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2020.5.11
資産運用・投資

新型コロナウイルスによる株価下落、あなたの資産運用に今できること

新型コロナウイルスの蔓延による世界的な株価下落。iDeCoやNISAをきっかけに投資信託を始めた方にとっては初めて経験する大きな下落相場。「やっぱり運用なんてやめた方がいいのかしら。」と迷いが生じていませんか?でもこんな時だからこそ出来ることがあるのです。

1.あなたが投資している資産は何か確認しましょう。

①安定資産に投資していたら・・・

公的年金の補完、老後のための資産形成として推奨されているiDeCoやNISA、もう初めている方が多いのではないでしょうか?
そんな方たちの中にはそもそも株式に投資していない、もしくは投資割合で株の比率は少ない投資信託や債券運用メインの投資信託、定期預金で運用している方もいらっしゃるでしょう。そんな方は株価が割安になっているこの機会に、株式での運用割合を増やしていっても良いでしょう。そもそもこういうことが起こるから安全資産にしたという方は現状大きな損失はなく良かった、ということになるのでしょう。ですが、株式の過去の動きをこの機会に是非知っていただいて、今後の資産運用の参考にしていただけたらと思います。

②株に投資していたら・・・

まず、株式はリスク資産であること。自分の投資している投資信託はこれくらいの変動があるものだと理解をすることが大切です。株式投資というものは資産を大きく増やすことが出来る反面、このような状況では大きく減らすこともあるということです。株式とは不安心理が働くとさらに大きく下げてしまうこともあります。また、このような状況下でも反発をする場合もあります。4月に入ってからは株価が上昇していますね。こういった場面を不況下の株高と言いますが、これは半年~1年後に業績が回復することを織り込んでいるのです。例えば、コロナショックの中でも治療薬やワクチンの開発がすすんでいるとか・・・。自分の周りだけ見てこの景気はしばらく良くなりそうもないと悲観していませんか。株価は先を予想して動くのです。あなたの実感とは関係なくです。
この機会に改めて株式の動きに目を向けてみるのも良いでしょう。

2.過去を知り現状を把握しましょう。

①リーマンショック後の株価は?

今回はリーマンショック以降で最も大きな下落となりました。ご存じの方も多いかと思いますが2008年9月米大手証券会社リーマン・ブラザーズが経営破綻したことをきっかけに世界中で連鎖的な金融・経済危機が広がった「リーマンショック」。振返ってみると日経平均株価はリーマンの破綻から約1か月半で約4割下落しました。その後バブル崩壊後の最安値を付けたのは2009年3月10日で、日経平均株価は7,054円でした。2011年3月11日の東日本大震災の下落等を経て2019年12月30日には23,656円まで回復したのです。なんと3倍以上です。そして、このコロナショック・・・。2020年3月19日には16,656円まで約3割下げました。この他にもここ40年間では6,7年に1回1割程度の下落があります。このように株価は上昇と下落を繰り返しているのです。

②ドルコスト平均法と上昇相場

積立で投資を行うことのメリットは基準価格が下落している時により多くの口数を購入でき、平均購入価格を下げられという点です。ドルコスト平均法として知られていますね。毎月1000円分のリンゴを買っていくとするとリンゴが200円の時は5個、100円の時は10個購入できますよね。そして大切なことはこの投資が黒字化するのはリンゴが本格的に値を戻してきた時なのです。そう、本格的な上昇相場に入ってからです。毎月同じ額の投資を長く続ける仕組みの積立投信は下がった時には多く購入していくという資産運用の基本を手間なく実践できるものなのです。ですからiDeCoや積立NISAの制度を利用して運用して運用している方は安くなったリンゴを買い続け、リンゴが本格的に値上がりするのを待ってくださいね。

3.長期投資とマインドで乗り切りましょう。

①長期投資で時間を味方につける

ドルコスト平均法のところでも触れましたが、投資している資産が黒字化するのは本格的な上昇相場に入ってからです。株価は上昇と下落を繰り返していますので日々の動きに一喜一憂せず下落時はチャンスととらえ積立を続けることが大切です。リーマンショックから約10年少々の間に株価は3倍以上に回復したのです。将来の公的年金に不安を感じている30代40代の方、皆さんはこれから時間という大きな味方をつけることが出来るのです。

②大切なのは投資マインド

失敗は自分の中にあるといいます。運用の成功・失敗は株式や投資信託の銘柄の選び方、さらにはもっと上級なテクニックかと思っている方も多いことでしょう。積立NISAやiDeCoで投資する投資信託の何を選ぶかということよりも、どう持つかということです。例えば上昇相場の高いところで買ってしまって、相場が下がり慌てて売却したとたんに回復する。投資なんてもうしない!こんなことよく聞きませんか?これはまさにマインドが原因の失敗例です。株の過去の動きを参考にして慌てないことが大切です。

3.まとめ

さあいかがでしたか、あふれる情報に流され極度に不安になっていたり、現実をあえて見ないようにしてやり過ごそうとしてはいませんでしたか?それはとてももったいないことです。こんな時だからこそ過去を振り返る等、学ぶことがたくさんあります。そして知ることによって得体の知れない不安も解消されるのではないでしょうか?

2020年5月11日
text by 久保田 正広
FPバンク

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