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2019.10.26
ライフプラン

老後資金の考え方と作り方

老後資金って、いくら必要で、どのように計算すれば良いのでしょか?高齢化の影響で平均寿命が延び続けている上、先行き不透明な年金制度など、考えなければならない問題がありますが、まずは老後にいくら必要になるのかをシュミレーションしてみましょう。

1.老後資金をシュミレーションしてみましょう

(1)老後の生活費の平均は?

60歳以上の無職世帯(2人以上の世帯)の1ヶ月の支出の平均額*は
以下の通りです。

食費…68,154円

住居費…13,885円

水道光熱費…21,115円

家具・家事用品…9,608円

被服費…6,458円

交通・通信費…28,630円

教養娯楽費…24,652円

交際費…23,273円

その他…27,394円

保健医療費…14,513円

合計…237,682円

〈出典〉* 総務省ホームページ内「家計調査年報」2017年
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&lid=000001206906 閲覧日:2019.9.16)

(2)夫婦2人で必要な資金はいくら?

それぞれのご家庭の生活スタイルによって老後に必要な資金は異なりますが、生活費に関しては、上記の平均額と比較して、ご自身が多いか少ないかがわかると思います。現役中に大きなウエイトを占めていたのは教育費や住宅費です。教育費に関しては、お子様が独立することによって老後はかかりませんが、晩婚化が進んでいる今日では老後を迎えた後も教育費がかかるご家庭もあります。住居費に関しては、住宅ローンを完済していれば老後はかかりませんが、賃貸住宅にお住まいの方は老後も住居費がかかることになります。

2.老後の収入と支出

 

老後を迎えた後、私たちにはどんなお金が入ってきて、どんなお金が出て行くのでしょうか。収入に関しては、私たちの老後の生活を支える年金を、支出に関しては、日々の生活費以外のものを見ていきましょう。

(1)老後に入ってくるお金とは?

老後に入ってくるお金には、主に国民年金、厚生年金などがあります。もらえる年金額に関しては、年金保険料をどのくらいの期間、どのくらいの金額を払っていたのかによって決まるので、人によって異なります。

(2)老後に出て行くお金とは?

一般的に、定年退職により老後を迎えると、働いていた時よりもお金がかかると言われています。今まで働いていた時間が自由になる為、趣味や旅行などにお金を使ってしまう傾向にあるようです。それ以外に、年齢を重ねるにつれて、病気やケガのリスクが高くなる為、医療費などがかかってきます。

3.今から計画的に老後資金を準備しましょう

必要な分の老後資金を準備する為には、年金が支給されるまでの貯蓄計画と貯蓄方法がポイントです。それによって、老後にどのような生活を送ることになるかが決まると言っても過言ではありません。

(1)年金制度の問題

以前の年金の支給開始年齢は60歳でしたが、現在はその年齢が引き上げられ、原則として65歳となりました。少子高齢化の影響で現行の年金制度を維持していくのは難しい状況にあります。今後は、支給開始年齢が引き上げられたり、受給額が減額されるなど、様々な対応策が検討されています。もはや年金だけでは私たちの老後の生活を支えることは難しい状況なので、これからは自助努力が必要となります。自分たちが無理なく続けられる貯蓄額のうち、少ない額でも良いので今から老後資金対策に振り分けると効果的です。年金の支給開始年齢が引き上げられると想定して、定年退職後でも一定程度は働き続けられるような方法や環境を整えておくのも一つだと思います。

(2)老後の生活に大切な3つのこと

「健康」「生きがい」「お金」の3つは、老後の生活を送る上で大切なことであり、どれか一つでも崩れてしまうと、その後の人生を幸せに過ごすことは難しくなってしまいます。この中で、特に重要なのは「お金」であり、老後の健康を維持し、生きがいを見つけたり続けていく為の資金作りを今から始める必要があります。

4.まとめ

今、老後の生活費は約2,000万円必要との金融庁の報告書が話題になっていますが、多くの人は約2,000万円もかからないと思っていませんか。現行の年金制度を維持していくのは難しい状況の上、高齢化の影響で日本人の平均寿命は男性81.25歳・女性87.32歳となり、過去最高を更新し続けています。医療水準や健康意識の向上などが主な要因ですが、今後も平均寿命は延び続けていくと想定できるので、約2,000万円では足りない可能性が極めて高いです。それでは、いくら準備すれば良いのでしょうか。その答えはみなさん一人一人違うので、一般的な金額を根拠に準備するのは適切ではありません。まず、みなさんが行うべきは自分の場合は老後資金がいくら必要になるのかを把握することです。それを基に、老後資金をどのような計画と方法で貯めていくかを考え、実行して行くことが重要です。老後資金に関しては、このように考えてみてはいかがでしょうか。

2019年10月26日
text by 久保田 正広
FPバンク

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