ファンドラップとは?おすすめな人・メリットデメリット・仕組みを解説

「ファンドラップってなに?」
「広告を見たけど、ファンドラップはどんな商品なの?」
「ファンドラップって便利そうだけど、やってみてもいいのかな?」

あなたはこのような疑問を持って、本コラムにお読みになっているのではないでしょうか。

ファンドラップとは何か、をひと言で説明すると専門家に資産運用をお任せできるサービス」となります。お客様と専門家の間で「投資一任契約」を結び、お客様の運用方針や考え方に沿って、専門家が運用の管理の全てを行っていくというものなのです。
運用の中身は投資信託なので、投資信託の一種とも言えるかもしれません。

しかし、これだけをお伝えしても

「本当に全部お任せにできるの?」
「『お客様の方針や考え方に沿って』ってどうやるの?」
「全部お任せしちゃって本当にうまくいくの?利益を出せるの?」

という疑問をお持ちになるかもしれません。

そこで本コラムでは、ファンドラップとはどんなサービスなのか、どんなメリット・デメリットがあるか、どんな人に向いているのかなど、本サービスの基本について解説していきます。

5章にて解説していますが、ファンドラップは、これから資産運用を始めようと思っている人・うまく運用する自信がない人・資産運用に興味があるもののゆっくり考える時間が取れない人などにとっては、非常に心強いサービスと言えます。

本コラムを通じて、ぜひファンドラップの魅力を知っていただき、あなたの資産運用における有力な選択肢のひとつとして加えてもらえればと思います。

1. ファンドラップとは「専門家に運用をお任せできるサービス」

本章では、ファンドラップの「専門家に運用をお任せできるサービス」が、どのようなプロセスによって提供されているかを解説します。

この運用プロセスの把握は、ファンドラップというサービスを知る上での基本中の基本です。
ですのでここを理解してもらえれば、他の要素(ファンドラップのメリット・デメリット、他の投資方法との違い、おすすめな人など)についても格段に理解しやすくなります

ファンドラップは、次のような運用プロセスでサービスが提供されています。

それぞれプロセスの詳細について、以下で解説していきます。

1-1. 運用プロセス①:お客様の運用方針や考え方のヒアリング

ファンドラップの運用プロセスの第一歩は、専門家によるヒアリングです。
このヒアリングによって、お客様にとって最適な運用モデルの構築を目指します。

通常、ヒアリングは専用のヒアリングシートを用いて当てはまるものを選択していくというのが一般的で、たとえば次のような項目をヒアリングしていきます。

ヒアリング項目の例

  1. 投資目的として当てはまるものを選択してください
    A.余裕資金の運用
    B.老後資金の形成
    C.消費財購入/子供の教育/結婚式などの準備
  2. 投資期間中の損失としてどの程度まで許容できるかあてはまるものを選択してください。(投資資金が1,000万円の場合)
    A.50万円程度
    B.100万円程度
    C.200万円程度
    D.200万円以上でも許容
  3. お客様の投資経験としてあてはまるものを選択してください
    A.10年以上の投資経験があり、知識が豊富で常に情報収集を心がけている
    B.10年以上の投資経験があり、それなりの知識と経験は持っているが、投資情報を収集するほど熱心ではない
    C.5年程度の投資経験があり、一般的な知識は有している
    D.金融資産は預貯金が中心で、投資経験や知識はあまり豊富ではない

お客様にこのようなヒアリング項目に回答してもらうことで、

  • 保守的な運用をしたいのか、積極的な運用をしたいのか
  • リスクはどの程度許容できるのか、値動きの大きな資産はどのくらい組み込んでいいのか

などを把握していくのです。

そしてこの結果を参考に、次のプロセスである、お客様にとって最適な提案に入ります。

1-2.運用プロセス②:ヒアリングをもとにした最適な運用モデルの提案

次に、専門家はお客様からのヒアリングした内容をもとに、お客様の運用方針や考え方に合う最適な運用を提案します。

提案は、あらかじめ設計された運用モデルを使って行われます。
金融機関によりますが、運用モデルは10種類前後用意されていることが一般的です。前述のヒアリング結果をもとに、専門家がお客様に合った運用モデルを提案するのです。

運用モデルは「見込みのリターン」と「それに対するリスク」という尺度が設定されており、個々のモデルのリスク・リターンの度合いはそれぞれ異なります。

それぞれに設定されたリスク・リターンを実現できるよう「株式や債券などの運用資産がどのくらい組み合わされているか」の割合は、モデルによって変わってきます。

当然ながらお客様の運用目標や考え方、ライフステージによって、求めるリターンと許容できるリスクが異なるため、このヒアリングにもとづいた専門家による提案というプロセスが重要なのです。

このように、個々のお客様のニーズに合わせて運用モデルをカスタマイズできる柔軟性が、ファンドラップの特徴です。

お客様にとって最適なモデルを提案する上では、専門家には細やかな対応や高いコミュニケーション能力が求められます。それにより、お客様の満足度が高まり、目標達成に向けた道筋が明確になります。

1-3.運用プロセス③:投資一任運用

専門家の提案を参考に運用モデルが決まったら、投資一任契約を結び、いよいよファンドラップの運用がスタートします。

投資一任契約とは「専門家に投資を全部お任せします」という契約です。これにより、投資先の決定や売り買いの発注を行う権限が、お客様から専門家に渡されます。

これがあるからこそ専門家はお客様に代わって、

  • 相場状況に応じた運用資産の中身の入れ替え
  • 定期的なリバランス

などを、その都度お客様に連絡して指示を仰いだり注文を出してもらったりせず、タイムリーに行うことができるのです。

なお、ファンドラップの申し込み時に行われる説明や渡される書面には、運用モデルの詳細や運用会社の手数料、報酬、投資一任契約に関するリスク、運用に関するリスク等の重要な情報が含まれています。

ただ流れ作業で聞くのではなく、それらの内容をよく理解し、自身が納得した内容であるかを確認することが大切です。不明点や疑問点がある場合は、ここでしっかりと質問しておきましょう。

契約後は、運用を専門家に一任できます。
つまり、お客様は個別の銘柄選択やトレードの判断をする必要がありません。これによりお客様は、運用にかかる時間や労力を節約することができるのです。

1-4.運用プロセス④:定期的な運用報告

実際にファンドラップで運用が始まると、お客様には一定の期間ごとに運用報告書が提供されます。

この定期的な運用報告がファンドラップの特徴でもあり、顧客の資産運用の長期的なサポートを実現しています。

運用報告書には、

  • 運用期間中の成績
  • どのような運用、売り買いをしたか
  • それによってどのくらい利益や損失が出たか
  • 現在の資産配分(ポートフォリオ)の状況
  • 専門家が分析した当時の経済状況、これからの見通し

などが記載されています。

この運用報告書はお客様のところに郵送や電子交付で届けられますが、担当者からもしっかり説明があります。金融機関によりますが「運用報告書による報告は必ず対面で行う」としているところもあると聞きます。

これにより、お客様は「自分の資産がいまどのようになっているか」を透明性を持って把握できるのです。

ファンドラップにはこういった定期的なフォローがあるので、投資一任をしていたとしても安心感を持てやすく、長期的な運用を行うことができると言えるでしょう。

1-5. 運用プロセス⑤:運用モデルの見直し・リバランス

最後のプロセスは、投資目標やライフイベントを考慮しながらの、運用モデルの見直しやリバランスの実施です。

ファンドラップは、お客様の資産状況や考え方が変化した、運用目標が変わったなどの場合には、途中で運用モデルを変更することができます。その時のお客様のニーズに合わせてた最適な運用モデルを、臨機応変に提供できるのです。

例えば、相場の動きに慣れたり資金に余裕が出てきたりすると、運用を始めた時よりもリスク許容度が上がることがあります。そういった時は、現在運用しているモデルよりも、もう少しリスク・リターンの度合いが高いものに変更するのが適切と考えられます。

専門家はお客様に定期的に状況報告をすると同時に現状の把握も行いますので、ファンドラップの運用状況と照らし合わせて、運用モデルの見直しを提案してくれます。

また、資産運用ではある程度の時間が経つと、成績の良い資産・悪い資産が出てきて、運用を始めた当初から資産の配分が変わることがあります。このような状況では、リスクを適切にコントロールするためにリバランス(資産の割合を目標通りに直すこと)が必要です。

ですが、ファンドラップでは投資一任契約を結んでいるので、リバランスは運用を任されている専門家が適宜行ってくれています。お客様自身は「自分の資産はいまどうなっているのだろうか。そろそろリバランスしないといけないのではないか。」といったことは考える必要はないのです。

このように、顧客への定期的な報告や運用会社の専門知識によって効率的に資産運用を行うファンドラップは、顧客の長期的な資産形成をサポートし、安心感と信頼性を提供する運用サービスと言えるでしょう。

2. ファンドラップのメリット

本章では、ファンドラップの特徴、中でもメリットに絞って解説していきます。

ファンドラップのメリットとして、主に次の3つが挙げられます。

それぞれについて、以下で解説していきます。

2-1. 専門家に運用をお任せできる

ファンドラップのメリットの一つ目としては、やはり専門家に運用をお任せできる点が挙げられます。

資産運用で成功するためには、

  • 運用の考え方や手法について勉強する
  • 運用に回せる資金を管理する
  • 多様な資産に分散投資を行ってリスクを抑える
  • 自分が取れるリスクを適切にコントロールする
  • 定期的に運用状況を確認する
  • 相場の状況を踏まえて次はどうすべきか判断する

など、やっておくべきことはたくさんあります。

これらを初心者がいきなりやるというのも、かなりハードルが高い話です。
そして、ここに挙げたものでもほんの一部です。自分が望んだ運用成果を出すには、やらなければならないこと、なるべくできた方がいいことなどは、もっとあります。

しかし中途半端な知識しか持っていなかったり、ビギナーズラックを経験したりしてしまうと、誤った資産運用をやってしまいかねません。

例えば、初心者が資産配分を自分で行う場合、「早く利益を出したいから」と株式への偏りが強くなりがちです。
またどのような分散投資が正しいのかがよく分かっていないため、分散投資をしていると言いながら、「5銘柄もっているけど全部日本株orアメリカ株」「日本とアメリカの資産を持っているけど業種はITセクターのみ」など。

その点、専門家は多くの知識・経験を有し、会社のリソースを使って調べものを行い、市場全体の動向を把握しているので、一般人とは一線を画した資産運用が可能です。

専門家に資産運用を依頼することができるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

2-2. リスクを適切にコントロールできる

ファンドラップのメリットの二つ目は、専門家に任せているのでリスクを適切にコントロールできる点です。

どのようにリスクをコントロールしているのかというと、ファンドラップでは資産配分の決定において資産運用会社(資産配分の決定に関する専門家)の助言を受けており、その助言をもとに資産配分の見直しや、組み入れる投資先の変更を行っているのです。

他にも、たとえば株式を中心にした投資先で比較的高めにリスクを取っている場合は、債券の投資先は比較的リスクの低いものを選定する、といった工夫をすることでリスクコントロールしています。

無論、専門家自身も市況や経済の分析、日々の情報収取も欠かさず行い、リスクを適切にコントロールしながらより良い運用成果を目指していきます。

このようなリスクのコントロールによって、お客様は自分自身の知識や経験に自信がない場合やリスクを把握しにくい場合でも、より良い運用成果を期待することができるのです。

2-3.グローバルかつ複数の資産に分散投資できる

ファンドラップの三つ目のメリットは、グローバルかつ複数の資産に分散投資を行うことができる点です。投資資金を異なる資産クラスや地域に分散投資することで、リスクを分散させ、投資全体の安定性を高めることができます。

例えば、お客様が自分で株式だけを買い付ける場合、その銘柄の業績や市場の動向によってリスクが大きく変動します。しかし、ファンドラップは株式や債券、不動産といった様々な資産クラスに分散投資するため、一つの資産クラスの動向が影響を及ぼすリスクを軽減できます。さらに、ファンドラップはグローバルな市場にも投資することができるため、国内市場だけに依存するリスクも低減されます。

このように、特定の銘柄や産業に依存するリスクを減らすことで、不確定な市場環境にも対応しやすくなります。また、異なる資産クラスの投資を通じて、投資全体の安定性を高め、長期的なリターンの向上を期待することができます。

このようにファンドラップを活用することで、安定的な資産運用を行うことができるのです。
長期的な目標を持ちつつ、グローバルな市場の機会を活かすためにも、ファンドラップのグローバル分散投資の特長を活用することをおすすめします。

3. ファンドラップのデメリット

本章では、ファンドラップの特徴、中でもデメリットに絞って解説していきます。

ファンドラップのデメリットとして、主に次の2つが挙げられます。

それぞれについて、以下で解説していきます。

3-1. 自分で運用するよりもコストが高くなる

ファンドラップのデメリットとして、「自分で運用するよりもコストが高くなる」という点が挙げられます。

ファンドラップにかかる手数料は金融機関によって異なりますが、おおむね年率1%~3%程度です。また購入時にまとめて支払うのではなく、「運用残高×年率何%」と計算されて、毎年支払いが行われます。
定期的に支払いがあるサブスクリプションをイメージしてもらえれば分かりやすいでしょう。

資産運用では、手数料などのコストは注意すべきものです。
コストが高いと、それが運用で得られた利益を相殺してしまう可能性があるからです。せっかく専門家に運用をお任せして楽だったとしても、それでは本末転倒です。

特に長期で資産運用する場合、手数料の累積が大きくなります。
そのためファンドラップを選ぶ時は、手数料を含めたトータルな運用コストを考慮し、将来の収益性を見極める必要があると言えるでしょう。

3-2. NISA口座で購入できない

ファンドラップのデメリットの2つ目は、NISA口座で購入できないことです。

通常、株式や投資信託などに投資して運用益が出た場合は、約20%の税金がかかります。
ですがもし商品をNISA口座で購入していた場合かかる税金は0%に、つまり利益から引かれるはずの税金が0円になるという、超お得な制度です。

しかし残念ながら、このお得なNISA口座ではファンドラップは購入できません
従って、ファンドラップでの運用益は課税対象となり、必ず税金がかかってしまうことになります。

この点は明確にデメリットと言えるでしょう。

4. ファンドラップと他の投資方法との比較

ここまで、ファンドラップの仕組みの説明やメリット・デメリットについて解説してきましたが、それらを踏まえて、ファンドラップと他の投資方法を比較してみましょう。

バランス型投信信託、および個別銘柄選択やETFなどを自分で資産運用する場合とで比較していきます。

バランス型投信信託とは、国内と海外、新興国の各株式と債券、国内外の各リート(不動産)というように、複数の投資対象にバランスよく投資できるよう設計された投資信託です。

バランス型投信信託のイメージ上記は8つの資産に分散しされたイメージですが、バランス型投信信託によっては6つや4つの資産に分散するものもあります。グローバルかつ複数の資産に分散投資できるという点ではファンドラップに似ていますが、どんな違いがあるのでしょうか。

また、個別銘柄選択やETFなどを自分で資産運用する場合とファンドラップでは、どのような違いがあるのでしょうか。

本章では、それぞれとの特徴を解説しながら、ファンドラップとの違いについて解説していきます。

4-1.バランス型投資信託による資産運用との違い

ファンドラップと一般的なバランス型投資信託は、どちらも投資を通じて資産運用を行う方法ですが、その運用や特徴にはいくつかの相違点があります。以下にそれぞれの相違点をまとめます。

ファンドラップとバランス型投信信託の違い
ファンドラップ バランス型投信信託
ファンドの数 複数 一つ
ポートフォリオ
(資産の組み合わせ)
カスタマイズできる
顧客のニーズに合わせて変更
カスタマイズできない
(あらかじめ決められている)
運用コスト 相対的に高い 相対的に低い

 

ファンドラップはよりパーソナライズされた運用が可能であり、顧客の個別のニーズに応じて柔軟にポートフォリオを調整することができます。一方のバランス型投資信託は、あらかじめ決められた組み合わせを提供し、運用コストを抑えることができます。特に初心者は、自分のニーズや目標に合った運用方法をよく理解し、ファイナンシャルプランナーや投資アドバイザーと相談しながら資産運用を進めることが重要です。

4-2.個別銘柄選択やETFなどによる資産運用との違い

ファンドラップと個別銘柄選択やETF(上場投資信託)などによる資産運用には、いくつかの相違点があります。以下にそれらの相違点をまとめます。

ファンドラップと個別銘柄選択やETFとの違い
ファンドラップ 個別銘柄選択やETF
ポートフォリオ
(資産の組み合わせ)
カスタマイズできる
(顧客のニーズに合わせて変更)
自分で構築する
運用コスト 相対的に高い 相対的に低い
運用の難易度 相対的に低い
(運用をファンドラップにお任せする)
相対的に高い
(自分で銘柄選定をするため、知識や経験を要する)

 

表のように、ファンドラップと個別銘柄選択・ETFなどの資産運用には、ポートフォリオの違い、コストの違い、運用の難易度の違いなどがあります。ファンドラップは専門家による運用が行われるため、手間をかけずにリスク分散された運用が可能です。一方で、個別銘柄選択やETFは、自分で銘柄を選ぶことが求められるため、投資判断に自信が持てない初心者にはファンドラップがおすすめです。重要なのは自身の投資目的やリスク許容度に合った方法を選ぶことで、ファイナンシャルプランナーや投資アドバイザーとの相談も有用です。

5. ファンドラップがおすすめの人5パターン

最後に、筆者が考えるファンドラップをおすすめしたい人について、5パターン解説していきます。

これまで述べてきたファンドラップの特徴、メリット・デメリット、他の投資方法との違いを踏まえて、このような人にファンドラップをおすすめします。

それぞれの理由について、本章で解説していきます。

5-1. 投資判断に自信が持てない人

まずファンドラップをおすすめしたい人は「自分の投資判断に自信が持てない人」です。

なぜかというと、これまでお伝えしてきたように、ファンドラップではファンドマネージャーやファイナンシャルプランナーなどの専門家に運用をお任せできるからです。

投資には多くの知識と経験が必要であり、特に初心者や投資経験が浅い人は、市場の変動やリスクに対して不安を抱くことが多々あります。しかし、そういった不安があると判断を間違えやすいです。

売るべきでない時に「もうこれ以上値下がりに耐えられない!」と焦って売ってしまったり、買うべきでない時に「今買っておかないと乗り遅れるかも!」と慌てて買ってしまったりしてしまうことがよくあるのです。

そんな時、ファンドラップであれば、投資に対する知識や経験が豊富で感情に左右されず冷静に判断ができる専門家が、運用の難しいところを全てやってくれます。

そのため、自分の投資判断に自信が持てない人でも、安心して資産運用を進めることができるのです。

ファンドラップを活用することで、自分の投資判断に自信を持てない不安を解消し、将来の資産形成に向けた着実な一歩を踏み出すことができるでしょう。

5-2. マーケットの動きに動揺してしまう人

マーケットの動きに動揺してしまう人」にも、ファンドラップはおすすめです。

なぜなら、ファンドラップは専門家に運用をお任せできるサービスだからです。

あなたがマーケットの動きにまだ慣れておらず、日々のちょっとした変動に一喜一憂してしまったとしても、専門家が全部的確に判断してくれます。

例えば、市場が上昇傾向にある時には多くの投資家が楽観的になり、一斉に購入に動くことがありますが、市場が下落すると一転して不安に駆られ、すぐ売却してしまうこともあります。しかし、そういった短期的かつ感情的な動きは、投資の損失を大きくしてしまう可能性が高いです。

ですがファンドラップであれば、専門家は感情に左右されず、冷静な運用をしてくれます
そうやって冷静に運用を行って成果を出していかないとクビになってしまうこともある、厳しい業界なのです。

また、ファンドラップでは定期的に運用報告が行われます。
これにより、投資家は自身の資産の状況を把握でき、市場の動向に対する不安を軽減できます。専門家が運用の進捗や成果をわかりやすく説明してくれるので、安心して資産運用を任せることができるのです。

ですので、もし不安になって「もう運用を止めたいんだけど…」という相談をしたとしても、冷静に現状や見通しを説明して、あなたの不安を和らげるために色々とサポートしてくれるでしょう。

このような特徴があるため、マーケットに動揺してしまう人にはファンドラップはおすすめと言えるのです。

5-3. 長期で資産運用を考えている人

長期的な資産運用を考えている人にとっても、ファンドラップは魅力的な選択肢となります。

なぜなら、ファンドラップは専門家に運用を任せることができるサービスであり、専門的な知識がない初心者でも安心して資産を成長させることができるからです。

ファンドラップは、専門家がリスクを適切にコントロールしながら投資先を選定してくれます。専門家の目線から市場の変動を見極め、リスクを分散することで、長期的な資産形成に向けて安定した運用が期待できるのです。

また、長期の資産運用では、投資元本の比率が市場の変動によってズレてしまうことがあります。これをリバランスと呼び、定期的に投資比率を戻す必要がありますが、自分で行うのは手間や知識が必要となります。

しかし、ファンドラップでは専門家がリバランスを専任で行ってくれます。市場の変動に応じて、適切なタイミングで資産配分を見直し、最適な状態をキープしてくれます。

以上より、長期で資産運用を考えている方にとってファンドラップは専門家の知識と経験に頼りながら、リスクをコントロールし、資産を着実に成長させる魅力的な選択肢です。

5-4. ファンドラップのコスト構造を許容できる人

ファンドラップがおすすめな人の中には、「ファンドラップのコスト構造を許容できる人」が挙げられます。

ファンドラップは専門家による運用が行われるため、その運用には手数料が発生します。コストは投資家にとって減益要因となる可能性がありますが、その一方で、トータルリターンを考慮することが重要です。

トータルリターンは運用成績とコストの両方を考慮したものであり、専門家が運用することで、結果的にはファンドラップによる運用成果がコストを上回ることが期待されます。専門家の運用によって得られるリターンが投資家の期待を上回る場合、コストが高めであっても十分なリターンを得ることができるのです。

ファンドラップのコスト構造を理解できる人は、そのコストがもたらすメリットをしっかりと理解しています。運用報酬や販売手数料などのコストが投資家に対してどのような影響を持つかを把握し、トータルリターンを重視する姿勢を持っています。そのため、自分の投資スタイルや目標に合ったファンドラップを選ぶことで、資産形成に成功する可能性が高まるでしょう。

5-5. 資産運用をほったらかしにしたい人

ファンドラップがおすすめな人の中には、「自分の手間をかけずに資産運用を成功させたい人」が挙げられます。なぜなら、ファンドラップは専門家による運用をお任せできるサービスであり、自分で市場の動向を追いかける必要がなく、手間をかけずに効果的な資産運用を実現することができるからです。

ファンドラップはファイナンシャルプランナーなどの専門家が運用を行います。彼ら専門家は日々市場の動向をリサーチし、トレンドや投資機会を見極める知識と経験を持っています。彼らの専門知識と経験を活用することで、投資家は自分自身では難しい投資判断を専門家にお任せすることができます。

リスク管理も専門家が行います。投資にはリスクがつきものですが、適切なリスク分散を図りながら、資産を守りながら成長させることを目指します。これにより、株や債券など個別銘柄への投資に比べてリスクを抑えながら投資ができます。

ファンドラップは、自分の手間をかけずに資産運用を成功させたい人にとって理想的な選択肢です。専門家の知識と経験を活用し、リスクを専門家が管理してくれることで、顧客は手間をかけずに効果的な資産運用を実現することができます。ファンドラップのサービスは、初心者でも利用しやすい手段であり、将来の安定した資産形成に向けた一歩を踏み出すための有力な選択肢と言えるでしょう。

5. まとめ

本コラムでは、ファンドラップの基本的な部分を解説しました。

ファンドラップの一番の特徴は「専門家に全部お任せできる」という点です。
これにより、初心者の方や、投資判断に自信を持てない人、長期でほったらかしで資産運用をしたい人などには、特におすすめと言えます。

ですがファンドラップはコストが高いことや、これを提供する金融機関自身のサービス理解が足りないことから、ネット上では批判の声を目にすることもあります。

ですが資産運用で成功する上で大事なのは、自分に合った資産運用を長く続けることなので、上記記事も含めて色々と情報を集めて検討・判断してもらえればと思います。

もし「自分に合う運用方法をどうやって探せばいいか分からない」ということであれば、ファイナンシャルプランナーに相談してみることをおすすめします。

ファイナンシャルプランナーは、資産運用を始めとするお金全般のプロです。
特定の分野に偏らない広い視野であなたに合った運用方法について有用なアドバイスをくれると思いますので、ぜひ相談してみてください。

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