家計簿の項目選びは十人十色で、特に決まった正解はありません。自分の性格やスタイルに合わせて項目を選択することが長続きのコツです。
目次
1.あなたはどっちタイプ?性格に合わせた項目選びが肝心!
(1)「ざっくりタイプ」で継続する癖をつける!
「何度か家計簿にチャレンジしたけどいつも長続きしない」、「細かく管理するのは苦手」
と思うあなたには「ざっくりタイプ」がオススメ。
必要な項目はたった5つ!これだけで十分にお金の流れを把握できるようになります。
【収入項目】
・収入
【支出項目】
・食費
・日用品
・娯楽費
・その他
まずはざっくりタイプで家計簿をつける習慣を身につけ、慣れてきたら少し細かい項目設定にチャレンジするのも良いかもしれませんね。
(2)自信があれば「しっかりタイプ」で家計を隅々まで把握!
コツコツと物事をやり続けるのが得意なあなたは、「しっかりタイプ」でお金の流れを隅々まで把握してみましょう。
【収入項目】
・給料
・資産売却、貯金引出し(有価証券、不動産など)
・その他収入
【支出項目】
・食費
・外食費
・水道光熱費
・交通、通信費(携帯電話、インターネット回線)
・被服費
・教育費
・交際費
・住居費
・車両費
・保険医療費
・税金社会保険料
・資産・貯金預入
・その他
車両費や教育費などは必要ない家庭もあるかもしれませんね。そんな場合はご家庭の状況に合わせて、自由にカスタマイズしてみてください。
尚、これ以上細かく項目を分けるのはオススメしません。
あまり項目数が多くなると管理は当然大変になりますし、同じような項目がいくつも並ぶと、場合によっては無駄な作業になってしまう可能性もあります。
細かく把握することと同時に、効率性も重視しましょう!
2.未来が分かれば、今何をするのかが分かる
(1)家計簿はできた! でもどうすればいいのかな?
項目選びが完了したら、あとは頑張って継続するだけ!
これで家計の状況を把握することができるようになります。
さて、家計簿の始め方が分かったところで質問です。
・毎月いくら節約をすれば良いですか?
・いつまでにいくら貯金を増やせば良いですか?
・そもそもなぜ節約をするのですか?
(2)ご存知ですか?「未来家計簿」
これらの質問に正確に答える為には、実はもう一つの家計簿が必要になります。
それは「未来家計簿」です。
みなさんが今から始めようとしている家計簿は「過去家計簿」とも呼ばれ、その目的は
現在の家計の問題点を発見し、それを改善させることです。
食費が高いから外食を減らそう、今月は娯楽費を使いすぎたから来月は節約しよう、といった「過去にあったことを改善する」ためのものになります。
一方で未来家計簿は、「夢や目標の実現のため、どのタイミングでいくら必要になるかを把握し、必要なお金を用意する計画を立てて実行する」ためのものです。
老後に安心して生活を送る為のお金や子供の教育にかかるお金を、今のうちから余裕を持って準備する、とイメージすれば分かりやすいかもしれません。
尚、未来家計簿は「ライフプラン」と呼ぶのが一般的です。
(3)ライフプランがあってこそ、過去家計簿が活きる
「先月に比べて3,000円節約できた」
「今月は10,000円貯金した」
どちらも素晴らしい努力の成果ではありますが、本当は先月より10,000円の節約が必要で、20,000円の貯金が必要だったのであれば、もう少し頑張る必要があったということになります。
「今月はいくら節約して、いくら貯金をしないといけない」という目標をライフプランから導き、それに向けて過去家計簿を活用することで、未来を見据えた家計の改善をすることができるのです。
3.まとめ
まずは自分の性格に適したタイプから項目を選び、過去家計簿をつけ始めてみましょう。
やってみたら「もっとこんな項目があった方が良いかも」と思うことがでてくると思いますので、適宜修正を加えながら、あなただけのオリジナル家計簿を作っていきましょう。
続けていくうちに、もっと先を見据えたお金のやりくりを考えてみたいと感じたら、その時にはぜひもう一つの家計簿、ライフプランの作成にもチャレンジしてみてください。
2019年1月31日
text by 久保田 正広
FPバンク