1.FPを仕事にする!
FP資格は試験科目が不動産・税金・金融・ライフプラン・保険・相続の6分野にわかれていて、すべてが日々の生活に密着するため人気資格ランキングで毎年ベスト10に入っています。しかし、同時に稼げない資格ランキングの上位にも入っています。
実はFPとして働いている人は意外と少ないのです。
FPは大きく企業系FPと独立系FPの二つにわけられます。企業系FPは金融機関などに所属するFP、独立系FPはどこの金融機関にも属さないFPのことをいいます。現状は企業系FPが圧倒的に多いですが、最近では独立系FPも少しずつ増えています。私も数少ない独立系FPの一人です。
あなたはFP資格を取得したあと、どのように資格を活かしたいですか?
時代とともに求められるFP
いま、世の中はセルフマネージメントの時代です。
人々の暮らし方が多様化し、自分のライフスタイルを確立するとともに健康やお金の面はじぶんで管理することが求められます。
健康面はジムやヨガ、ランニングなどの運動を取り入れたり、食生活を見直す人が多く見受けられます。
一方、お金の面は、預貯金を銀行に預けていても利子がまったくつかない、何十年と働いても退職金が出ない、少子高齢化にともない老後の公的年金は支給額が減らされたり支給年齢が引き下げられるかもしれないといった時代背景があるなか、どのようにセルフマネージメントしたらいいのかわからないという人が大半です。
それもそのはずです。なぜならば、日本人は学校や会社など人生の中でお金を学ぶ機会がなかったからです。ですので、セルフマネージメントするための知識がないのです。そのため、お金のことを気軽に相談できるお金の専門家であるFPに相談する人が増えています。このように、時代とともに求められているのがFPで、その役割はさらに高まっていくと考えられます。
時代とともに求められるFPですが、どのようなFPサービスが世の中で喜ばれるでしょうか?
①独立系FPとは?
人生には大きく三つの資金が必要だといわれています。
それは、老後資金・住宅資金・教育資金の三つです。これをサポートするには、「住宅」の相談にも乗れないといけないですし、「資産運用」の相談にも乗れないといけない、「保険」の相談にも乗れないといけません。
ということはFPの6分野をつかってトータルにサポートする必要があるのです。それができるのが独立系FPです。
独立系FPは、たとえば、お客さまが保険の相談に来られても解決手段が資産運用だったり、その逆で資産運用の相談に来られたお客さまの解決手段が保険だったりと、解決手段が多岐に渡ります。そのため「保険のみ」「資産運用のみ」といった企業系FPとの違いが生まれます。
実際に弊社には、「住宅を購入しようと考えているのですが、予算はいくらだったら老後も安心して暮らしていけますか?」という相談や、「子どもが産まれたので保険の見直しをしたいです」という相談、「親の相続で遺産が入りました。それをもとに資産運用をしたいのですが、どのように投資したらいいですか?」という相談など、相談内容は多岐に渡ります。
そして、私たちは相談内容ごとに担当をわけるのではなく、全ての内容を一人のFPが担当する〝本格派〟の独立系FP事務所なのです。
〝本格派〟の独立系FP事務所とはいったいどういうことなのでしょうか?
②〝本格派〟とは?
私たちが〝本格派〟の独立系FP事務所と謳っている理由には独立系FP事務所の実体があります。それは冒頭にお伝えした稼げない資格ランキング上位にFP資格が入っているということにも大いに関係があります。
FPという職種は、徐々に知られてはいますが、認知度はまだまだ低いです。そして、私たちはFPの知識を使ったコンサルティングで収益を得るのですが、そこにはFPの地位向上が必要不可欠となります。
現時点で独立系FPといえば、資格を持っているだけの「資格FP」か、保険しか持たない「保険FP」というのがほとんどです。弊社に面接を受けに来た方のなかにも本格派の独立系FPだと思って内定を受けたが、入社してみたら保険しかやっていなかったので辞退したという話を何度か耳にしています。
実際、私自身も転職活動をしていたときは、保険会社や保険ショップの募集がほとんどで本格派の独立系FP事務所の募集はありませんでした。そもそも独立系FP事務所は個人で事務所を構えている人がほとんどで人材募集をしていないのです。
また、駅前などにある保険ショップも独立系FPと言われていますが、実際のところは大手保険会社などの資本が入っていますので本当の独立系とは言い難いでしょう。それがどこであれ特定のブランド名を名乗る以上、その会社の商品を訴求することが業務の中心になるはずです。
もし、FPの知識を使ってお金の面で将来に不安を感じているお客さまをトータルにサポートしたいと考えているならば、自分でFP事務所を立ち上げるか本格派のFP事務所に所属するしかないでしょう。
では、最後に本格派の独立系事務所に所属してよかったこと・つらかったことを少しお話します。
2.本格派の独立系FP事務所に入ってよかったこと・つらかったこと
私がFPを仕事にしている理由として、『お金の不安を解消することでじぶんの好きなモノ・コトに集中して、より人生を豊かにいきてほしい』という動機があります。世の中にお金より大事なものはたくさんあります。しかし、現代社会で暮らしている限り、お金は切っても切り離せないもの。そこに不安があるのであればそれを解消することでより安心して好きなことに情熱を注いでほしいと思っています。
そうすることでより良い世の中になっていくと思いませんか。FPコンサルティングを通じて今それが出来ています。
また、本格派の独立系FP事務所ですから、「その住宅の購入はやめたほうがいい」「投機に近い高リスクの投資を本当にする必要がありますか」「無駄な保険に入っている場合ではありません」ということが堂々と言えるところも「入ってよかった」と思える部分です。
辛かったこととしては、FPはコンサルティングの範囲が広いので常に最新の情報を得ていなくてはならないということ。しかし、それはどの職業でも変わらないので辛いこととは言えませんね。
3.まとめ
いかがでしたか?
FPの資格を取得するために勉強をしていると、日々の生活に直結することなのに知らないことが多くあることに気付きます。その知識がお客さまの役に立ちます。
弊社には目の前のお客さまをハッピーにすることで自分の収入が上がる仕組みがあり、お客さま本位のコンサルティングができ、真摯に仕事に向き合える環境が整っています。
あなたはFP資格をどのように活かしますか?
2019年2月8日
text by 久保田 正広
FPバンク