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2019.6.4
保険相談

高額医療費時代!病気別医療費と国の補償制度を徹底解剖

高額な医療費がかかってしまうとどうなってしまうのだろうか。あまり考えたくはないですが万が一は突然訪れるもの。国の保障も理解し、不安な気持ちを解消しましょう。

1.病気の治療費って実際どのくらい掛かるの?

今まで大きな病気にかかったことはないから病気の治療費の想像がつかない。高額療養費制度という言葉は聞いたことあるがよくわからない。入院費や治療費が心配で入る医療保険って必要?必要ない?そのような漠然とした不安を解消します。

(1)がんの治療費

日本人で生涯に2人のうち1人はかかると言われているがん。がんになってしまうと非常に高い治療費がかかってしまうと想像される方が多いのではないでしょうか?
がんの治療にかかる1年間の負担額(入院費、外来費用等)は健康保険適用後平均86万円。このうち高額療養費などで還付される金額は平均24万円となっているので健康保険や高額療養費が適用できない実質負担分は差し引き62万円です。もちろん病状により長期入院や高額な治療費がかかる場合もあります。

(2)高額療養費制度とは

高額な治療費負担となった場合、健康保険の制度には高額療養費制度というものがあります。これは同じ月(1日から月末まで)にかかった治療費の自己負担額つまり3割負担分が高額になった場合、一定の金額を超えた分が払い戻される制度の事です。※1

年収により上記一定の金額は変わりますが、年収約370万円~770万円の方の自己負担額は月8~9万円程になります。
70歳未満の方で、治療費が高額になることが事前にわかっている場合には、限度額適用認定証を病院窓口に提出することで、一月あたりの支払額が自己負担分までになります。

出典〉全国健康保険協会 高額な医療費を支払ったとき
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150 閲覧日:2019.5.19

2.健康保険が効かない治療とは

(1)先進医療

医療保険などの特約で先進医療特約などがありますが、先進医療とは簡単に説明すると病院で治療として認められていますが治療費に関しては、健康保険は適用できないので全額自己負担ということです。治療種類に関しては令和1年5月1日現在で94種となっています。※2主にどんな治療に必要でどれくらいの費用が必要なのか?実施件数の多い順を3位まで見て見ましょう。

1位 多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 約55万円 約11,000件/年
これは主に白内障や老眼治療で使われます。

2位 前眼部三次元画像解析 約3,700円 約6,700件/年
眼科疾患をより詳しく解析、診断する為に使われます。

3位 陽子線治療 約270万円 約2,000件/年
がんの治療に使われます。全てのがん対象ではありません。

現在の先進医療は今後健康保険の適用範囲になる可能性もありますので、種類や数は変化していきます。

出典〉厚生労働省 先進医療の概要について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/
index.html
 閲覧日:2019.5.18

(2)自由診療

先進医療の他に自由診療というものがあります。治療費についての考え方は先進医療と同じく、全額自己負担です。先進医療と何が違うのかというと先進医療は、厚生労働省で認められており自由診療は認められていません。また自由診療と先進医療を併用することを混合治療といいます。混合治療は2019年現在の医療保険制度では原則認められていません。

3.どうやって備えればいいの?

(1)備える金額

上述したがんの場合の治療費の平均が86万円だとすると目安として100万円ほどの備えがあればよいと言えるかもしれません。しかし、先進医療などの費用や病気で休業中の収入減少まで加味すると100万円だけでは足りないと言えるでしょう。一般的には年収の3年分ほどの備えがあれば当面の生活費や入院や通院などの医療費を賄うことができると考えられます。

(2)備える方法

流動性を確保する為に治療費として預貯金で備えるのも良いですし、今はあまり貯金がないという方、貯金だけでは心配という方は保険で備えるのも一つの方法です。保険は多くの種類があり、入院すると保険金が受け取れるもの、がんになると一時金を受け取れるもの、収入の補填として毎月お給料のような形で受け取ることができるものなど様々です。

4.まとめ

まずは病気になってしまった際にどのくらいのお金がかかるのか、自分で用意できるのはいくらぐらいかということを考えてみましょう。そのうえで不足分があるのであれば保険で備えてみてはいかがでしょうか。保険にも様々なタイプのものがあるためご自身や配偶者の方の働き方、今後のライフプランを加味したうえで最適なものを選びましょう。

2019年6月4日
text by 久保田 正広
FPバンク

 

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