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2019.10.11
保険相談

女性目線で考える「離婚の時に必要な保険」はこれだ!

離婚にまつわるお金のこと。子どもの未来。仕事と子育てのバランス。住まいの問題。たくさんの角度からお考えになると思います。なかでもとりわけ複雑でわかりにくいのが、保険のこと。今回は離婚した場合の保険について、女性側の観点から考えてみたいと思います。

1.離婚と保険

(1)いま加入している保険は?

①自分で加入している保険

保険には3人の登場人物がいます。

  • 契約者:誰の名義か、お金を払っている人
  • 被保険者:保険の対象となっている人
  • 受取人:保険の対象の人に何かあった場合、お金を受け取る人

です。

このうち、名義が自分で対象も自分の保険に関しての手続きは簡単です。
受け取る人を夫からお子さんやご両親に変更するだけで大丈夫です。

②夫名義で加入している保険

よくあるこのケースは少し複雑です。

つまり、名義は夫で保険対象は自分、受取人は夫というケースです。

名義は夫でお金を出しているのも夫であるということは、離婚後のあなたは家族に対する補償を失ってしまいます。この場合、契約者変更をして名義を自分にしてしまえばこれまでの保険を生かすことができます。

ただし、貯蓄性の保険を名義変更した場合、解約すると戻ってくるお金(解約返戻金といいます)相当額を夫から受け取ったことになりますから、資産分割の際は注意しなければなりません。

また、いったん夫名義の保険を解約した上で、自分で新しく加入しなおすという手もあるでしょう。

ただしその場合には、保険加入した当時よりも年齢がアップしているでしょうから、同じ内容の保険でも、保険料は高くなるケースがほとんどです。

また、現在持病があったり病院に通っていたりすると、新たに保険に加入できなくなったり、加入できても割増の保険料を払う必要が出てくるなど、不利な条件になってしまうこともあるので注意が必要です。

③学資保険

夫の名義なのか自分の名義なのかとは別に今後、どちらが子どもを育てていくのかによって、どちらの名義に変更するのかが変わってきます。それによって手続き方法が変わってくるので、まずは先に養育権をどちらが握るのか、養育費はどちらがいくら払うのかについても決めておかなければなりません。

(2)万一のとき

あなたに万一のことが起こった場合、公的なサポートも含めて現在加入中の保険をどうするか考えなくてはいけません。そうでないと、必要以上に保険に加入してしまい、無駄なお金を払うことになったり、いざという時に全く役にたたないことも。

ですので、ここではまず公的な保障である遺族年金についてみてみましょう。

①遺族基礎年金

自分に万一のことが起こった場合、国民年金に加入していれば、お子さんは遺族基礎年金を受け取れます。子ども2人の場合は、だいたい年間100万円程度です。

②遺族厚生年金

あなたが厚生年金に加入していれば、万一の際、お子さんは遺族基礎年金に加えて、遺族厚生年金も受け取ることができます。ただし、金額は本来年金として受け取るはずであった額の半分程度です。私が何年後に亡くなった場合はいくらもらえるのか、など詳しい金額や制度に関しては、年金事務所にご確認ください。

(3)働けなくなってしまったとき

①高額療養費

病気やけがで入院や手術などを受けた際、一か月の医療費の上限を設けてくれる制度です。ご年収にもよりますが、だいたい月の上限額は10万円程度です。この上限を超えた金額は申請をすることで後から返ってきます。また、入院予定が決まっている場合などは事前に申請することで、一か月の支払額を上限までで済ませることもできます。

②傷病手当金

病気やけがで連続して3日以上仕事を休んだ場合、申請すれば4日目からは給与の6割相当額が受け取れる制度です。ただし、この制度が使えるのは会社員や公務員の方のみで、自営業の方など国民健康保険の方はこの制度を利用できません。
また、いつまでも受け取れるわけではなく、最長でも1年半までしか受け取れません。

2.まとめ

いかがでしたでしょうか。離婚を検討する際は、子どもの心情、子どもの未来、自身の仕事、働き方、家事と仕事と子育てのバランス、実家に戻るか否か、地元の友達の理解や世間体など、考えることを上げ出したらキリがありません。

また、その中の保険ひとつ取ってもこれだけ考えることがあります。

平成28年度の婚姻関係事件数* によれば、離婚する女性の年齢で最も多いのは35歳~39歳。その次に多いのが40歳~44歳だそうです。ちょうど女性としても深みが増してくる時期ではないでしょうか。

〈出典〉* 裁判所 司法統計「婚姻関係事件数  夫の年齢別妻の年齢別」
http://www.courts.go.jp/app/files/toukei/307/009307.pdf
閲覧日:2019.9.16)

多様化の時代と言われる昨今。そんな時代を生き抜くあなたはどんな選択をされるのでしょうか。

このコラムがあなたの選択の一助になれば幸いです。

2019年10月11日
text by 久保田 正広
FPバンク

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