ライフプランの必要性と言うとなにやら堅苦しいイメージですが、大事なのは「ライフプランを作成することで何が分かるのか?」という点です。ライフプランで分かる代表的なことをまとめてみました。
1.住宅予算が分かる!
ファイナンシャルプランナーのところに持ち込まれるご相談事の中でかなりの割合を占めるのが、「自分にあった無理のない住宅はいくらか?」というご質問です。
マンションギャラリーなどでもこの質問には答えてくれますが、彼らの関心は住宅ローンが組めるかどうかだけ。今後の長い人生のキャッシュフローがどうなるかは考えてくれません。
また住宅金融支援機構は、2013年6月に1000名以上の住宅ローン利用予定者を対象にアンケート調査を行いました。その結果、住宅取得に踏み切れない理由の中で「将来の収入や生活に不安があるから」が多数を占めています。
人生にはいろいろなお金がかかります。住宅予算もその中の一つの要素として包括的にライフプランを作成することで住宅取得の不安は解消することが出来ます。
出典:住宅金融支援機構 平成24年度 民間住宅ローン利用者の実態調査
調査対象:民間住宅ローン利用予定者 1041人
調査時期:2013年6月
(https://www.jhf.go.jp/files/300115220.pdf 閲覧日:2019年1月25日)
2.生命保険が分かる!
ただなんとなく生命保険に入っている方も多いのですが、正しい生命保険の入り方もライフプランを作成することで分かります。
いくら優れた保険商品だとしても、そもそも入る必要がないのであればお金の無駄です。また充分に貯蓄できるのであれば、生命保険に入らないという選択肢も持てます。入るか入らないかも含めて、あなたにあった生命保険をライフプランから考えることができます。
初回相談無料ファイナンシャルプランナーと一緒にライフプランを立てる
3.資産運用が分かる!
資産運用は目的を決めることが重要です。「なんとなく儲かりそうだな」で始めてしまうといつの間にか深みにはまってしまい、思わぬ大怪我することも。
そうならないためには「いつまでに」「いくら増やすか」という目標を立てることは不可欠。目標さえ決まっていればそれ以上の不要なリスクを犯す必要はありません。
「いつまでに」「いくら増やすか」は人によって違ってきます。その人の目標を決めるのはもちろんライフプランです。
<お役立ち情報>老後資金パーフェクトマニュアルを取得する
4.お金の使い方が分かる!
「貯金しようと思ってはいるけれどなかなか貯まらない…」という声も多く聞きます。こんな時はお金を使うことに罪悪感を持ってしまうことも少なくありませんが、そんな生活をずっと続けるのはなかなか厳しいものです。
ライフプランシミュレーションを作ることで未来の支出を予想できれば、そこから逆算して毎月の貯金額を決めることができます。毎月の貯金額を確保した上で残りのお金を使うのであれば、心の負担はだいぶ軽くなるはずです。
5.まとめ
いかがでしょうか。この四つの中にあなたが興味のあるものが一つでもあれば、ライフプランの必要性は「あり」と言えそうです。
今回は代表的なものを挙げましたが、ライフプランにはこの他にもまだまだ色々な使い方があります。その意味で「人生の設計書」とも言えるライフプラン。あなたも作ってみてはいかがでしょうか。
2019年1月31日
text by 久保田 正広
FPバンク