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2019.9.12
資産運用相談

投資初心者向け 投資に失敗しない3つポイント

資産運用を始める人が急増しています。背景に長引く低金利、少子高齢化による年金問題があります。またiDeCoやNISA等の税制優遇の制度も後押しをしており投資信託を始める人も増えてきています。運用で失敗しないためには何が必要なのか、そのポイントを探ります。

1.投資を始める前に目的を決めよう

(1)あなたは何のために投資を始めますか?

投資は始める前に目的を決めることが不可欠です。目的が決まっていないと、どの程度リスクをとるのか、どの程度のリターンを求めるのか見えて来ません。目的が明確であれば無理してハイリスク商品を選んでしまい大損をしてしまったり、逆に年の利回りが足りなくて目標額に届かず目的が達成できない場合もあります。

(2)期間と目標額を決めよう

では、仮に資産運用の目的を老後資金としたとしましょう。いくら貯めるとセカンドライフを楽しく安心して暮らしていけるのでしょうか。老後資金として真っ先に思い浮かぶのが公的年金です。現行では65歳より支給が開始される制度となっています。しかし、高齢化社会が進み年金制度を支える現役世代が少なくなると支給開始年齢が引き下げられたり、支給額が減ったりすることも想定されます。つまり、自分で老後資金を貯めていく必要があります。65歳時に幾ら貯めると老後安心して暮らしていけるのでしょうか。最近ではじぶん年金として、自分で老後のための資金を月々の積立てで準備する人が増えています。やみくもに積み立てていても疲れてしまいますのでしっかりと目標額を決めていきましょう。

生活水準によっても異なりますが(下図参照)、老後豊かに暮らしていくのに1ヵ月に約35万円必要だというデータが出ています。35万という金額に驚くかもしれませんが、年金の支給開始年齢の引き上げや支給額の減少を想定すればこの位を目標にしておくのも必要なのかもしれません。

<出典>:生命保険文化センター「H28年度 生活保障に関する調査」
http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/7.html

公的年金の支給開始年齢が65歳という前提で65歳までにじぶん年金としていくらくらい貯めておくといいのかと計算してみます。仮に公的年金の支給額が夫婦二人で月額23万円とすると、その差額は36万円-23万円=13万円。この13万円は公的年金だけでは足りない、自分たちの預貯金を取り崩していく月々の金額となります。

65歳男性の平均余命が約20年とすると、不足額13万円×12ヵ月×20年間=3,120万円。目標額はおおよそ3,000万円となります。

2.投資に失敗しない3つのポイント

(1)分散投資をしよう!

安定した運用とリスク回避の基本は分散投資です。投資の世界にある有名な言葉として「卵を一つのかごに盛るな」という言葉があります。卵を一つのかごにすべて盛ってしまうとそのかごが落ちてしまった場合、そのかごに入れていた卵がすべて割れてしまいます。

そこでリスクを分散させるためにいくつかのかごに分けて卵を入れておくと、たとえ一つのかごが落ちたとしても他のかごに入れていた卵を守ることができるということです。投資における分散には資産クラスの分散・地域の分散・銘柄の分散などがあります。

たとえば資産クラスは株式と債券に分けられます。そして、地域は国内・新興国・先進国とわけることができます。これだけでも国内株式・国内債券、新興国株式・新興国債券、先進国株式・先進国債券と6つに分けることができます。

こうすることで、株式が上がり債券が下がる、株式が下がり債券が上がる、先進国が上がり新興国が下がるなど、相関性の低いものへ分散をしていれば資産全体としてはバランスが取れるということです。

例えば、投資信託という商品は多くの投資家から少しずつ資金を集めて大きなファンドにし、ファンドマネージャーが複数の銘柄に分散投資してくれますので、小額から分散投資をすることが可能で、リスク軽減が出来ます。IdecoやNISAを合わせて活用することで、税制優遇の効果も期待できます。投資経験が少ない人でも気軽に始められる商品といえるでしょう。

(2)時間を分散しよう!

さて、投資先を分散したら、時間も分散してさらに安定運用とリスク回避をしましょう。時間を分散する手法の代表的なものとしてドルコスト平均法という手法があります。ドルコスト平均法とは毎月一定額の量買付けをすることで、一括で購入するよりもリスクを減らせ成果が上がるという手法です。この手法を使うことで、安いときには多く購入し、高いときには少なく購入するという投資が続けられます。

(例)投資元本24万円

  • Aさんは24万円一括で購入
  • Bさんは3万円ずつ8回に分けて購入(ドルコスト平均法)

ドルコスト平均法

≪8回目の購入直後のそれぞれの評価額≫

  • Aさん・・・総購入口数:24口、評価額19万2,000円 
  • Bさん・・・総購入口数:31.15口、評価額24万9,200円 

同じ相場でも一括で購入したAさんは48,000円のマイナス。
毎月一定額ずつを購入したBさんは9,200円のプラスという結果になりました。

このように時間を分散して一定額ずつ購入すると、相場のアップダウンがあっても、一括で購入するよりも、価格の変動とうまく付き合いながら成果が上がることが多いのです。

(3)長期運用が基本!

初心者には、長期運用が基本です。長期というと10~15年超を差しますが、長期で運用をすればする程、一般的にリスクは軽減するといわれています。短期間での相場をみると、プラスになるときもありますが、一方でマイナスになるケースも多いです。しかし、長期間の相場をみていくと、マイナスになるケースが少なくなる傾向にあります。目先の損得ではなく長期的な視点が投資には必要になってきます。

3.まとめ

低金利の今、投資をしなければならいと思っていても、元本が割れてしまったり、リスクが怖い。知識が無いのでリスク回避の仕方が分からないと思っている人もいるでしょう。

あるいは老後に向けて漠然とした不安を抱えている。投資に興味を持っているけど、投資なんて自分は知識が無いし、無理だと諦めている人もいるでしょう。しかし老後資金など長期でお金を増やしていきたい目的であればリスクを回避することができます。まずは目的と期間、目標額を決めて投資をしてきましょう。

2019年9月12日
text by 久保田 正広
FPバンク

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