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ロボアドバイザーおすすめランキング【2024年】実績を比較検証

ロボアドバイザーおすすめランキング

投資といえば「株式」や「FX」「投資信託」などが有名です。

いずれも「専門的な知識と取引時間の確保が必要」と言った、難しそうなイメージを持つ人もいるのではないでしょうか?

そこで検討したいのが、初心者でも簡単に資産運用ができる「ロボアドバイザー」です。

ロボアドバイザーとは、最新のITを駆使した資産運用サービスです。ユーザーの年齢や現在の資産状況、資産運用におけるリスク許容度等を入力することで、それに応じたポートフォリオ(投資先の内容)を自動的に提案してくれます。

出典元:Fintechの代表的なサービスを教えて!|一般社団法人全国銀行協会

今回はロボアドバイザーの特徴やメリット・デメリットと、具体的なおすすめサービスについて解説します。

目次

ロボアドバイザーおすすめランキング

ロボアドバイザーといっても、そのサービス内容は多種多様です。
自分に合ったロボアドバイザーを探すのに苦労している人もいるのでは?

そこで今回は、数あるロボアドバイザーの中からおすすめのサービスを8つご紹介します。

数あるロボアドバイザーのなかでおすすめのサービスについて、「分類」「最低投資額」「運用手数料」「NISAへの対応」の違いを一覧表でまとめました。

※当サイトのランキングは、各社公式サイトで公開されている情報や利用者の口コミなどを基に選定しています。

スクロールできます
ロボアドバイザーWealthNavi楽ラップ投信工房サステンTHEOON COMPASSダイワファンドラップONLINEFOLIO ROBO PROSBIラップ
WealthNavi(ウェルスナビ)楽ラップ松井証券の投信工房サステン(SUSTEN)THEO[テオ]+-docomoON-COMPASSダイワファンドラップONLINEFOLIO-ROBO-PRO
分類投資一任型投資一任型投資助言型投資一任型投資一任型投資一任型投資一任型投資一任型投資一任型
最低投資額1万円10万円100円10万円1万円1,000円1万円10万円1万円
運用手数料3000万円まで1.1%
3000万円以上0.55%(税込)
0.72%年率0.32%(税込0.35%)
※ロボアド利用料・投資信託の購入時手数料は0円
利益に対して1.1/6〜1.1/90.715%~1.10%1.0075%程度契約資産の1.1%(税込)3000万円まで1.1%
3000万円以上0.55%(税込)
初期コスト0円+年率0.66%
NISA×××××××
公式サイトWealthNavi楽ラップ投信工房サステン
ロボアドバイザーの比較|性能・特徴一覧表

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1位「WealthNavi(ウェルスナビ)」NISAに対応が税制のメリット

WealthNavi(ウェルスナビ)
WealthNavi(ウェルスナビ)
おすすめのポイント
  • 世界50カ国・1万2千銘柄以上に分散投資できる
  • 自動でリバランスまで行ってくれる
  • NISAに対応した運用が可能
ロボアドバイザー名WealthNavi(ウェルスナビ)
分類投資一任型
最低投資額1万円(自動積立1万円)
運用手数料3000万円まで1.1%、3000万円以上0.55%(税込)
NISA
もっとも低リスクでのリターン実績+23.1%(2016年1月~2022年2月)
もっとも高リスクでのリターン実績+47.8%(2016年1月~2022年2月)

世界約50ヵ国・1万2千以上の銘柄に分散投資できるロボアドバイザーです。株式だけでなく金や不動産にも分散投資できるので、リスク許容度に合わせて柔軟に投資できます。

資産配分が崩れた場合や前回の見直しから半年経過でリバランスを行ってくれるので、本当の意味でのほったらかし投資が可能です。

さらに、NISAを含めた資産運用で「おまかせNISA」も利用できるのが、他の投資一任型にはないメリットです。

ウェルスナビを通じて120万円まで、ETFをNISA枠で購入できます。本来は利益に20.315%が課税されるところ、最長5年間は非課税になります。

NISA口座に未使用枠があればそちらから優先的に利用することができ、積立や一括投資にもNISA口座枠で対応しているなど、まさに「至れり尽くせり」です・

NISAを使ってロボアドバイザーを利用したい人にはおすすめできます。

30代 男性

ウェルスナビの良いところは、自動的にリバランスを実行してくれるところですね。

初めての投資で「リバランス」という言葉を知らなかったのですが、ウェルスナビで初めてその言葉を知りました。

また理屈は分かっても、自分でリバランスするのは非常に面倒で手が回りません。ウェルスナビならそこまで自動でやってくれるので助かります。

ウェルスナビの運用実績

ウェルスナビは公式サイトでCEO芝山氏の運用実績を公開しています。

2016年1月〜2022年7月の運用実績は累計投資額が601万円に対して、損失評価額が960万円。+359万円(+59.67%)という内容です。

引用:wealthnavi

WealthNaviの公式サイト⇒

2位「楽ラップ」高度なリスク回避機能

楽ラップ
楽天証券 楽ラップ
おすすめのポイント
  • 9つのコースからポートフォリオを選択できる
  • 楽天証券の口座があれば専用口座の開設不要
  • 不安定な相場環境下で値動きのブレを軽減するサービスあり
ロボアドバイザー名楽ラップ
分類投資一任型
最低投資額10万円
運用手数料0.715%(税込)
NISA×
もっとも低リスクでのリターン実績+18.49%(2022年3月から過去5年)
もっとも高リスクでのリターン実績+48.51%(2022年3月から過去5年間)

楽天証券が運営するロボアドバイザーで、9つのコースから自分に合った商品を選択できます。

楽天証券の口座を開設していれば専用口座を開設する必要がないので、楽天証券ユーザーならすぐにでも運用を開始できます。

さらに楽ラップでは不安定な相場環境下で値動きのブレを軽減できる「DRC機能」というリスク回避機能があるのもメリットです。

株式市場の値動きが大きくなり、その状態が継続すると見込まれる場合、一時的に「株式の投資比率を下げる」「債券比率を上げる」というアクションを起こすことでリスクをコントロールする機能のことです。

株式市場が落ち着きを取り戻せば、徐々に通常の配分に戻ります。短期的な下落の際にリスクを抑えて運用したい人におすすめです。

40代 女性

ほかのロボアドバイザーにはなかなか見られない機能として「下落ショック軽減機能」があるのが楽ラップの魅力ではないでしょうか?
株式市場が大きく下落した場合でも、一時的に債券の比率を高めることで大きな値崩れが起きないようにコントロールしてくれます。
運用自体もすべて楽ラップにお任せできるので、苦労せずに全自動で投資したい人にはおすすめできますね。

楽ラップの公式サイトはこちら⇒

3位「投信工房」老舗の松井証券が提供しているロボアドバイザー

松井証券 投信工房
松井証券 投信工房
おすすめのポイント
  • 最少100円から投資が可能なロボアドバイザー
  • 信託報酬が年0.35%(税込)と低コスト
ロボアドバイザー名投信工房
分類助言型
最低投資額100円
運用手数料年率0.32%(税込0.35%)※ロボアド利用料
投資信託の購入時手数料は0円
NISA

投信工房は100年以上の歴史を持つ松井証券が提供しているロボアドバイザーです。投信工房が投資家の代わりに「分散投資でリスクを軽減」「一定の間隔で積み立て」「長期での運用」という資産運用のポイントを抑えた運用のサポートを行ってくれます。

8つの質問に答えて入金・ボタンを押すだけで簡単に運用をスタートできるので、まったく投資経験がなくても安心です。

かかるコストも年0.32%(税込0.35%)と低く、投資信託の購入時手数料もロボアド利用料も無料です。

最低投資額が100円と少額なのも、他社にはない大きなメリットです。ほかのロボアドバイザーの場合は1万円~10万円というケースが多く、1,000円のサービスも多いとはいえません。

そのなかにあって100円で投資できるのは投信工房の大きなメリットになるでしょう。

さらにNISA・つみたてNISAのいずれも連携できるので、非課税で運用したいと考えている方にとっても魅力的なサービスです。

30代 男性

100円から投資できる数少ないロボアドバイザーというメリットに惹かれて、投信工房を選びました。

普通は1万円程度が最低投資額ですが、僕はそれすらも捻出するのが難しい状態なので。。。100円でロボアドバイザーを利用できるのは嬉しいです。

投資一任型と比較すれば手数料も低いので、じぶんで 運用することに抵抗がなければ利用する価値があると思います。

松井証券「投信工房」の公式サイトはこちら⇒

4位「サステン(SUSTEN)」完全成果報酬型の資産運用サービス

サステン
サステン(SUSTEN)
おすすめのポイント
  • 日本で初めての成果報酬型手数料体系
  • 9つのポートフォリオから運用スタイルを選択できる
ロボアドバイザー名サステン(SUSTEN)
分類投資一任型
最低投資額10万円
運用手数料プロフィットシェア(利益に対して1.1/6〜1.1/10)
NISA×

日本で初めて誕生した完全成果報酬型の資産運用サービスです。過去最高評価額を更新した時を除いて成果報酬が発生しません。

最新投資理論を反映させたコンピュータシステムによる自動運用で、面倒なことを気にすることなく自分にぴったりの資産運用が自動的に行われます。

選択できるポートフォリオは9つで、大きく分けて以下の3つに分類されます。

・世界経済の成長の恩恵を受けやすいタイプ
・景気に連動しにくい絶対収益型
・リスクの低い守りに徹したタイプ

コストを徹底して抑えながら資産運用を目指す人に幅広くおすすめできます。

20代 女性

サステンは「自動積立」に対応しているのが良いですね。
指定口座から毎月自動で引き落としてくれて積み立て投資してくれるので、毎月入金する手間が必要ありません。

実際の投資に関しても、スマホで簡単に運用できます。パソコンを持っていない私のような人間でも簡単に投資できるのは魅力的です。

サステン(SUSTEN)の公式サイトはこちら⇒

5位「THEO[テオ]+ docomo」ドコモユーザーなら1.5倍のポイント

THEO[テオ]+ docomo
THEO[テオ]+ docomo
おすすめのポイント
  • 資産形成しながらポイントを獲得できる
  • ドコモユーザーはポイント1.5倍
  • 3つの選択肢からポートフォリオを選択できる

株式会社お金のデザインが運営する投資一任型ロボアドバイザーです。NTTドコモが仲立ちするので「+docomo」がついています。

資産形成をしながらポイントを貯められるのはほかにない特徴で、ドコモ回線を持っていれば通常の1.5倍のポイントを得られます。

さらにdカードと連携させることで、買い物時のおつりを積み立てることも可能です。

資産運用においては、以下の3つの選択肢があります。

・長期的に高いリターンを狙う「グロースポートフォリオ」
・安定かつ着実にリターンを狙う「インカムポートフォリオ」
・株式とのリスク軽減を目的にした「インフレヘッジポートフォリオ」

単純に株式や債券の配分でリスク管理をするのではなく、利用者の目的を達成するための資産配分を行うのが特徴です。

THEOおまかせを選択した契約者なら、市場変化や加齢による投資配分を変更する等の最適化サービスを受けることもできます。

40代 女性

THEOは、まったく投資経験のない初心者の方にもおすすめできるロボアドバイザーだと思います。

最初に簡単な質問に5つほど回答する必要がありますが、それだけで自分にぴったりの運用スタイルを提案してくれる優れモノです。

運用のプロが監修してくれているのも安心ですね、

ロボアドバイザー名THEO+docomo
分類投資一任型
最低投資額1万円
運用手数料0.715%~1.10%(税込)
NISA×

6位「ON COMPASS(オンコンパス)」手数料が低水準

ON COMPASS
ON COMPASS
おすすめのポイント
  • 業界でも低水準なコスト体系
  • リスク許容度に応じた資産運用が可能
ロボアドバイザー名ON COMPASS
分類投資一任型
最低投資額1,000円
運用手数料年1.0075%程度
NISA×

マネックス・アセットマネジメント株式会社が運営するロボアドバイザーで、こちらも投資一任型に分類されます。

手数料が年率1.0075%と、一任型としては低水準の手数料設定がメリットです。

8段階の運用戦略は1~3の安全性重視、4~6のバランス重視、7~8の収益性重視に分かれていて、自身のリスク許容度によって細かく資産配分を設定できます。

「コストをできるだけ安く抑えつつ、自分のリスク許容度に合った商品を選びたい」という人に向いているでしょう。

20代 男性

ON COMPASSに決めたきっかけは「無料診断」です。いきなり証券口座を開設する勇気が無くて無料診断を初めてみたところハマってしまった感じですね。
最少投資額も1万円ということで、生活費を切り詰めずに気軽に投資を始めることができました。
目標に対してどのような投資をするべきかという具体的な数字が提示されていたので、分かりやすくて助かりました。

7位「ダイワファンドラップONLINE」リアルなサポートが強み

ダイワファンドラップONLINE
ダイワファンドラップONLINE
おすすめのポイント
  • 国内外の株式・不動産・債券に分散投資できる
  • 担当者による手厚いサポートが受けられる
ロボアドバイザー名ダイワファンドラップONLINE
分類投資一任型
最低投資額1万円
運用手数料契約資産の1.1%(税込)
NISA×

大手の総合証券である大和証券が運営しているロボアドバイザーで、投資一任型に分類されます。

ロボアドバイザーに似たサービスに証券会社の社員が顧客の考えやリスク許容度を聞き取る「ファンドラップ」がありますが、ダイワファンドラップONLINEは聞き取りをAIが行う商品です。

投資対象は国内外の「株式」「不動産」「債券」に絞られていて1万円から1円単位で投資できるなど、初心者が使いやすいサービスが揃っています。

不明点があれば手厚いサポートが受けられるのが通常のロボアドバイザーにはない強みです。

初めてのロボアドバイザーは何かと不安がつきまとうものですが、ダイワファンドラップONLINEなら最寄りの店舗でも相談できます。

ロボアドバイザーを利用しつつ、店舗の担当者の手厚いサポートを受けたい人に向いているでしょう。

50代 男性

ロボアドバイザーはネット証券のサービスが多いのですが、私としてはぜひ店舗で話を聞いてから決めたいという希望がありました。
ダイワファンドラップOLINEでは最寄りの店舗で手続きもできたので、疑問点をしっかり解決できてよかったと思います。
あの大和証券が提供しているということもあり、安心して任せられます。

8位「FOLIO ROBO PRO(フォリオ ロボプロ)」JFIA 2021大賞を受賞

FOLIO ROBO PRO
FOLIO ROBO PRO
おすすめのポイント
  • バリエーション豊かな資産運用サービスが揃う
  • AIに完全なお任せが可能
ロボアドバイザー名FOLIO ROBO PRO
分類投資一任型
最低投資額10万円
運用手数料3000万円まで1.1%、3000万円以上0.55%(税込)
NISA×
リターン実績+31.17%(2020年1月5日~2022年2月28日)

株式会社FOLIOが運用するロボアドバイザーです。AIが搭載されたロボアドバイザー「FOLIO ROBO PRO」と ロボアドバイザーを使ってお任せで投資できる「おまかせ投資」など、いくつかのバリエーションが存在します。

「FOLIO ROBO PRO」と「おまかせ投資」の違いは、資産配分です。

おまかせ投資はリスク許容度に5つの基本コースがあり、投資対象への投資配分比率が決まっています。

一方のFOLIO ROBO PROはAIの予測に従い、各市場の値動きに応じて投資商品の比率を自在に変えていく形式です。

自分のリスク許容度に従った運用を目指すなら「おまかせ投資」、リスク許容度に関係なくAIに最大のリターンを目指してほしい人は「FOLIO ROBO PRO」が向いています

金融イノベーションを表彰する「JFIA 2021大賞」を受賞しており、評価を受けているサービスです。

40代 女性

FILIO ROBOは最低投資額が10万円からと決して安くないので、低額で投資したい場合にはほかのロボアドバイザーの方が良いでしょうね。
「AIの予測に従って投資商品の比率を変える」という点はとても画期的だと思うので、そこにどれだけ価値を見出すかで評価が変わると思います。

9位「SBIラップ」業界トップのSBI証券に任せて安心

SBIラップ
SBIラップ
おすすめのポイント
  • 「FOLIO」と「SBI証券」が共同開発したロボアドバイザー
  • 債券や金を含む守り型のポートフォリオを組みやすい
ロボアドバイザー名SBIラップ
分類投資一任型
最低投資額毎月1万円
運用手数料初期コスト0円+年率0.66%
NISA×

SBIラップは2022年4月にSBI証券でサービスが開始された比較的新しい投資一任型(運用型)のロボアドバイザーです。

AIを活用した運用商品の開発で知られた「FOLIO」と「SBI証券」が共同開発しています。AIが40種類以上のマーケットデータを分析して市場動向を先読みし、投資配分を最適化できるのが特長です。

SBIラップでは専用の投資信託を通じて海外ETFに投資し、以下の5つの資産へ分散投資を行います。

  • 国内株式
  • 外国株式
  • 国外債券
  • 米国不動産

金や債券が含まれることからも分かる通り、相場の下落やインフレに強い守り型のポートフォリオを組むことができます。

初期コストがかからず年率0.66%と安いこともあり、低コストを重視してロボアドバイザーを決めたい方にはうってつけのサービスといえます。

30代 男性

世界中の銘柄や資産に分散投資してくれるので、暴落局面にも強いポートフォリオが作れたと思います。
好調な局面では株式100%には敵いませんが、暴落時でも売ることなく耐えることができそうです。

投資は諦めずに長期で続けることが重要なので、自分のポートフォリオに不安があればSBIにお任せするのも1つの選択肢ではないでしょうか?

ロボアドバイザーが資産運用をサポート

ロボアドバイザーが資産運用をサポート

ロボアドバイザーは投資家に代わってAIが資産運用のアドバイスをしたり、運用そのものを代行したりしてくれるサービスです。

本来は投資を行う際には「銘柄の選定」「商品の購入・売却」といった行動が不可欠で、ある程度、投資や政治経済などの専門的な知識がないと始めるのが難しいものです。

ロボアドバイザーは利用者のリスク許容度を判定したうえで適した資産配分を助言してくれるので、自分で投資対象資産を決める必要がありません。

また、ロボアドバイザーは大きく分けると以下の2つに大別できます。

  • 助言型
  • 投資一任型

助言型はロボアドバイザーが投資家の現状に即した提案を行い、実際の運用やリバランス(投資比率を元に戻す行為)は投資家自身が行うことになります。

一方の投資一任型はロボアドバイザーに完全にお任せすることで、商品の提案・購入・運用・リバランスまで行ってくれるのが強みです。

投資について考えたり勉強したりする時間がない方でも自動的に運用してくれる強みはあるものの、助言型よりも手数料が高い点には注意が必要です。

ロボアドバイザーのメリット

ロボアドバイザー メリット

ロボアドバイザーに運用を一任するメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

・全てお任せで資産運用をしてくれる
・手数料が安い
・少額から資産運用ができる
・スマホからでも簡単に投資できる

全てお任せで資産運用をしてくれる

最も大きなメリットは、投資経験や金融知識に関係なく資産運用ができることです。

ロボアドバイザーではAIや専門家による分析を通じて顧客にあった資産運用方法や資産配分(ポートフォリオ)を提案、または運用してくれます。

お任せで投資できれば、平日は仕事で忙しくて投資に時間を割けない人でもチャレンジできます。

誰でも簡単に始めることができることこそ、ロボアドバイザーのメリットです。

手数料が安い

資産運用をプロにお任せできる商品として、他にもファンドラップという商品があります。

ファンドラップとは
利用者の資産運用の考え方をもとに、証券会社や金融機関が複数のファンドを組み合わせた資産配分を提案、それに基づき運用と管理を行うサービスのこと。

運用を専門家に依頼できるという点で、AIにおまかせできるロボアドバイザーと似た商品です。

ただ、専門家ではなくAIが代行するロボアドバイザーのほうが、ファンドラップよりも低コストで運用できるのが一般的です。

サービス手数料
ロボアドバイザー預かり資産の1%程度
ファンドラップ預かり資産の1~3%程度

同じリターンであればコストが低いほど手元に残せる金額は多くなります。

コスト重視で資産運用をするならロボアドバイザーのほうが向いているでしょう。

少額から資産運用ができる

比較的少額で投資できる点も、ロボアドバイザーのメリットです。

「投資」というと、100万円単位の自己資金が必要と思っている方も多いのではないでしょうか。

実際、投資家に人気の「株式投資」「FX」では100万円以上の資金が必要になる場合があります。

株式投資必要投資額
株式投資単元未満株(ミニ株)にではなく100株ごとの購入の場合、株価1万円以上の銘柄なら100万円以上の自己資金が必要
FX10,000通貨単位で取引するFX会社の場合、レバレッジのかけかた次第で100万円の自己資金がかかる場合がある

一方、ロボアドバイザーの多くは最低必要になる資金が1~10万円と少額で、中には1,000円から始められるタイプもあります。

1,000円~1万円程度であれば毎月の生活費から浮いたお金を回すことも簡単ですから、誰でも気軽に投資ができるでしょう。

スマホからでも簡単に投資できる

「投資」や「トレード」と聞くと、パソコン画面にかじりつくようにしてトレードを行うイメージがありませんか?

実際に株式投資のデイトレードやスキャルピングと呼ばれる投資手法の場合、目まぐるしく動くチャートの動きを長時間観察する必要があります。初心者の方にはハードルが高く、挫折する方も少なくありません。

ロボアドバイザーでは専用のアプリが用意されていることも多く、スマホからでも簡単に投資できる環境が整っています。

スマホ1台あれば運用やリバランスが簡単に行えるうえ、運用成果の確認も簡単です。

時間も場所も気にせずに、気軽に投資にチャレンジしたい方にとっても、ロボアドバイザーはおすすめと言えるでしょう。

ロボアドバイザーのデメリット

ロボアドバイザー デメリット

「知識なしでも投資できる」「ほったらかしで資産運用」などのメリットがあるロボアドバイザーですが、当然デメリットもあります。

以下のようなデメリットがあることを理解したうえで、申込を検討することをおすすめします。

・投資なので元本割れのリスクがある
・短期で利益を得ることは難しい
・手数料が割高になる
・元本割れのリスクは他の金融商品と同じ

投資なので元本割れのリスクがある

勘違いしてはいけないのは、ロボアドバイザーだとしても100%利益を出すことは不可能ということです。

ロボアドバイザーに限らず、FXの自動売買や通常の投資など全てのサービスにいえることですが、金融商品である以上は元本割れのリスクが伴います。

元本割れを起こした場合、仮に「投資一任型」のロボアドバイザーを利用していたとしても自己責任になるので覚えておきましょう。

ただ、元本割れするといっても、いきなり投資額が半分以下になるようなリスクの高い商品はロボアドバイザーで扱っていません。長期的な資産形成を目的にした商品に投資をするので、一時的にマイナスしても悲観せずにコツコツと投資を続けることが重要です。

元本割れを防ぎたいのであれば株式よりもリスクの低い「債券」「金」などの比率を増やすことも検討しましょう。

短期で利益を得ることは難しい

ロボアドバイザーを始める前に知っておいてほしいことがあります。

【チェックポイント】
ロボアドバイザーで短期的な利益を得ることは難しい

ロボアドバイザーはリスクの大きな投資は避け、堅実かつ中長期的に運用する傾向にあります。

短期で大きな利益を得る商品としては「FX」「仮想通貨(暗号資産)」などが思いつきますが、それぞれリスクが大きいことも理解しておかないといけません。

たとえばFXはレバレッジを利かせることで、元手の何倍ものお金を取引できます。5倍のレバレッジなら、20万円の元手で100万円分の取引が可能です。

上手く運用すれば大きなリターンが得られるのですが、逆に言えば上手くいかなかった時の損失も20万円の投資の5倍になってしまうということです。

仮想通貨は価格変動に要注意

仮想通貨はそもそも価格の変動が非常に激しい商品です。2017年に仮想通貨が爆上げし、多くの「億り人」が生まれました。

ビットコインに代表される仮想通貨は、2009年の登場以来、少しずつひろがりをみせていたが、ここ数年で大きな話題になり、2016年末から2017年にかけて利用者が急激に増えている。

出典元:仮想通貨の税務上の取扱い-現状と課題-|国税庁

2017年3月31日には1BTC=約12万円でしたが、2017年12月15日には1BTC=約220万円と、なんと約18倍に成長を遂げました。100万円分のビットコインが約1,800万円になった計算です。

ただし、その後の急降下も凄まじいものでした。2018年3月30日には1BTC=約73万円と3分の1くらいになってしまっています。

ビットコインの価格推移
ビットコインの価格推移(引用:CoinMarketCap

このような投資商品は高値で買ってしまうとその後の下落で大きな損失を出すリスクがあり、初心者が長期的に投資するには向いていません。

手数料が割高になる

ロボアドバイザーは自分で投資信託やETFを運用するのと比較して、AIによるサービスを利用する分だけ手数料が割高になるのがデメリットです。

投資信託を自分で利用した場合とロボアドバイザーを利用した場合のコストを比較すると以下の通りになります。

サービス購入時のコスト保有時のコスト売却時のコスト
ロボアドバイザーなし年1%程度なし
投資信託0~3%程度0.1~1%程度なしまたは0.3%程度

投資信託のコストは購入時のコスト(購入時手数料)、売却時のコスト(信託財産留保額)のいずれも0円の商品が増加傾向であり、この点は両者で変わりません。

大きく異なるのが保有時のコストです。ロボアドバイザーも投資信託もコストがかかるのですが、投資信託ではコストがかかりにくい商品を選択すれば年0.1%前後の信託報酬で済むケースが多いです。

コストが高い代わりにハイリターンを目指す商品であっても1%前後です。ロボアドバイザーでは年1%程度が常時かかってくるので、投資信託よりもコスト面では不利といえます。

たとえば100万円を2011年12月から2016年12月までの5年間運用した場合、信託報酬が0.2%と1%では以下のようにコストが大きく異なります。

投資信託に100万円分投資したケース

信託報酬10年後の信託報酬の総額
0.2%17,166円
1.0%84,289円
参考:auカブコム証券|信託報酬シミュレーション

たった5年の運用でも信託報酬が0.2%と1%では金額にして6万円以上の差になってしまいます。

リターンが同じであれば少しでもコストが低いサービスを選びたいものです。

元本割れのリスクは他の金融商品と同じ

ロボアドバイザーとはいっても、全く元本を割らずに運用できると決まったものではありません。

運用する商品で主力になる「投資信託」は金融商品であり、市場の情勢などによっては元本割れするリスクがあります。

あくまでも自動的に資産運用をしてくれる商品であり、投資信託の値動きによってもたらされるリスクは自分で投資する場合と変わりません。

ロボアドバイザーの選び方

ロボアドバイザーの選び方

ロボアドバイザーにはさまざまな種類があります。

そのなかで自分に適したロボアドバイザーを決めるためには、選び方のポイントを知っておくことが大切です。

・「投資一任型」「アドバイス型」のどちらのタイプか
・運用手数料
・投資対象
・最低投資額
・NISAに対応しているか
・自動積立機能の有無
・節税機能の有無
・各サービスで備わっている独自機能
・利回りの大きさ

「投資一任型」「アドバイス型」のどちらのタイプか

ひとくちにロボアドバイザーといっても、大きく分けて「投資一任型」「アドバイス型」に分かれています。

投資一任型投資商品の選定・買付・運用・売却まで全ての資産運用をロボアドバイザーにお任せできる
アドバイス型資産運用のアドバイスのみ受けられる

本当の意味で「ほったらかし投資」がしたい人は、投資一任型のロボアドバイザーを選ぶ必要があります。

逆に最終的な投資商品の決定や運用を自分でしたい人はアドバイス型を選択しましょう。

運用手数料

運用のリターンが同じであれば、運用手数料が安ければ安いほどリターンが大きくなります

ロボアドバイザーは平均で年1%程度のコストがかかるのが一般的ですが、細かく見ていけばロボアドバイザーごとにコストは異なります。

できるだけ手数料が安いロボアドバイザーを選択しましょう。

投資対象

ロボアドバイザーによっては、投資対象が異なる場合があります。

海外ETFや投資信託など比較的低リスクな投資商品を対象にするのが一般的ですが、なかには国内の株式のみが投資対象になるロボアドバイザーもあります。

その場合、高リターンが狙える一方でリスクも大きいため、長期的な運用で大きく値を下げるリスクがあります。

最低投資額

投資資産が少ない初心者の場合、最低投資額にも注目しましょう。

ロボアドバイザーごとに最低限投資できる金額は変わります。少額で投資できるロボアドバイザーなら初心者でも投資しやすいのでおすすめです。

最低投資額の目安は「1万円から」が一般的ですが、投資一任型の場合はアドバイス型よりも最低投資額が大きい傾向にあり、10万円が最低投資額になっているロボアドバイザーも少なくありません。

いかに一任型とはいえ、無理な金額を投資してしまって日常生活に困ってしまっては意味がありません。

自身の余剰資金内で資金が回せるロボアドバイザーを選択しましょう。

NISAに対応しているか

ロボアドバイザーによっては、少額投資非課税制度(NISA)に対応していることがあります。

【NISAとは】
「NISA口座(非課税口座)」で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度

NISAを使えば毎年120万円分の投資について、最長5年間は利益が非課税になります。長期的に利益を得るなら、NISAに対応したロボアドバイザーが適していると言えます。

また、つみたてNISAのおすすめ銘柄を扱っているロボアド会社を選ぶのも手段の一つです。

自動積立機能の有無

完全な「ほったらかし投資」を目指すなら、自動積立機能がついたロボアドバイザーがおすすめです。

逆に自動積立機能がついていない場合「毎月の入金忘れがないか」を気にしていないといけません。

節税機能の有無

通常の株式投資と同様、配当金の受け取りや投資商品の売却で利益を得た場合、利益に対して20.315%の税金が発生します。

効率の良い資産形成を行うためにも納める税金を以下に抑えるかは重要な課題です。

先ほど紹介したNISA口座への対応以外に、ロボアドバイザーごとに節税機能が用意されていれば積極的に活用しましょう。

たとえばTHEO+docomoでは、自動税金最適化サービス「THEO Tax Optimizer(テオ タックス オプティマイザー)」という機能があります。

【THEO Tax Optimizerとは】
ポートフォリオの資産配分を維持しつつ、利用者の税負担を軽減する2種類の取引を自動的で行う機能

「2種類の取引」とは以下の取引を指します。

「実現利益」が発生している場合は、評価損を実現する取引を実施して相殺することで税負担を軽減
「実現損失」が発生している場合は、評価益を実現する取引を実施することで翌年以降の税負担を軽減

出典:THEO|自動税金最適化サービス「THEO Tax Optimizer(テオ タックス オプティマイザー)」について教えてください

ロボアドバイザーが自動で行ってくれる機能であるため、投資家自身が手間をかけることなく節税が可能です。

各サービスで備わっている独自機能

すでに紹介したNISAへの対応や節税機能の搭載だけでなく、ほかにもロボアドバイザーごとに独自サービスが備わっている場合があります。

以下のような機能を持ったロボアドバイザーなら、他社よりも優れたリターンを得られる可能性もあるでしょう。

節税機能含み益と含み損を相殺するような取引を行うことで、税金を抑えてくれる機能
AIによる相場分析機能AIが市場の状況を分析して相場の動きを予想する機能
下落軽減機能下落相場による損失を抑えるような取引をしてくれる機能

ロボアドバイザーごとの「最低投資額」「NISAへの対応」「最低投資額」だけでは、どのロボアドバイザーが自身に合っているか判断できない場合もあるかもしれません。

その場合は、それぞれのロボアドバイザーが持つ独自機能の利便性で比較すると良いでしょう。

利回りの大きさ

元本割れのリスクを背負って投資する以上、できる限り大きなリターンを得たいものです。

ロボアドバイザーを選ぶ際は、利回りにも注目して比較することをおすすめします。

ロボアドバイザーを提供している会社ごとに運用状況に関するレポートが開示されているので、そのレポートに掲載されたリターンで比較が可能です。

ロボアドバイザーの始め方・手続き方法

ロボアドバイザーの始め方・手続き方法

ロボアドバイザーはほったらかしでも資産運用をしてくれますが、サービスを受けるにはロボアドバイザーに申し込む必要があります。

ここでは、ロボアドバイザーに投資する一般的な流れを解説します。

1.ロボアドバイザー会社の無料診断を受ける

無料診断とは、ロボアドバイザー会社の質問に答えることで最適な資産配分の提案を受けることです。

ここまで無料の会社が多いので、ロボアドバイザーを決めるためにいくつかの診断を受けてみましょう。

複数を試してみて、もっとも自身に合っていそうなポートフォリオを提案してくれたロボアドバイザーを選択するのがおすすめです。

2.ユーザー登録

次に、ロボアドバイザーでの口座開設に進みます。口座を開設するには、はじめに「ユーザー登録」が必要です。

ログイン時に使用するメールアドレスを入力し、メールアドレスに届いた認証コードとパスワードを入力してユーザー登録を行うのが一般的な流れです。

本人情報やマイナンバー情報を登録することで口座の開設が完了します。

3.入金・運用開始

口座を開設して資産運用プランが決まったら入金を行います。

入金方法はロボアドバイザーによって異なりますが、たとえばウェルスナビでは「クイック入金」「振込入金」の2つから選択できます。

インターネット上で即座に反映できて手数料がかからない「クイック入金」が利用できれば、口座開設後すぐに運用を開始できるでしょう。

各ロボアドバイザーの実績リターン比較表まとめ

各証券会社では「設定できるリスク」と、「リターン実績」を公開しています。

リスクのレベル設定は各ロボアドバイザーで異なるため、「もっとも低リスク」「もっとも高リスク」に分けて実績リターンを一覧でまとめました。

サービス名低リスクでのリターン実績高リスクでのリターン実績
WealthNavi
運用状況ハイライト
+47.2%
※リスク許容度 1
(2016年1月~2022年6月末)
+86.1%
※リスク許容度5
(2016年1月~2022年6月末)
THEO
2022年3月までの実績に関して
年率リターン6%〜9%
(2016年3月からの運用レポート)
年率リターン13%〜16%
(2016年3月からの運用レポート)
楽ラップ
運用状況
+20.30%
※DRCなし・保守型
(2016年7月4日からの運用レポート)
+73.72%
※DRCなし・かなり積極型
(2016年7月4日からの運用レポート)
FOLIO ROBO PRO
ROBO PROの実績
+41.49%
(2020年1月5日~2022年8月31日)
公開なし
SBIラップ
SBIラップ 2022年実績
−0.02%
(2022年4月7日から2022年8月31日)
公開なし
投信工房公開なし公開なし
ダイワファンドラップONLINE公開なし公開なし
ON COMPASS公開なし公開なし
SUSTEN公開なし公開なし
2022年9月15日現在

ロボアドバイザーで失敗しないための2つのポイント

ロボアドバイザーで失敗しないための2つのポイント

ロボアドバイザーはお任せで資産運用できるといっても、何も知らないまま始めると失敗してしまうこともあります。

ロボアドバイザーの運用に失敗しないために、事前に知っておきたい2つのことを解説します。

国と資産を出来る限り分散して投資する

ロボアドバイザーで失敗しないためには、自分に合った「分散投資」を心がける必要があります。

資産運用には「卵を1つのカゴに盛るな」という格言があり、限られた資産をできるだけ広く分散して投資することが基本です。

1つの銘柄に全資産を集中投資する場合、その企業が倒産すれば最悪の場合は資産が全て失われることもあります。

分散投資を徹底することで、1社が倒産してもほかの銘柄の値上がりでカバーできます。

また、分散投資といっても大きく分けて以下の2つに分かれていて、片方が甘いと分散の効果が発揮されないことがある点に注意が必要です。

・できるだけ多くの国に投資する「地理分散」
・株式以外の資産に分散する「資産分散」

複数の国と地域と資産に分散することで、1つの市場が暴落したとしてもその影響を最小限に抑えることができます。

ロボアドバイザーのアドバイスを受けた際は、上記の分散がしっかり効いた内容になっているかは事前に確認しましょう。

長期・積み立てを前提に運用する

ロボアドバイザーは「長期」「積み立て」を前提にした投資商品であり、短期的に利益を得るような運用には向いていません。

しかし、時間をかけてコツコツと積み立て投資を繰り返すことで、着実に資産を増やすことができます。

たとえば、こちらの運用結果をご覧ください。

WealthNaviのCEOである柴山氏の運用実績を確認してみましょう。
2016年1月~2022年2月の円建ては、投資額の累計579万円が894万円以上と+54.33%に到達。
1年あたりの利益が+9.9%です。

引用:CEO柴山のWealthNaviでの運用実績

運用を続けた約6年間で、着実に資産が増えていることが分かります。

短期目線で見るとコロナショックなどの暴落で損失を受けてしまう人もいますが、長期目線でじっくり投資をすることで損失を上回るリターンが期待できます。

ロボットにおまかせ!ロボアドバイザーをおすすめする人の特徴

ロボアドバイザーをおすすめする人の特徴

ロボアドバイザーを利用すると裁量取引よりもコストはかかる一方で、ほとんど時間がない方でも投資にチャレンジすることができます。

ただ、ロボアドバイザーにはメリットとデメリットがあり、人によっても向き・不向きがあります。

ここでは「ロボアドバイザーをおすすめできる人の特徴」を見ていきましょう。

・自分で取引すると感情に流されてしまう人
・投資の勉強をしている時間がない人

自分で取引すると感情に流されてしまう人

損失が発生した時に感情的になって投資をしてしまうと、ますます損失が大きく膨らむことがあります。

5万円の損失を取り戻すためにレバレッジ3倍から10倍にして買いポジションを保有したところ、価格が急落して10万円の含み損が追加されてしまった

このようなイメージです。

人間は利益よりも損失を嫌う傾向があり、損失を取り戻そうとして無理な取引をしてしまうことがあります。

「損を取り戻したい」というだけの根拠のない取引の結果、さらに傷を広げることもあるのです。

感情的な取引になってしまいそうな場合、ロボアドバイザーに任せる方が良い場合もあります。AIなら機械的な判断で投資を行うため、感情的な取引による失敗はありません。

投資の勉強をしている時間がない人

自分の力で投資すれば余計な手数料をかけることはありませんが、以下のような判断を自分だけで行う必要があります。

  • どの商品に投資するべきか
  • 投資商品の比率はどのようにするか
  • 商品を購入・売却するタイミングはいつか
  • リバランスを行う必要があるか

上記のような場面で判断を下すには、投資の学習が欠かせません。

ただ、働き盛りの年齢だと「時間がなくて勉強できない」という方もいるでしょう。

時間が無くて投資に踏み切れない場合、ロボアドバイザーに任せてしまうのも1つの方法です。

長期的な資産形成ができるように自動的に投資をしてくれるので、投資についての知識が全くない方でも一定のリターンを目指すことができます。

万能ではない!ロボアドバイザーをおすすめしない人の特徴

ロボアドバイザーをおすすめしない人の特徴

ロボアドバイザーはさまざまなデータをもとにAIがポートフォリオを導き出してくれるので、投資の初心者の道しるべとしてピッタリです。

とはいえ、誰にでもおすすめできる商品ではありません。以下のような人の場合、ロボアドバイザーをおすすめできないことがあります。

・短期的に大きな利益を得たい人
・自分で投資銘柄を細かく決めたい人

短期的に大きな利益を得たい人

投資の世界には大きく分けて以下の2つのスタイルが存在します。

・短期的に利益を得る(デイトレード・スキャルピングなど)
・長期的な利益を目指す分散投資

株式投資やFXの世界では数時間~1日単位で利益を確定させる「デイトレード」や、数分単位で利益を狙う「スキャルピング」という手法も存在します。

一方のロボアドバイザーは短期で大きな利益を得ることを前提としていません。できるだけリスクを抑えて、長期間で利益を出すようなポートフォリオを組んでくれます。

多少値下がりしたとしても、「長い目で見ればお買い得」と考えてコツコツと買い増しできる人に向いています。

老後資金対策や将来の住宅購入資金等、10年~20年以上先を見据えて投資を始めたい人にはおすすめです。逆に5年以内の短期で利益を狙う人には向いていません

自分で投資銘柄を細かく決めたい人

ロボアドバイザーは自身のリスク許容度などに応じたポートフォリオを作ってくれるので、自分で考える必要がありません。

つまり、投資についての知識は身につきません

投資の知識を得ると、「ポートフォリオをAI任せではなく自分で作り上げたい!」という欲求に駆られることもあります。

そのような「脱初心者を目指したい」という気持ちを持っている人の場合、ロボアドバイザーは向いていない可能性があります。

一括投資を希望する人

ロボアドバイザーは毎月数万円ずつコツコツと入金を続ける「積立機能」がついていることが多いです。

長期投資の基本は銘柄の分散と同時に、この機能を使って時間分散を行うことです。

一定のタイミングで一定金額を購入し続けるドルコスト平均法の働きによって、平均購入単価を下げる効果が期待できます。

画像引用:THEO

一定の金額を買うことによって「高いときには少ししか買わない(高値掴みを防ぐ)」「安いときに大量に仕込む(安値を逃さず投資できる)」という2つのメリットがあります。

一方、一括投資の方が短期で利益が出る場合もありますが、タイミングを間違えると危険です。

一括投資したタイミングで購入単価が確定するため、そのタイミングが株価の天井だった場合は値下がりによる含み損が長く続く可能性があります。

100万円を一気に投資せず、10回に分けて投資することで下落時に安い価格での投資が可能です。
平均購入単価が下がることで、価格が右肩上がりで回復を始めた場合に利益を得やすくなります。

ロボアドバイザーを始める前に知っておきたい注意点

ロボアドバイザーは投資家に的確な投資商品のアドバイスをしたり、投資家に代わって自動的に取引したりできる便利なサービスです。

ただ、以下のようにロボアドバイザーについて事前に知っておきたい注意点もあります。

・NISA口座で運用できないものもある
・資産運用の知識が得られない
・購入できる商品が決まっている

NISA口座で運用できないものもある

税金を節税するのに効果的な「NISA口座」ですが、一部のロボアドバイザーではNISA口座に対応していない場合があります。

ロボアドバイザーのタイプとNISA口座への対応について、おおまかに以下のような傾向があります。

  • 助言型のロボアドバイザー:NISA対応のサービスが多い
  • 一任型のロボアドバイザー:NISA非対応のサービスが多い

また、NISAに対応していても、「一部のNISAしか対応しない」というパターンもあります。

たとえば一任型に属するWealthNavi(ウェルスナビ)では一般NISAには対応していますが、毎月積み立て型の「つみたてNISA」には対応していません。

Q.「おまかせNISA」はつみたてNISAやジュニアNISAに対応していますか?

「おまかせNISA」は一般NISAを利用します。つみたてNISAやジュニアNISAには対応しておりません。

引用元:WealthNavi|おまかせNISA

資産運用の知識が得られない

AIに任せることで自動的・ほったらかしで投資できることが魅力のロボアドバイザー。

ただ、逆に言えば「投資に関する知識がほぼ身につかない」というデメリットがあるともいえます。

特に一任型の場合、「商品の選定」「購入」「売却」「リバランス」までの一連の動きを全てお任せにするので、自分の知識を磨くタイミングがほぼありません。

「今はロボアドバイザーに頼るけど、ゆくゆくは自分の知識で投資したい」と考えている方は、一任型ではなく助言型のロボアドバイザーを利用する方法もあります。

助言型はあくまでも助言をくれるだけで、実際の運用やリバランスは自分で行います。自分で考えて利益を出す必要があるので、悩みながら取引しているうちに自然と知識が身に付くでしょう。

購入できる商品が決まっている

株式や投資信託、FXなどの金融商品を自分で運用する場合、どの銘柄・通貨ペアに投資するかは自分で選ぶことができます。

一方の一任型のロボアドバイザーの場合、AIが決めた商品を運用することになるので、自分で選択できる範囲が限定されてしまいます。

多くの選択肢から自分で組み合わせを決めたいという場合、一任型のロボアドバイザーはおすすめできません。

ただし、助言型の場合には、提案されたポートフォリオが気に入らなければ、ほかの商品を提示してくれる場合もあります。

多くの選択肢から投資をしたいならロボアドバイザーに頼らずに投資するか、助言型の利用に留めるほうが良いでしょう。

ロボアドバイザーと投資信託(インデックスファンド)はどちらが良いの?

ロボアドバイザーと投資信託(インデックスファンド)はどちらが良いの?

投資初心者が「ほったらかしで投資したい」と考えるとき、ロボアドバイザー以外にも「インデックスファンド」という選択肢があります。

【インデックスファンドとは】
日経平均株価などの経済指標に連動した値動きを目指した投資信託のこと

インデックスファンドは投資信託の一種です。投資信託は投資家に代わってプロが投資を行う商品であり、インデックスファンドの場合は指数に含まれている銘柄に分散して投資を行います。

たとえば日経平均株価に連動するインデックスファンドなら225銘柄、米国のS&P500に連動する場合は500の銘柄に分散投資が可能です。

銘柄の入れ替えは自動で行われるため、インデックスファンドを持っているだけで自然と手間をかけない長期分散投資ができるようになります。

ロボアドバイザーとインデックスファンドを比較した表が以下のものです。

ロボアドバイザーインデックスファンド
投資対象リスク許容度などに応じて決まった株式・債券・金など指数に含まれる銘柄
銘柄選定自動自分で行う
他資産とのリバランス自動自分で行う
手数料約1%約0.1~0.5%

投資信託のインデックスファンドの場合、良くも悪くも指数に連動した値動きになるのが特徴です。

たとえば日経平均株価に連動したインデックスファンドの場合は構成銘柄は株式だけとなり、値動きの幅(リスク)は大きくなります。その分、株式市場が好調であれば同様の大きなリターンを得られます。

一方のロボアドバイザーは投資家のリスク許容度に合わせて株式・債券・金などの資産が組み合わせられるので、価格変動リスクを抑えることができます。

銘柄選定や取引に関してはロボアドバイザーは自動で行われますが、インデックスファンドは自分で選んで運用することになります。ただ、インデックスファンドはどの銘柄を選定するか、どれくらいのやり方で運用するかは自由です。

ただし、自動で取引が行われる分だけ、ロボアドバイザーはコストが高めというデメリットもあります。

両者の比較をしたうえで、ご自身にあったサービスを利用しましょう。

ロボアドバイザーに関するよくある質問

最後に、ロボアドバイザー投資に関して初心者が感じやすい疑問と、それに対する回答を紹介します。

ロボアドバイザーと投資信託の違いは?

投資信託は運用をプロに任せる商品ですが、どの投資信託を選ぶかは投資家が自分で決めることになります。
投資比率がくずれた時に元に戻す最適化作業(リバランス)も自身で行わないといけません。

一方のロボアドバイザーは投資家に合った投資信託やETF(上場投資信託)について「選択」「購入」「最適化」まで代行してくれます。

自身で投資商品を決めて売買を行う必要がある投資信託に対し、ロボアドバイザーは投資信託を含む商品の購入や運用まで行ってくれるサービスという点が異なります。

なぜ初心者にロボアドバイザーがおすすめなの?

初心者にロボアドバイザーをおすすめする理由はさまざまですが、もっとも大きいのは「知識が無くても投資に参加できる」という点です。

投資には元本割れのリスクがあり、投資に関する基本的な知識がないまま始めるのは資産を減らす危険を伴います。

どのような投資商品を、どの配分で保有するのか、いつ売買するのか、といったことを初心者が決めるのは難しいものです。

ロボアドバイザーを利用すれば投資銘柄の決定・買付・その後のメンテナンスに至るまでAIが代行してくれるので、投資知識が全くない人でも投資を始められます。

まとめ

数ある中でもおすすめのロボアドバイザーを8つ紹介してきました。ひとくちにロボアドバイザーといっても、その種類やリスク許容度はさまざまです。

リスク許容度ごとにポートフォリオを選ぶ商品だけでなく、完全にAIに運用を任せられる商品もあります。今後はますますサービスが向上していくでしょう。

今は知識が全くなくても投資ができる時代です。興味が出てきたら、どれか1つのロボアドバイザーで無料診断を受けることから始めてみましょう。

FP監修者

慶應義塾大学を卒業後、みずほ銀行(旧富士銀行)に入行。10年以上融資業務に携わリ、大企業向けファイナンスから不良債権処理まで幅広く経験。その後、ファイナンシャルプランナーの道を志し、外資系生保のコンサルティング、金融系ベンチャー企業の創業に参画。2009年に独立系のFP事務所FPバンクを設立し、現在に至る。

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