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2019.6.4
住宅相談

住宅ローン ボーナス払いの是非

ローンのボーナス払いは、月々の返済を増やさずに大きな買い物のできる魅力的な制度ですが、住宅ローンの場合に利用して良い制度なのかについて、長期的な視点に立って解説していきます。

1.住宅ローンでボーナス払いを使う理由

(1)月々の返済を無理のない金額にコントロールしたい人

住宅ローンにおいてボーナス払いを使いたい人に理由を聞くと、「月々の住宅ローン返済額を無理のない金額に抑えたいから」というケースが多いようです。
住宅購入前の家賃をこえない金額など、ご自身で設定した金額をもとに、月々返済したい額から逆算して、残りをボーナス払いに回すという使い方です。

(2)月々の返済では足りない人

次に多いのは、ボーナス払いを利用しないと月々の収支が赤字になってしまうケースです。
(1)は「意識的に」無理のない金額に抑える場合ですが、こちらは借りたい金額について、月々の返済だけにすると生活費と合わせた支出が月々の収入を上回って赤字になってしまうという場合です。
もう1ランク上の予算で購入する住宅を選びたくなった時によく見られるケースです。

2.ボーナス払いを使ってはいけない人

(1)ボーナスの金額が一定ではない人

ボーナスは会社の業績や個人の成績に連動しているケースが多く、毎年の支給金額にバラツキがある方は多いと思います。この場合、順調に業績や成績が推移していればよいですが、例えば35年という長い期間で考えたとき、自信を持って大丈夫と言えるでしょうか?
ボーナス払いは年2回、あらかじめ決められた、かなり大きな額の返済が求められます。ボーナスが少なくなった年に、やりくりは可能でしょうか?
今は大丈夫かもしれないけれど、お子様の大学進学と重なったら等々…
厳しい状況は想像に難くないと思います。

(2)ボーナスをもらえる期間が住宅ローンの返済期間より短い人

住宅ローンの返済期間を定年退職以降にも設定しているような場合や、将来転職を予定しているような場合も、ボーナスが無い定年退職以降や、転職後にボーナスが今より少なくなった場合には、返済に困ることが容易に想定されます。

3.まとめ

一般的にボーナスは月例給与より不安定な収入なので、それに20~35年という長期にわたる、数千万円もの高額な借金の返済の多くを依存するのは、将来のライフプランをとても不安定にする要因となります。
ボーナス払いによる返済を「月々の生活が楽になる」「高い予算で物件が選べる」といった理由で簡単に選んではいけません。
ボーナス払いを使って良いか、どれくらい使っても良いかは、自分の働いている会社や自分のライフプランから、慎重に考えてみることをお勧めします。

2019年6月4日
text by 久保田 正広
FPバンク

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