアもあるので第4位なのですが、節約総額でいうと第1位なのがマイカーの見直しです。

どう見直すのかというと、マイカーを所有するのではなく、カーシェアやレンタカーをフル活用する方向にスタイルチェンジすることです。日常の買い物や送り迎えなど短時間の利用に関してはカーシェアを利用。実家に帰るレジャーや旅行に使うなど長時間の利用はレンタカーを利用。という使い分けがお勧めです。

カーシェアは基本料金なしの従量プランで10分あたり170円~。レンタカーも格安レンタカーであればファミリーカーで24時間3,000円~5,000円程度で借りられます。

仮に、200万円程度の車を10年に1回購入(1年あたり20万円)、車検費用(1年あたり5万円)、税金(自動車税年間約4万円)、保険(年間3万円)、駐車場代(年間18万円)、ガソリン・メンテナンス(年間4万円)で試算をすると、年間総額54万円で月換算で4.5万円ランニングコストがかかっていることになります。

ということは、カーシェアやレンタカーの月額利用料が4.5万円を下回っていれば節約効果ありということになります。ご相談にのっているお客様でもカーシェアやレンタカーを活用されている方が2割程度いらっしゃいます。

ちなみに私も昨年からカーシェア&レンタカーに切り替えて、月々のランニングコストは5,000円程度、ヘビーユーザーではなかったということもありますが年間40万円ほど節約できています。

〈参照サイト〉筆者が利用している月額基本料金無料のカレコ・カーシェアリングクラブ

(6)成功のポイントはこれだ!

ご相談に来られる方が実践している節約術で、ちゃんと機能していて効果的なのは、間違いなくストレスがなく手間がかからない節約術です。この視点だけはぜひ忘れないでいただきたいと思います。

4.1000組のお客様から聞いた失敗した節約術ワースト3

うまくいっているなあと実感した節約術とは反対にこれはよくないなと思った節約術も紹介します。

(1) ワースト1 お店をはしごして1円でも安いお店をさがして買い物をする。

少しでもお買い得な商品を買いたい!家計の負担を減らしたいその気持ちはわかりますが、お店間の移動であったり、価格を比較する時間であったり、時間とあなたの体力を消耗していませんかというのがワースト1に挙げた理由です。

ご相談にいらっしゃったお客さまでもはじめは頑張っていたけど結局続かなかったという声が多い節約術です。ちなみに私も以前、お店を出店して経営したことがあるのですが、若かったこともありお店の一部をセルフで作ったり少しでも安いお店から仕入れようと思ってあちこち走り回ったりしていました。

今にして思うと、結構時間を無駄にしていたなという思いが強いです。お店として考えれば本業そのものにかける時間をもっと増やすべきでした。ご家庭でも、家族で過ごす時間、ゆっくりリラックスして過ごす時間、この時間の価値も大切にしてほしいと思います。

ちなみに価格比較サイトなど、時間をかけずに比較して買うことは否定しません。ただ、ネット上で表示価格が安すぎる商品には、品質が伴わない商品があることも事実です。結果としてまた別の商品を再購入するようなことならないよう気を付けましょう。

(2) ワースト2 節約アイデアを取り入れすぎる。

節約のアイデア自体や特定のアイデアがだめということはないのですが、節約のために大事なものを犠牲にしていませんかということです。

例えばお風呂にペットボトルを入れてお湯の節約をする。確かに水道光熱費の節約にはなりますが1日の疲れを洗い流すお風呂でのリラックスタイムを犠牲にしていませんでしょうか。

私のお客さまも奥様が節約にはまって頑張っていたのですが、お風呂が大好きなご主人がなんとかならないですかねえと切ない表情をしていたのが印象的でした。

一つ一つのアイデアを検証はできないのですが、取り入れるか否かのポイントがそのアイデアは簡単にできることか?そのアイデアを取り入れることによってストレスを感じないか?この2つの基準は守ってほしいと思います。

(3) ワースト3 外食やお惣菜を極端に減らすこと

家で料理をして食べるより、外食や出来合いのお惣菜を買ってくると割高にはなってしまうと思います。もちろん、家計にも優しいだけでなく、栄養バランスを考えれば可能であれば家でご飯を作ること自体は悪いことではないです。

ただし、共働きの家庭が増え、仕事、家事、子育てとご夫婦でやらなければいけないことは沢山あります。頑張りすぎて疲れていませんか?外食や出来合いのお惣菜を活用することに罪悪感をいだかないでいただきたいと思います。

ご夫婦で家事を分担する、外食や出来合いのお惣菜だけなく、家事代行サービスを利用してみるなど節約だけはなく、ご夫婦が心身ともに健康で働けることというのが実は家計に与えるプラスが大きかったりします。

ご夫婦で相談にいらして、ご主人がトイレに立たれている間に、奥様が仕事も家事頑張ってるんですけどね、でもなかなかお金がたまらないんですとポロっとお話しいただくこともあります。やっぱり頑張りすぎはよくないと切に思う瞬間です。

5.節約を頑張らなくても家計がうまくいく方法

(1)貯蓄のマジック

ここまではかんたん節約術をテーマにお話ししてきました。ストレスフリーで続けられる節約術はぜひ皆さんにも実践してほしいと思います。ここではもうひとつ節約術を楽にするポイントをお話ししたいと思います。

このコラムの最初に節約術は節約が目的ではなく将来使いたいお金のためであるというお話をしました。頑張って節約しなくても将来のためにお金がたまっていく家計管理ができていればよいということになります。

そんなことができれば苦労しないという声が聞こえてきそうですね。ポイントは一つだけ。貯蓄するお金を先取りして残りは気持ちよく使う!この家計管理手法を取り入れるだけです。この貯蓄も頑張りすぎる必要はないです。

一度ライフプランシミレーション*を作成して将来貯めたいお金を決めましょう。それ以上は頑張る必要はないんです。月々貯蓄する金額がきまったらあとは遠慮なく楽しく使いましょう。

*ライフプランシミレーションとは、今後の収入と支出の想定を年単位で想定し、年間の貯蓄可能残高や通算してどのくらい貯蓄がたまっていくのかを何十年という長期で分析する手法です。

〈関連コラム〉ライフプランを作ったら家計が変わった

(2)家計簿の罠

家計簿をつけるのって大変ですよね。家計を管理していくためには節約の効果を確かめるには家計簿をつけなければいけないと思っていて、できていない方は多いと思います。

そんな方も安心して下さい。今はマネフォワードやザイムなど比較的管理が楽な家計簿アプリがでてきましたので、時間とストレスをかけずに家計簿をつけられているよという方はそのままでよいですが。

数字が合わない、家計簿をつけるのが苦痛で仕方がないという方は家計簿つけなくてよいです。数字を合わせることが目的になってしまい、家計全体が見渡せなくなってしまったら本末転倒です。

ただ一つだけチェックするポイントがあります。1年間の貯蓄額の増減を通帳などでウォッチしてください。これだけで充分管理できます。上記のライフプランシミュレーションを合わせて管理できればさらに効果的です。

(3)かんたん節約術にぜひ(1)と(2)の工夫も加えて実践してみてください。節約をストレスに感じずに家計管理ができ、楽しくお金を使うことができるようになるはずです。

2020年6月9日
text by 久保田 正広
FPバンク

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