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2020.6.11
保険・学資・年金

保険相談パーフェクトガイド!失敗しない相談先の選び方

こんにちはFPバンク編集部です。
いざ保険の相談をしようと思っても、保険ショップのような大手の相談窓口から個人の保険営業マン、ファイナンシャル・プランナー(FP)まで、今ではさまざまな相談先がありますよね。

また、相談料もほとんどは無料なのに、まれに有料の相談窓口もあって、同じ保険の相談なのに、何が違うんだろう?と疑問に思った経験はありませんか?

確かに、相談先を選ぼうと思ったときに、取り扱っている保険会社の数だけでなく、相談に乗ってくれる人の資格や経験の差、また、保険以外にも相談できるのか、など選ぶポイントは多いため、何をもって「自分にとってベストな相談先」なのか、なかなか分からないですよね!

しかしご安心下さい!この記事は保険相談パーフェクトガイドです!「保険の相談先を選ぶ時のポイント」「失敗しない相談先の選び方」「保険を相談する前に知っておきたい予備知識」など、「保険の仕組みや種類」から「保険相談の裏話」まで、はじめて保険の相談をする初心者の方にも、わかりやすく解説してあります。

そのため、「保険の知識は全くのゼロ」だったあなたが、この記事を読み終わる頃にはきっと「自分にベストな相談先」を選び、「安心して保険の相談ができる」状態になっているはずです。

ぜひ、「保険相談のバイブル」として、実際に保険の相談をする前に読んでいただければと思います。

目次

1.保険の相談、どんなポイントを基準に選んだらいい??

人生100年時代。あらゆるリスクに対して完璧に備えようと思ったとき、全てのリスクを保険で賄おうとすると、膨大な保険料になってしまいます。

ですので、自分に合った保険を「過不足なく準備しよう」と思っても、どこに相談したらいいのか、なかなか分かりませんよね?

保険会社の営業マン、保険ショップ。最近では銀行や郵便局でも保険の相談をしています。また、保険会社には属していない独立系のファイナンシャルプランナーなどもいて、選択肢は多様化しています。

また、相談料も無料のところもあれば有料のところもあり、「本当に自分に合った相談先を選ぼう」と思っても、何を基準に選べばいいのか、本当にそれであっているのか、なかなか判断に困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事には、自分にとってベストな保険の相談先を選ぶためのノウハウが詰まっています。また、いざ相談に行って失敗しないためにも「これだけは押さえておきたい」保険の基礎知識も一緒に学べるような内容になっております。

是非、保険の相談に行く前に、この記事を一読してから行かれることをお勧めいたします。

2.保険の相談をする前に知っておくべきこと①(保険のしくみと必要保障額)

まずは保険の相談をする前に、「最初に知っておくべきこと」を4つ、まとめました。

(1)そもそも保険とは何か

そもそも保険とは何でしょうか。保険の仕組みとは、病気や事故など万一の際に多額のお金が必要となってしまった場合、加入者同士から集めた掛け金の一部を、実際に万が一ケースが起こってしまった方に分け与えよう、という相互扶助制度です。ですので、万が一さえ起こらなければ当然必要ありませんし、万が一のことが起こったとしても、それを賄えるぐらいに十分な蓄えがあれば必要ない、そういう性格のものです。

(2)日本は手厚い社会保障に恵まれている国

さて、相互扶助制度と言うと、日本という国は世界にも稀に見る、社会保障が手厚く備えられている国のひとつです。 国民全員が健康保険に加入していて、 病気や怪我で病院を受診する際は、実際にかかった治療費の「3割負担」で治療を受けられます。

また、多額の治療費がかかってしまった場合でも、「高額療養費制度」と言って、ご自身の収入によって、毎月の治療費の上限が決まっています。

さらに、会社員や公務員の方は、病気や怪我などで仕事を休んだ際、給料の60%が支給される、「傷病手当金」という制度もあります。

また、最近は先行きが怪しいと言われつつも、国民全員が「年金保険」に加入しているため、老後の年金が支給されるだけでなく、事故によって障害を負ってしまった場合の「障害年金」や、家族を残してなくなってしまった際の「遺族年金」なども支給されます。

ただし、これらのほとんどは自己申告制になりますので、きちんと制度を理解し、該当する際は忘れずに申告することが必要です。

〈関連コラム〉ズバリ解決!生命保険の見直しの6つの「鉄則」!

(3)我が家に必要な保障は?

これらの手厚い社会保障制度を使ってもなお、万が一の際、お子さんの教育資金や将来の生活資金が心配な場合、まずはあなたのご家族に必要な保障額はいくらかを計算しましょう。

ご自身に必要な保障額は、これからお子様の教育や将来の生活資金に「実際にかかるであろう費用」から「社会保障制度で受けられる保障額」を引いた残りの額です。詳しい計算方法についてはこちらの記事をご参照ください。

〈関連コラム〉ズバリ解決!生命保険の見直しの6つの「鉄則」!

(4)自己資金や親族のフォローはある?

必要な保障額が計算できたら、まずは保険に加入して保障を検討する前に、ご自身の資産がいくらぐらいあるかを確認しましょう。

すでに「お手元の資産」が「万一の際に必要な資金」を上回っていれば、わざわざ保険に加入する必要はありません。

また、ご家族やご親戚、もしくはご友人の金銭的なフォローが見込めるかどうかも重要です。周りの方からの援助で必要な資金がまかなえるのであれば、やはり、保険に加入する必要はないでしょう。

3.保険の相談先、選ぶポイント

それでも必要な保障額にお手元の資産が足りなかった場合に、はじめて、保険の加入を検討しましょう。保険の加入を検討する際に相談する先はいくつかありますが、相談先を選ぶ際のポイントをいくつかまとめてみました。

(1)相談先

①保険会社の営業マン

まずは個人で営業活動をしている保険会社専属の営業マンです。 会社のエントランスでイベントを開催していたり、お昼休みに声をかけられたりしたこともあるのではないでしょうか。

もしくは、親戚がいわゆる保険のおばちゃんをやっていて、親族はみんなおばちゃんから保険に加入している、などもこのケースです。

メリットとしては、取扱保険会社が自社の一社のみなので、保険の内容に詳しく、ときに「裏技的なテクニック」も教えてくれたりします。また、何かあった際のアフターフォローも手厚く、 分からないことがあった時の相談しやすさも、ピカイチでしょう。

デメリットとしては、自社の商品しか取り扱うことができないので、 ラインナップが少なく、他社商品との比較ができないことです。

②保険代理店

いわゆる保険ショップのことです。メリットは何と言っても、5社程度から40社以上など、豊富な保険会社のラインナップから、ご自身の希望にあった保険商品を選ぶことができる点です。

地域密着型から全国展開しているようなショップまで様々で、 豊富な保険知識をもとに相談に乗ってくれます。

デメリットとしては、取り扱いの保険会社が多すぎるがゆえに、それぞれの保険にはあまり詳しくない可能性もあり、また、担当者によって知識や経験などのレベルがまちまちの可能性もあります。

③保険を扱っている独立系FP

FPとはファイナンシャルプランナーのことです。ファイナンシャルプランナーとは一言で言うと「お金に関するスペシャリスト」です。FPになるには、国家資格の「ファイナンシャルプランニング技能検定」 で合格する必要があります。

さらに、国際資格である AFP (アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)やCFP( サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー) に関しては、資格を取得した上で、さらに資格自体に有効期限があるため、常に新しい情報をインプットして資格を更新する必要があります。

FPは保険だけでなく不動産、税金、年金、住宅ローン、資産運用、相続など幅広くお金に関しての相談をすることができますが、保険の販売の資格を取って、実際に保険を取り扱っている FPもいます。

世に言う FPの9割はどこかの保険会社や証券会社、銀行、不動産会社などに属している、いわゆる 企業系FP です。企業系 FP は当然、自社商品の販売を目的に営業活動を行っています。

一方で、まれに独立系 FP と言われる、どこの金融機関にも属していない、独立して相談業務を行っている FP もいます。独立系 FP はどこの金融機関にも属していないため、どこかの保険会社に偏った 保険商品を提案することはありません。

独立系 FP に相談するメリットとしては、ライフプラン全体からそもそも保険が必要かどうか、という観点から、自分に必要な保険のアドバイスをもらうことができます。

また、 幅広い金融商品を取り扱っているため、保険以外にはどのような選択肢があるかという観点でも相談することができます。

一方、デメリットとしては、 保険ショップほど取り扱っている保険会社が多くないため、選択肢が絞られてしまうことや、取扱っている保険商品以外に関しては、あまり詳しくなかったりすることです。

また、相談するFPの知識や経験によって相談のレベルが変わってしまうことも挙げられるでしょう。

④保険を扱っていない独立系FP

また、 独立系 FP の中には自分では保険商品を販売せず、相談料で生計を立てている FP もいます。

そういった FP に相談するメリットは、 自分が売りたい商品がありませんから、どこかの保険商品に偏ることもなければ、保険が必要でなかった場合、「必要ありません」とズバッと言ってくれることです。

デメリットとしては、そもそも保険を取り扱っていないため、知識に乏しいことがあること、また最新情報を知らない場合もあります。

さらには、 いざ保険に加入しようと思った場合、どこか他に保険を取り扱っている窓口に申し込みに行かなければなりません。また、 公正中立なアドバイスをしてくれる可能性がある一方で、相談料がかかります。

相談料に関しては様々ですが、一般的に1時間1万円 で1回の相談に1.5時間、相談回数は2回程度かかることが多いようです。

(2)アクセス

仕事帰りに相談に寄りたい場合は、職場の近くや帰り道沿いにある相談窓口が便利でしょう。また、お買い物ついでに気軽に立ち寄りたい場合は、ショッピングモールや路面店の保険ショップなどが気軽に入りやすく、相談しやすいでしょう。

(3)営業時間・定休日

最近はお仕事帰りのご相談に対応した、遅くまでご相談を受け付けている窓口も増えています。また基本的には土日営業している店舗が多いのですが、保険会社直販の窓口などは土日がお休みのこともあります。

ただその場合でも、事前に予約を入れておけば対応してくれることも多いそうなのでチェックしてみましょう。

(4)店舗形態

保険の相談は、ご家族の思いや身体のことなど、センシティブな情報をお話しする場合もあります。もし周りが気になるようでしたら、オフィスビルなどに入っている相談窓口を利用するのも良いでしょう 。

また、オフィスビルなどでは敷居が高くてちょっと入りにくいなぁという方に関しては、ショッピングセンターや路面店などの方が気軽にお店に入りやすいでしょう。

(5)付帯設備

車でご相談に来られる方は駐車場の有無を確認しておきましょう。郊外の路面店などでは目の前に駐車場を備えているところも多くありますが、都心部だと近くの駐車場を確認しておいた方が良い場合もあります。

ショッピングモールなどに併設のショップでは駐車場割引が利く場合もありますので確認しておきましょう。

また、キッズルームやベビールーム、最近は授乳室まで備えているショップもあるようです。小さなお子様をお連れの場合は事前に確認しておくと良いでしょう。

(6)スタッフ・資格

どんなスタッフがいるかは事前にホームページなどで確認しておくと良いでしょう。個性あふれるスタッフさんを見て、「なんとなくフィーリングが合いそうだな」みたいなのも意外と大事だったりします。

また、女性特有の病気に関する相談をする場合などは、やはり女性の方が安心できますよね。女性スタッフに対応をお願いできるかなでも事前に確認しておくと良いでしょう。

さらに、保険以外も相談したい場合は、相続診断士や住宅ローンアドバイザーなど、スタッフさんがどのような資格を持っているかも確認しておくと良いでしょう。

(7)取扱い会社

取扱会社に関しては多いに越したことありませんが、最近は各社様々な保険商品を発売しているため、ある程度の数を取り扱っていれば必要な範囲を十分カバーできることもあります。

また、すでに気になる保険商品があるのであればその保険商品を扱っているかどうかは大事になりますし、自分の相談したい分野に関して強いかどうか、というのも選び方の一つです。

(8)訪問・オンライン対応

保険ショップなどでは来店型がメインですが、 保険会社の営業マンや個人 FP などは、会社やご自宅まで訪問で相談を受けてくれるところも多いようです。

また最近では、初回の相談は来店型ですが、2回目以降はご自宅での相談に対応してくれる保険ショップも多いので、訪問に対応しているかどうかも確認するとよいでしょう。

また最近では電話やメール、さらにはオンラインでの相談に対応してくれる窓口もあるそうなので、事前に確認するとよいでしょう。

4. 保険の相談をする前に知っておくべきこと②(保険の種類)

次に、 どこに保険を相談しに行くかが決まったとしても、全く予備知識ゼロでは、話の内容が理解できず、相手の言いなりになってしまう可能性があります。

ですので、ここで最低限の保険に関する予備知識をつけて、相談の時間をより有意義なものにしていきましょう。

(1)生命保険と損害保険(実損填補)

生命保険と損害保険の違いです。実は生命保険と損害保険では根本的に考え方が違うのです。どのように違うのか例を挙げて考えてみましょう。

保障額1,000万円の生命保険に加入されている方が亡くなった場合、亡くなるまでの治療費にいくらかかったかに関係なく、1,000万円全額が支払われるのが生命保険の考え方です。

これに対し、1,000万円の火災保険に加入していた方の家が燃えてしまいました。新しく家を建てるのに800万円かかったとすると、火災保険で支払われる金額は800万円です。

これは「実損填補」と言って、 実際にかかった金額を補填するという、損害保険特有の考え方です。

ですので、仮に生命保険に保障額を大きくかけすぎていたとしても、万が一の際は全額が支払われますが、損害保険は大きな保障額をかけすぎた場合、実際の損害額までしか払われないので、生命保険以上に必要な保障額ぴったりになるように保障を計算する必要があります。

(2)生命保険のしくみ

それでは、生命保険の3つのしくみから解説していきましょう。

① 定期保険

定期保険とは、あらかじめ決まった期間だけ、保障を準備するという考え方の保険です。
特徴としては、

  • 掛け金が安い
  • 掛け捨て
  • 更新すると保険料が上がる

などが挙げられます。

② 養老保険

養老保険とは、一定の期間保障を準備して、満期になった時、保険金額と同額の満期保険金を受け取れるタイプの生命保険です。
特徴としては、

  • 積立て
  • 保険料が高い
  • 積立てた金額より多くの満期保険金が戻ってくる

などがあります。

③ 終身保険

終身保険とは、その名の通り一生涯の保障を持てる保険です。
特徴としては、

  • 保障が一生涯
  • 積立のものであれば 、払込満了時に解約すると積立てた金額がほぼ戻ってくる、もしくは増えて戻ってくることがある

です。

この辺りの内容は、別のコラムでも詳しく扱っているので、参考にしてください。

〈関連コラム〉これだけ押えておけば大丈夫!!生命保険の選び方ガイド

(3)生命保険の種類

次に生命保険の種類についてお話ししましょう。

①生命保険

いわゆる死亡時の保障です。亡くなってしまった場合、もしくは寝たきりなど高度障害の場合に保険金が支払われます。

②医療保険/女性保険

いわゆる入院保険です。1日入院するといくら、1回手術をするといくら、というものがベースになっていて、他にも通院したらいくら、先進医療を受けたらいくらなどの特約がつけられます。

さらに、女性特有の病気にかかった場合に、通常の保障額にプラスして給付金が支払われる特約がある医療保険のことを、女性保険と言います。

③がん保険

がんと診断されたら一定のまとまった額が支払われる保険です。この保障をベースに、がんの治療で入院したらいくら、がんの手術で入院したらいくら、放射線治療をしたらいくらなどの特約をつけることもできます。

④ 学資保険

お子さまの教育資金を準備するために加入する保険です。一般的にお子様が小さいうちにしか加入できず、お子様の教育ステップに合わせてお祝い金が支払われるタイプが多いです。

ご両親に万が一の場合は、それ以降の保険料の支払いが免除になります。それに対して、仮にお子様がなくなってしまった場合は保険金が支払われます。

⑤個人年金保険

将来受け取れる公的年金を補うものです。 中長期の運用を目的とし、コツコツ積み立てていくことで将来に備えます。

⑥変額保険

変額=額が変わる、いわゆる運用タイプの保険です。保険会社が設定したいくつかの投資信託の中から自分に合った商品を選択し、保険料とともに積み立てていきます。 運用商品ですので当然リスクがあり、元本保証はありません。

(4)損害保険の種類

次は損害保険の種類を見て行きましょう。

① 火災保険

主に住宅の保障にかけるものです。 火災保険の中に、「建物にかける火災保険部分」と、「家財にかける火災保険部分」があります。

また、地震による火災などの場合に備えて、地震保険を追加でつけることもできます。地震保険の中にも、「建物にかける地震保険部分」と、「家財にかける地震保険部分」があります。

ちなみに、地震保険の保険金額は、「火災保険の保険金額の半額」までしかかけることができません。そのため、地震による火災の場合は、住宅を再建築するのには保障額が足りず、手出しが発生する場合もあります。

最近では、その不足分を補うために、「地震火災特約」と言って、「地震での火災でも、火災保険の保険金額の上限まで保障」してくれる特約を付けることもできます。

② 自動車保険

自動車を所有した際に強制で加入する自賠責保険とは別に、任意で加入する保険のことです。主に自動車を運転中、他人に怪我をさせてしまった場合や他人の物を壊してしまった場合に対して補償されます。

③ 個人賠償責任保険

他人にうっかり危害を加えてしまった場合に、その賠償金として支払われるものです。火災保険や自動車保険の特約として付けることもできます。

④ 旅行保険

旅行中に物を壊してしまった場合や、物をなくしてしまった場合などに保障される保険です。また、海外旅行中の病気や怪我の治療費をサポートしてくれるものもあります。

⑤ 傷害保険

突発的な事故や怪我による損害を補償するための保険です。「傷害死亡3,000万円」とあった場合、交通事故や他人からの傷害による死亡はカバーしてくれますが、病気で亡くなった場合には保険金は支払われません。

5.「無料」保険相談の仕組み

次にどうして保険の相談は無料でできるの?と気になっている方のために、 保険の仕組みについて簡単に解説します。

(1)保険料の行く先

まず、あなたの支払った保険料は、保険会社の中で、いくつかの別のお財布に仕分けられます。

①保険関係費

万一の際の保険金の支払いなどのためにプールしておくお金です。

②維持管理費用

保険商品や保険会社を維持するために使うお金です。

③販売手数料

保険募集人に支払われる報酬です。

(2)手数料は悪か?

あなたの支払った保険料のうち、一部のお金は保険募集人つまり、保険ショップや保険を扱っているFPの収入源になります。このような話を聞くと、保険には無駄なコストがかかっているという風に感じるかもしれませんが、果たして本当にそうでしょうか。

① 中華料理屋で例えると

例えばあなたが中華料理屋に行きチャーハンを食べたとします。中華料理屋は、チャーハンを作るために「材料を仕入れ」、お店の「家賃」を払い、もし食中毒が出てしまった時のために「事業保険に加入」し、よりチャーハンが美味しく見えるように「プロの写真家にメニュー作成を依頼」します。

この中華料理屋のケースと保険のコストを比較してみると、万一の時の「事業保険の保険料」は「保険関係費」にあたります。

また「仕入れの金額」や「家賃」は「維持管理費」に相当しますし、「プロの写真家に払った料金」は、「保険募集人に払った販売手数料」に相当します。

② 適正利潤は正しい経済の仕組み

保険の販売手数料に関しては、難しく複雑な保険商品をお客様のニーズに合わせて提案し、分かりやすく説明し、ご理解・ご納得頂いた後、加入のお手続きのお手伝いもします。

すなわちこれらの相談から始まる販売活動に対する適正な対価なのです。適正な対価は適正な経済を生み出し、経済を活性化させます。

あなたのお給料も、誰かの「ありがとう」の形ですよね?保険の販売手数料も全くそれと同じ経済の仕組みになっているのです。

③ 有料相談は手数料の二重払い?

そう考えると、実は保険の有料相談はお客様からすれば、手数料の二重払いが発生しているということにもなります。それは、払っている保険料の一部に販売手数料が含まれ、さらに有料相談の相手に相談料を払っているからです。

ですので、有料相談の公正中立なスタンスは十分に相談料を払う価値がありますが、その金額に関してはあまり高額でなく、販売手数料のシステムを踏まえた、適正な金額であることが望ましいでしょう。

(3)正しい保険の選び方

ここまで保険の仕組みや種類、保険のカラクリをお話ししてきました。では、正しい保険を選ぶにはどのように考えたらいいのでしょうか。

① 必要な保障額とトータルコスト

まずは、あなたのご家族にとって必要な保障額をしっかりと計算してください。保険は過剰に加入していても無駄な保険料になってしまいますし、逆に保障が足りなければ全く意味がありません。

必要な保障額を過不足なく補うことが大切です。さらに、毎月・毎年の保険料だけでなく、保険料を払い終わる時点までの「保険料総額」から、「解約して戻ってくる金額」を差し引いた額、いわゆる「トータルコスト」を計算し、必要な保障に対して保険料が適正であるかどうか、他の保険に比べて割安か割高かを計算することが大事です。

② 他の金融商品との比較

また、大きな保障を得ようと思った場合、すべてを貯蓄タイプの保険で補おうとすると保険料がものすごく高額になってしまうため、「掛け捨ての保険プラス資産運用」をセットで考えることで、トータルコストを抑えることもできます。

これに関しては資産運用をどのような商品でどのぐらいの期間、いくらずつ積み立てるかなどによってもパフォーマンスが変わってきますので、ライフプランに合わせてしっかりした資産運用計画を立てることが重要になってきます。

このように保険単独ではなく、他の金融商品との組み合わせも考えた、総合的な判断をするとよいでしょう。

③ 正しいサービスには適正な対価を

無料の相談・有料の相談、それぞれメリット・デメリットはありますが、無料の相談では最終的に保険商品を販売することが目的ですから、常識的に考えて、保険商品を提案されることは避けられないでしょう。

さらに相談そのものが無料のところから利益を生み出すわけですから、保険募集人にとって有利な「手数料の高い商品」を提案される可能性も否定できません。

本当に自分に必要な保障を適正な価格で加入しようと思った場合、自分でトータルコストや他の金融商品も含めた総合的な判断をするか、 もしくは適正な対価を支払って客観的な視点から判断してもらうことも一つの方法でしょう。

無料には無料なりのカラクリがあるのは、きちんと肝に銘じておきましょう。その上で裏技的な方法にはなりますが、無料の相談で保険の提案を受けた上で(できれば2か所以上で)、その提案書を持って有料相談を受けるという方法もあります。 手間暇はかかりますが、あなたにとってベストな提案に出会える可能性はグンと上がるでしょう。

6.保険相談の「極意・4箇条」

最後に、失敗しない保険の相談方法の「極意」をまとめます。

(1)担当者を信用しすぎない

相談に乗ってくれた担当者も人間ですので、浮き沈みもありますし、本人の特殊事情もあります。 ビジネスであなたに接している以上、あなたに気持ちよく接してくるのは当たり前です。

いい人だからこの人から加入しようという理由だけではなく、きちんと説明が合理的かどうか、自分のライフスタンスやライフステージに合っているかどうか、しっかりご自身で判断をしてください。

(2)自分でも責任を持って検証する

上記①に通ずる部分でもありますが、提案された内容を自分でもきちんと計算し、その上で自分に適切な保証になっているかどうか、しっかり確認をしてください。

相談してくれた相手はあなたが自分のところで保険に加入してくれることを期待しているので、基本的に保険に加入しない方向には導くことはありません。

保険は加入した後に短期で解約すると、払い込んだ金額に対して戻ってくる金額が極端に少なく、損をしてしまうことも多いので、 加入する前にきちんと自分で検証することが大切です。

めんどうだからといって、なんでもかんでも人任せにしてはいけません。

(3)相性やスタンスも大事

とは言っても、保険は一度加入したら長く続けることを前提とした金融商品です。

加入時にお世話になった担当者さんとは、その後長きにわたりお付き合いが続く可能性が高いので、 担当者さんが今後も自分のことをしっかりサポートしてくれるかどうか、信用できる人かどうかという観点も、実は大事です。

保険の複雑な仕組みを20年後まで覚えていられる人はほとんどいません。ですので、 しっかりとした知識を持ち、かつ、いざという時は私のためにしっかりとサポートしてくれる人かどうかを見極める目も大切です。

(4)正当な対価を払う

無料相談であろうが有料の相談であろうが保険に加入した際、保険料の一部に販売手数料が含まれているのは仕方がありません。

であれば、無料相談の特性を利用して 保険のプロに徹底的に相談に乗ってもらう方がいいこともありますし、保険以外の金融商品も含めて提案を受けたい場合は、独立系の FP に相談するのも良いでしょう。

また、客観的な意見を聞くために有料相談を受けるのも有意義だと言えます。いずれにしてもそれぞれの相談の仕方をきちんと自分で理解した上で、自分に合った相談方法を選んでください。

2020年6月11日
text by 久保田 正広
FPバンク

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